VMAX | P626E型1679ccV型4気筒エンジンの性能とPWR [151PS/15.1kgm 2016年]

このページでは、VMAX [2016/03モデル]が搭載しているP626E型のV型4気筒1679ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

P626E型エンジンの各種諸元と性能曲線図

ヤマハ [VMAX]
RP22J型 1679cc [151PS/15.1kgm]
P626E型エンジンの簡易性能曲線図
P626E型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
V型4気筒
1679cc
最高出力151PS
6000rpm馬力126.5PS
最大トルク15.1kgm
7500rpmトルク14.4kgm
リッター換算馬力89.91PS/L
リッター換算トルク8.99kgm/L
単気筒容積419.9cc
1気筒あたり馬力37.8PS
1気筒あたりトルク3.8kgm
平均ピストン速度16.50m/s
Bore/Stroke比0.733
1000cc超の1L換算馬力ランキング
1000cc超の1L換算トルクランキング

ここからはP626E型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や7500rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、6000rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの6000rpmから最高出力の7500rpmまでの1500rpm(比率では20.0%)とすると、二輪車のエンジンとしては標準的な広さで、低中高とバランスのよい優等生的な性質を予感させます。

パワーの出方としては、最大トルク15.1kgmを生じる6000rpmでは、最高出力の83.8%となる126.5PSを、最高出力151PSを生じる7500rpmでは、最大トルクの95.4%となる14.4kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が151PS/1.679Lで89.91PS/L、トルクが15.1kgm/1.679Lで8.99kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては標準的な部類で、そこそこのパワーがあり扱いやすさも申し分ない攻守のバランスに優れているエンジンだと言えそうです。

ちなみに、V型4気筒1679ccエンジンの単気筒容積は419.9ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが37.8PS、3.8kgmを発生させています。

最高出力が高い V型4気筒エンジンのバイク
排気量に関係なく、V型4気筒エンジン搭載のバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高出力が高い unltdクラスのバイク
排気量が1000cc超の範囲にあるバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高回転数が高い unltdクラスのバイク
排気量が1000cc超の範囲にあるバイクを、最高回転数(最高出力が発生する回転数)が高いものから順番に並べたランキングです。

ストローク長が66.0mmであるP626E型エンジンの場合、平均ピストンスピードは7500rpmのとき16.50m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は9090rpmになります。

1000cc超の平均ピストンスピード ランキング

P626E型エンジンのボアは90.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は0.733のショートストローク型(ストローク量がボア径より小さい)となり、排気量と気筒数が同一のロングストローク型に比べて、高回転域のキレが持ち味であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
90.0mm1679.4cc
-
11.30.733
90.5mm1698.2cc
[+18.8cc]
11.40.729
91.0mm1717.0cc
[+37.6cc]
11.50.725
91.5mm1735.9cc
[+56.5cc]
11.60.721
92.0mm1754.9cc
[+75.5cc]
11.80.717
92.5mm1774.0cc
[+94.6cc]
11.90.714
93.0mm1793.3cc
[+113.9cc]
12.00.710

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの90.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの1679.4ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約18.8ccずつ大きくなり、+3.0mmの93.0mmまでボアアップすると1793.3ccまで拡大(ノーマル比+6.8%)されます。

続いて燃焼室容積が40.8ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が11.3から約0.11ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc超の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が66.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は0.733から次第に小さくなっていき、元よりショートストローク型だった特性がさらに強まって、高回転スペシャルの様相を呈してきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 2.060kg/PS | 73位/全916件
体重PWR増加
体重40kg2.325kg/PS+0.265kg
体重45kg2.358kg/PS+0.298kg
体重50kg2.391kg/PS+0.331kg
体重55kg2.424kg/PS+0.364kg
体重60kg2.457kg/PS+0.397kg
体重65kg2.490kg/PS+0.430kg
体重70kg2.523kg/PS+0.463kg
体重75kg2.556kg/PS+0.496kg
体重80kg2.589kg/PS+0.529kg
体重90kg2.656kg/PS+0.596kg
体重100kg2.722kg/PS+0.662kg
1000cc超のパワーウェイトレシオ

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が151PSで車両重量が311kgであるVMAXの場合、バイク単体では2.060kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると2.424kg/PS(+0.364kg)に、100kgの人では2.722kg/PS(+0.662kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を遥かに下回ります。それどころか運動性能に特化したスポーツカー、スーパーカーを相手に堂々の立ち回りができそうです。


RP22J型VMAX 2016/03モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

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さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
VMAX
3UF型
(1998/11)
97PS
11.3kgm
32.0km/L
237.6万円