XV1900A | 1854ccV型2気筒エンジンの性能とPWR [90PS/15.8kgm 2013年]

このページでは、XV1900A [2013/01モデル]が搭載しているV型2気筒1854ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

エンジンの各種諸元と性能曲線図

ヤマハ [XV1900A]
1854cc [90PS/15.8kgm]
簡易エンジン性能曲線図
簡易エンジン性能曲線図
エンジン種類
排気量
V型2気筒
1854cc
最高出力90PS
2500rpm馬力55.1PS
最大トルク15.8kgm
4750rpmトルク13.6kgm
リッター換算馬力48.6PS/L
リッター換算トルク8.5kgm/L
単気筒容積926.7cc
1気筒あたり馬力45.0PS
1気筒あたりトルク7.9kgm
平均ピストン速度18.7m/s
Bore/Stroke比1.18

ここからはエンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や4750rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、2500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの2500rpmから最高出力の4750rpmまでの2250rpmとすると、実用回転数の実に47.4%という誰もが白目を剥きそうな極太パワーバンドが特長です。

パワーの出方としては、最大トルク15.8kgmを生じる2500rpmでは、最高出力の61.2%となる55.1PSを、最高出力90PSを生じる4750rpmでは、最大トルクの86.1%となる13.6kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が90PS/1.854Lで48.6PS/L、トルクが15.8kgm/1.854Lで8.5kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては下位にある部類で、勢い余って「もっとパワーを…!」と各方面に嘆願書を提出したくなるエンジンだと言えそうです。

ちなみに、V型2気筒1854ccエンジンの単気筒容積は926.7ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが45.0PS、7.9kgmを発生させています。

V型2気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が118.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードは4750rpmのとき18.7m/sで、これは二輪車のエンジンとしてはかなり高速で上下運動している部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は5080rpmになります。

1000cc超の平均ピストンスピード ランキング

このエンジンのボアは100.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は1.18のロングストローク型(ストローク量がボア径より大きい)となり、排気量と気筒数が同一のショートストローク型に比べて、低回転域の粘りが光る傾向にあるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
100.0mm1853.5cc
-
9.51.18
100.5mm1872.1cc
[+18.6cc]
9.61.17
101.0mm1890.7cc
[+37.2cc]
9.71.17
101.5mm1909.5cc
[+56.0cc]
9.81.16
102.0mm1928.4cc
[+74.9cc]
9.81.16
102.5mm1947.3cc
[+93.8cc]
9.91.15
103.0mm1966.4cc
[+112.9cc]
10.01.15

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの100.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの1853.5ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約18.6ccずつ大きくなり、+3.0mmの103.0mmまでボアアップすると1966.4ccまで拡大(ノーマル比+6.1%)されます。

続いて燃焼室容積が109.0ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が9.5から約0.09ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc超の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が118.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は1.18から次第に小さくなっていき、ロングストローク型からスクエア型、ショートストローク型へと特性が変わっていきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 3.86kg/PS | 231位/全839件
体重PWR増加
体重40kg4.30kg/PS+0.44kg
体重45kg4.36kg/PS+0.50kg
体重50kg4.41kg/PS+0.55kg
体重55kg4.47kg/PS+0.61kg
体重60kg4.52kg/PS+0.66kg
体重65kg4.58kg/PS+0.72kg
体重70kg4.63kg/PS+0.77kg
体重75kg4.69kg/PS+0.83kg
体重80kg4.74kg/PS+0.88kg
体重90kg4.86kg/PS+1.00kg
体重100kg4.97kg/PS+1.11kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が90PSで車両重量が347kgであるXV1900Aの場合、バイク単体では3.86kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると4.47kg/PS(+0.61kg)に、100kgの人では4.97kg/PS(+1.11kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を遥かに下回ります。ごく一部の限られたスポーツカーを除けば、まず負けることはなさそうです。


XV1900A 2013/01モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
XJR1300C
-
(2015/06)
98PS
11.1kgm
-
168.5万円
ハヤブサ1300
-
(2006/01)
175PS
14.1kgm
-
168.5万円
KSR-II
KMX80B型
(2000/05)
10.0PS
0.95kgm
63.0km/L
168.5万円
KSR-I
MX050B型
(2000/05)
7.2PS
0.65kgm
71.0km/L
168.5万円
XV1900CU
-
(2017/01)
97PS
17.0kgm
-
168.5万円
XVS1300CU
-
(2016/01)
72PS
10.5kgm
-
168.5万円
YZF-R1
-
(2015/01)
200PS
11.5kgm
-
168.5万円
フェザー8
-
(2015/01)
106PS
8.4kgm
-
168.5万円
XJ6 Diversion
-
(2015/01)
78PS
6.1kgm
-
168.5万円
XJ6 Diversion-F
-
(2015/01)
78PS
6.1kgm
-
168.5万円