XVS950A | 942ccV型2気筒エンジンの性能とPWR [54PS/7.8kgm 2012年]

このページでは、XVS950A [2012/01モデル]が搭載しているV型2気筒942ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

エンジンの各種諸元と性能曲線図

ヤマハ [XVS950A]
942cc [54PS/7.8kgm]
簡易エンジン性能曲線図
簡易エンジン性能曲線図
エンジン種類
排気量
V型2気筒
942cc
最高出力54PS
3000rpm馬力32.7PS
最大トルク7.8kgm
6000rpmトルク6.4kgm
リッター換算馬力57.3PS/L
リッター換算トルク8.3kgm/L
単気筒容積471.0cc
1気筒あたり馬力27.0PS
1気筒あたりトルク3.9kgm
平均ピストン速度16.6m/s
Bore/Stroke比0.98

ここからはエンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や6000rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、3000rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの3000rpmから最高出力の6000rpmまでの3000rpmとすると、実用回転数の実に50.0%という誰もが白目を剥きそうな極太パワーバンドが特長です。

パワーの出方としては、最大トルク7.8kgmを生じる3000rpmでは、最高出力の60.6%となる32.7PSを、最高出力54PSを生じる6000rpmでは、最大トルクの82.1%となる6.4kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が54PS/0.942Lで57.3PS/L、トルクが7.8kgm/0.942Lで8.3kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては下位にある部類で、勢い余って「もっとパワーを…!」と各方面に嘆願書を提出したくなるエンジンだと言えそうです。

ちなみに、V型2気筒942ccエンジンの単気筒容積は471.0ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが27.0PS、3.9kgmを発生させています。

V型2気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が83.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードは6000rpmのとき16.6m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は7230rpmになります。

1000cc以下の平均ピストンスピード ランキング

このエンジンのボアは85.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は0.98のショートストローク型(ストローク量がボア径より小さい)となり、排気量と気筒数が同一のロングストローク型に比べて、高回転域のキレが持ち味であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
85.0mm941.9cc
-
0.00.98
85.5mm953.1cc
[+11.2cc]
-0.00.97
86.0mm964.2cc
[+22.3cc]
-0.00.97
86.5mm975.5cc
[+33.6cc]
-0.00.96
87.0mm986.8cc
[+44.9cc]
-0.00.95
87.5mm998.2cc
[+56.3cc]
-0.10.95
88.0mm1009.6cc
[+67.7cc]
-0.10.94

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの85.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの941.9ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約11.2ccずつ大きくなり、+3.0mmの88.0mmまでボアアップすると1009.6ccまで拡大(ノーマル比+7.2%)されます。

続いて燃焼室容積が-471.0ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が0.0から約-0.01ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc以下の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が83.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は0.98から次第に小さくなっていき、さらにショートストローク型の特性が強まって、高回転域で真価を発揮しやすい傾向になります。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 5.15kg/PS | 374位/全839件
体重PWR増加
体重40kg5.89kg/PS+0.74kg
体重45kg5.98kg/PS+0.83kg
体重50kg6.07kg/PS+0.92kg
体重55kg6.17kg/PS+1.02kg
体重60kg6.26kg/PS+1.11kg
体重65kg6.35kg/PS+1.20kg
体重70kg6.44kg/PS+1.29kg
体重75kg6.54kg/PS+1.39kg
体重80kg6.63kg/PS+1.48kg
体重90kg6.81kg/PS+1.66kg
体重100kg7.00kg/PS+1.85kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が54PSで車両重量が278kgであるXVS950Aの場合、バイク単体では5.15kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると6.17kg/PS(+1.02kg)に、100kgの人では7.00kg/PS(+1.85kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を下回ります。スポーティな自動車と同じくらいか、やや上回る運動性能を誇ってると言えそうです。


XVS950A 2012/01モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
XJR1300C
-
(2015/06)
98PS
11.1kgm
-
103.7万円
ハヤブサ1300
-
(2006/01)
175PS
14.1kgm
-
103.7万円
KSR-II
KMX80B型
(2000/05)
10.0PS
0.95kgm
63.0km/L
103.7万円
KSR-I
MX050B型
(2000/05)
7.2PS
0.65kgm
71.0km/L
103.7万円
XV1900CU
-
(2017/01)
97PS
17.0kgm
-
103.7万円
XVS1300CU
-
(2016/01)
72PS
10.5kgm
-
103.7万円
YZF-R1
-
(2015/01)
200PS
11.5kgm
-
103.7万円
フェザー8
-
(2015/01)
106PS
8.4kgm
-
103.7万円
XJ6 Diversion
-
(2015/01)
78PS
6.1kgm
-
103.7万円
XJ6 Diversion-F
-
(2015/01)
78PS
6.1kgm
-
103.7万円