TMAX | J408E型499cc直列2気筒エンジンの性能とPWR [38PS/4.5kgm 2008年]

このページでは、TMAX [2008/07モデル]が搭載しているJ408E型の直列/並列2気筒499ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

J408E型エンジンの各種諸元と性能曲線図

ヤマハ [TMAX]
SJ08J型 499cc [38PS/4.5kgm]
J408E型エンジンの簡易性能曲線図
J408E型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
直列/並列2気筒
499cc
最高出力38PS
5500rpm馬力34.6PS
最大トルク4.5kgm
7000rpmトルク3.9kgm
リッター換算馬力76.08PS/L
リッター換算トルク9.01kgm/L
単気筒容積249.7cc
1気筒あたり馬力19.0PS
1気筒あたりトルク2.2kgm
平均ピストン速度17.03m/s
Bore/Stroke比1.106
750cc以下の1L換算馬力ランキング
750cc以下の1L換算トルクランキング

ここからはJ408E型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や7000rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、5500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの5500rpmから最高出力の7000rpmまでの1500rpm(比率では21.4%)とすると、二輪車のエンジンとしては標準的な広さで、低中高とバランスのよい優等生的な性質を予感させます。

パワーの出方としては、最大トルク4.5kgmを生じる5500rpmでは、最高出力の91.1%となる34.6PSを、最高出力38PSを生じる7000rpmでは、最大トルクの86.7%となる3.9kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が38PS/0.499Lで76.08PS/L、トルクが4.5kgm/0.499Lで9.01kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては標準的な部類で、そこそこのパワーがあり扱いやすさも申し分ない攻守のバランスに優れているエンジンだと言えそうです。

ちなみに、直列/並列2気筒499ccエンジンの単気筒容積は249.7ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが19.0PS、2.2kgmを発生させています。

最高出力が高い 直列・並列2気筒エンジンのバイク
排気量に関係なく、直列/並列2気筒エンジン搭載のバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高出力が高い 750ccクラスのバイク
排気量が401cc-750ccの範囲にあるバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高回転数が高い 750ccクラスのバイク
排気量が401cc-750ccの範囲にあるバイクを、最高回転数(最高出力が発生する回転数)が高いものから順番に並べたランキングです。

ストローク長が73.0mmであるJ408E型エンジンの場合、平均ピストンスピードは7000rpmのとき17.03m/sで、これは二輪車のエンジンとしては平均よりやや速い部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は8220rpmになります。

750cc以下の平均ピストンスピード ランキング

J408E型エンジンのボアは66.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は1.106のロングストローク型(ストローク量がボア径より大きい)となり、排気量と気筒数が同一のショートストローク型に比べて、低回転域の粘りが光る傾向にあるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
66.0mm499.5cc
-
11.01.106
66.5mm507.1cc
[+7.6cc]
11.11.098
67.0mm514.7cc
[+15.2cc]
11.31.090
67.5mm522.4cc
[+22.9cc]
11.41.081
68.0mm530.2cc
[+30.7cc]
11.61.074
68.5mm538.0cc
[+38.5cc]
11.81.066
69.0mm545.9cc
[+46.4cc]
11.91.058

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの66.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの499.5ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約7.6ccずつ大きくなり、+3.0mmの69.0mmまでボアアップすると545.9ccまで拡大(ノーマル比+9.3%)されます。

続いて燃焼室容積が25.0ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が11.0から約0.14ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

750cc以下の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が73.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は1.106から次第に小さくなっていき、ロングストローク型からスクエア型、ショートストローク型へと特性が変わっていきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 5.842kg/PS | 472位/全916件
体重PWR増加
体重40kg6.895kg/PS+1.053kg
体重45kg7.026kg/PS+1.184kg
体重50kg7.158kg/PS+1.316kg
体重55kg7.289kg/PS+1.447kg
体重60kg7.421kg/PS+1.579kg
体重65kg7.553kg/PS+1.711kg
体重70kg7.684kg/PS+1.842kg
体重75kg7.816kg/PS+1.974kg
体重80kg7.947kg/PS+2.105kg
体重90kg8.211kg/PS+2.369kg
体重100kg8.474kg/PS+2.632kg
750cc以下のパワーウェイトレシオ

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が38PSで車両重量が222kgであるTMAXの場合、バイク単体では5.842kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると7.289kg/PS(+1.447kg)に、100kgの人では8.474kg/PS(+2.632kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を下回ります。スポーティな自動車と同じくらいか、やや上回る運動性能を誇ってると言えそうです。


SJ08J型TMAX 2008/07モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
TMAX
SJ04J型
(2004/09)
38PS
4.6kgm
27.0km/L
94.5万円
TMAX
SJ02J型
(2001/08)
38PS
4.5kgm
30.0km/L
94.5万円