ヤマハ NMAX155のスペックと維持費 [2017年 SG50J型 | 155cc/15PS | CVT]

このページではヤマハの2人乗りスクーター、NMAX155 [2017/04モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

SG50J型NMAX155のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

SG50J型NMAX155 2017年モデルの基本スペック

SG50J型NMAX155の諸元

画像はヤマハ発動機株式会社より引用
車両型式2BK-SG50J
お値段378,000円
排気量単気筒155cc
最高出力15PS[11kW]/8000rpm
最大トルク1.4kgm[14Nm]/6000rpm
WMTC燃費41.7km/L
全長幅高1955mm/740mm/1115mm
面積&体積1.447m²/1.613m³
地上&座面135mm/765mm
車両重量128kg
タイヤ前:110/70R13|後:130/70R13
ブレーキ前:ディスク|後:ディスク
250cc以下の 最高出力 ランキング
250cc以下の 最大トルク ランキング
250cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が155ccであるSG50J型NMAX155は、道路運送車両法では軽二輪自動車(125cc超250cc以下)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(AT限定可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。

その上、高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することができるので、メンテナンスの知識と技術に覚えがあって、多少の非力感を妥協できるのであれば、お財布に優しいと言えるバイクです。

エンジンの最高出力は15馬力、最大トルクは1.4kgmで、出力だけで見れば扱いやすい安寧なパワーの心地よさが魅力です。

車体の大きさは全長1955mm/全幅740mm/全高1115mmで、最低地上高は135mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は765mmとなっています。

765mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長1.955m×全幅0.740mの面積は1.447m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.447m²で車両価格を割ってみますと26.1万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると86.3万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、小平市の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長1.955m、全幅0.740m、全高1.115mの3要素を掛けた体積の1.613m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の390位の大きさ、126-250cc以下クラスでは225車種中の139位となる大きさです。

250cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は25200円で全916車種中の628位、トルク1kgmあたりのお値段は270000円で668位、車両重量1kgあたりのお値段は2953円で334位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc以下3600円
重量税なし0円
自賠責保険軽二輪7145円
10000km走行燃料代40770円
タイヤ交換費用/2本16000円
オイル交換費用/2回5000円
任意保険料40000円
年間合計金額112515円
250cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の41.7km/Lとして年間40770円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間16000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で5000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は112515円となり、バイクの維持費としては高すぎず安すぎない、「バイクに乗るならこのくらいは掛かるよね」という平均的な金額です。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は50745円で変わりませんが、燃料代は半額の20385円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると10500円になりますので、維持費は10000km比で30885円安い81630円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率WMTC
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
50.0km/L330.0km34000円
[-6770]
110%
[+10%]
45.9km/L302.9km37040円
[-3730]
100%41.7km/L275.2km40770円
90%
[-10%]
37.5km/L247.5km45330円
[+4560]
80%
[-20%]
33.4km/L220.4km50900円
[+10130]
70%
[-30%]
29.2km/L192.7km58220円
[+17450]
60%
[-40%]
25.0km/L165.0km68000円
[+27230]
50%
[-50%]
20.9km/L137.9km81340円
[+40570]
250cc以下の 航続距離 ランキング

SG50J型NMAX155のWMTC燃費は41.7km/L、燃料タンクの容量は6.6Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の41.7km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は275.2kmで、10000km走行での燃料代は40770円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、41.7km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(50.0km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は34000円で済みますし、燃費が50%悪化して20.9km/Lになると、40770円から81340円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L10100円 -2200円
20円下落 150円/L10800円 -1500円
10円下落 160円/L11600円 -700円
170円/L12300円/71.9L
10円上昇 180円/L13000円 +700円
20円上昇 190円/L13700円 +1400円
30円上昇 200円/L14400円 +2100円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L16800円 -3600円
20円下落 150円/L18000円 -2400円
10円下落 160円/L19200円 -1200円
170円/L20400円/119.9L
10円上昇 180円/L21600円 +1200円
20円上昇 190円/L22800円 +2400円
30円上昇 200円/L24000円 +3600円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L23600円 -5000円
20円下落 150円/L25200円 -3400円
10円下落 160円/L26900円 -1700円
170円/L28600円/167.9L
10円上昇 180円/L30300円 +1700円
20円上昇 190円/L32000円 +3400円
30円上昇 200円/L33600円 +5000円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L33600円 -7200円
20円下落 150円/L36000円 -4800円
10円下落 160円/L38400円 -2400円
170円/L40800円/239.8L
10円上昇 180円/L43200円 +2400円
20円上昇 190円/L45600円 +4800円
30円上昇 200円/L48000円 +7200円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L50400円 -10800円
20円下落 150円/L54000円 -7200円
10円下落 160円/L57600円 -3600円
170円/L61200円/359.7L
10円上昇 180円/L64800円 +3600円
20円上昇 190円/L68400円 +7200円
30円上昇 200円/L72000円 +10800円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L67200円 -14400円
20円下落 150円/L72000円 -9600円
10円下落 160円/L76800円 -4800円
170円/L81600円/479.6L
10円上昇 180円/L86400円 +4800円
20円上昇 190円/L91200円 +9600円
30円上昇 200円/L96000円 +14400円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-2200円から+2100円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-3600円から+3600円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を41.7km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは4.1円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら21円を、10kmなら41円を、20kmなら82円を、30kmなら123円を、50kmなら205円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km21円410円4920円
10km41円820円9840円
20km82円1640円19680円
30km123円2460円29520円
50km205円4100円49200円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して410円、10kmなら200km走行して820円、20kmなら400km走行して1640円、30kmなら600km走行して2460円、50kmなら1000km走行して4100円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して4920円、10kmなら2400km走行して9840円、20kmなら4800km走行して19680円、30kmなら7200km走行して29520円、50kmなら12000km走行して49200円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が41.7km/L、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら1226.5km(不帰の片道切符なら2452.9km)で、これは東京駅前発とすると福岡県北九州市の白州灯台あたりまで行くことができる距離になります。
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