スズキ TS200Rのスペックと維持費 [1996年 SH12A型 | 195cc/35PS | 6MT]

このページではスズキの2人乗りデュアルパーパス、TS200R [1996/02モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

SH12A型TS200Rのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

SH12A型TS200R 1996年モデルの基本スペック

SH12A型TS200Rの諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式SH12A
お値段399,000円
備考車重は概算値 [乾燥重量112kg]
排気量単気筒195cc
最高出力35PS[26kW]/8500rpm
最大トルク3.0kgm[29Nm]/8000rpm
60kmh燃費58.6km/L
全長幅高2185mm/880mm/1245mm
面積&体積1.923m²/2.394m³
地上&座面320mm/880mm
車両重量127kg
タイヤ前:3.00-21|後:4.60-18
ブレーキ前:ディスク|後:ディスク
250cc以下の 最高出力 ランキング
250cc以下の 最大トルク ランキング
250cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が195ccであるSH12A型TS200Rは、道路運送車両法では軽二輪自動車(125cc超250cc以下)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。

その上、高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することができるので、メンテナンスの知識と技術に覚えがあって、多少の非力感を妥協できるのであれば、お財布に優しいと言えるバイクです。

エンジンの最高出力は35馬力、最大トルクは3.0kgmで、出力だけで見れば必要にして十分なバランスの良さが光ります。

車体の大きさは全長2185mm/全幅880mm/全高1245mmで、最低地上高は320mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は880mmとなっています。

880mmのシート高はバイクとしてはかなり高いほうなので、身長によっては足が届かなかったり、「俺の自慢は身長だけじゃないぜ!なんと座高も自慢なんだ!」という場合にも厳しい現実が待ち受けているかもしれません。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.185m×全幅0.880mの面積は1.923m²で「やや大きめの車体」になります。

この1.923m²で車両価格を割ってみますと20.7万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると68.4万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、昭島市の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.185m、全幅0.880m、全高1.245mの3要素を掛けた体積の2.394m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の95位の大きさ、126-250cc以下クラスでは225車種中の12位となる大きさです。

250cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は11400円で全916車種中の132位、トルク1kgmあたりのお値段は133000円で193位、車両重量1kgあたりのお値段は3142円で414位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc以下3600円
重量税なし0円
自賠責保険軽二輪7145円
10000km走行燃料代36250円
タイヤ交換費用/2本16000円
2サイクルオイル費用10000円
任意保険料40000円
年間合計金額112995円
250cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である41.0km/Lとして年間36250円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間16000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は112995円となり、バイクの維持費としては高すぎず安すぎない、「バイクに乗るならこのくらいは掛かるよね」という平均的な金額です。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は50745円で変わりませんが、燃料代は半額の18125円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると13000円になりますので、維持費は10000km比で31125円安い81870円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率60km/h
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
70.3km/L632.7km24180円
[-4830]
110%
[+10%]
64.5km/L580.5km26360円
[-2650]
100%58.6km/L527.4km29010円
90%
[-10%]
52.7km/L474.3km32260円
[+3250]
80%
[-20%]
46.9km/L422.1km36250円
[+7240]
70%
[-30%]
41.0km/L369.0km41460円
[+12450]
60%
[-40%]
35.2km/L316.8km48300円
[+19290]
50%
[-50%]
29.3km/L263.7km58020円
[+29010]
250cc以下の 航続距離 ランキング

SH12A型TS200Rの60kmh燃費は58.6km/L、燃料タンクの容量は9.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の58.6km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は527.4kmで、10000km走行での燃料代は29010円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、58.6km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(70.3km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は24180円で済みますし、燃費が50%悪化して29.3km/Lになると、29010円から58020円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L7200円 -1600円
20円下落 150円/L7700円 -1100円
10円下落 160円/L8200円 -600円
170円/L8800円/51.2L
10円上昇 180円/L9300円 +500円
20円上昇 190円/L9800円 +1000円
30円上昇 200円/L10300円 +1500円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L12000円 -2600円
20円下落 150円/L12800円 -1800円
10円下落 160円/L13700円 -900円
170円/L14600円/85.3L
10円上昇 180円/L15400円 +800円
20円上昇 190円/L16300円 +1700円
30円上昇 200円/L17100円 +2500円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L16800円 -3600円
20円下落 150円/L18000円 -2400円
10円下落 160円/L19200円 -1200円
170円/L20400円/119.5L
10円上昇 180円/L21600円 +1200円
20円上昇 190円/L22800円 +2400円
30円上昇 200円/L23900円 +3500円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L23900円 -5200円
20円下落 150円/L25600円 -3500円
10円下落 160円/L27300円 -1800円
170円/L29100円/170.6L
10円上昇 180円/L30800円 +1700円
20円上昇 190円/L32500円 +3400円
30円上昇 200円/L34200円 +5100円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L35900円 -7700円
20円下落 150円/L38400円 -5200円
10円下落 160円/L41000円 -2600円
170円/L43600円/256.0L
10円上昇 180円/L46100円 +2500円
20円上昇 190円/L48700円 +5100円
30円上昇 200円/L51200円 +7600円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L47800円 -10300円
20円下落 150円/L51200円 -6900円
10円下落 160円/L54700円 -3400円
170円/L58100円/341.3L
10円上昇 180円/L61500円 +3400円
20円上昇 190円/L64900円 +6800円
30円上昇 200円/L68300円 +10200円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-1600円から+1500円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-2600円から+2500円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を58.6km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは2.9円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら15円を、10kmなら29円を、20kmなら58円を、30kmなら87円を、50kmなら145円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km15円290円3480円
10km29円580円6960円
20km58円1160円13920円
30km87円1740円20880円
50km145円2900円34800円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して290円、10kmなら200km走行して580円、20kmなら400km走行して1160円、30kmなら600km走行して1740円、50kmなら1000km走行して2900円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して3480円、10kmなら2400km走行して6960円、20kmなら4800km走行して13920円、30kmなら7200km走行して20880円、50kmなら12000km走行して34800円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が41.0km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら1205.9km(不帰の片道切符なら2411.8km)で、これは東京駅前発とすると福岡県北九州市の白州灯台あたりまで行くことができる距離になります。
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