このページではスズキの1人乗りビジネスバイク、K50 [1996/02モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。
K50-3型K50のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。
K50-3型K50 1996年モデルの基本スペック
K50-3型K50の諸元 | |
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画像はスズキ株式会社より引用 | |
車両型式 | A-K50-3 |
お値段 | 154,000円 |
備考 | 車重は概算値 [乾燥重量72kg] KS50 |
排気量 | 単気筒49cc |
最高出力 | 4.5PS[3.3kW]/6500rpm |
最大トルク | 0.55kgm[5.4Nm]/5000rpm |
30kmh燃費 | 92.3km/L |
全長幅高 | 1815mm/750mm/1010mm |
面積&体積 | 1.361m²/1.375m³ |
地上&座面 | 135mm/755mm |
車両重量 | 78kg |
タイヤ | 前:2.25-17|後:2.25-17 |
ブレーキ | 前:ドラム|後:ドラム |
50cc以下の 最高出力 ランキング | |
50cc以下の 最大トルク ランキング | |
50cc以下の シート高 ランキング |
エンジンの排気量が49ccであるK50-3型K50は、道路運送車両法では第一種原動機付自転車(50cc以下/原付一種)、道路交通法では原動機付自転車に属し、運転するためには原動機付自転車免許を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。
高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することはできませんが、概ね車体が安く、小排気量ゆえに燃費が良く、税金が安く、任意保険も自動車保険の特約を使えるなどお財布へのダメージの少なさは特筆すべきものです。
エンジンの最高出力は4.5馬力、最大トルクは0.55kgmで、出力だけで見れば扱いやすい安寧なパワーの心地よさが魅力です。
車体の大きさは全長1815mm/全幅750mm/全高1010mmで、最低地上高は135mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は755mmとなっています。
755mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。
このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お求めやすいバイク」に、駐車する際に必要となる全長1.815m×全幅0.750mの面積は1.361m²で「やや小さめの車体」になります。
この1.361m²で車両価格を割ってみますと11.3万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると37.4万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、青梅市の土地を1坪買えるくらいの金額です。
また全長1.815m、全幅0.750m、全高1.010mの3要素を掛けた体積の1.375m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の473位の大きさ、50cc以下クラスでは146車種中の19位となる大きさです。
馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は34222円で全916車種中の776位、トルク1kgmあたりのお値段は280000円で687位、車両重量1kgあたりのお値段は1974円で27位となっています。
1年間のランニングコスト
年間10000km走行時の想定維持費 | ||
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項目 | 区分 | 金額 |
軽自動車税 | 50cc以下 | 2000円 |
重量税 | なし | 0円 |
自賠責保険 | 原付 | 4935円 |
10000km走行燃料代 | 23040円 | |
タイヤ交換費用/2本 | 10000円 | |
2サイクルオイル費用 | 10000円 | |
任意保険料 | 25000円 | |
年間合計金額 | 74975円 | |
50cc以下の 年間維持費 ランキング |
二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。
燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を30km/h定地走行燃費の70%である64.6km/Lとして年間23040円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間10000円としています。
エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間25000円として計算しました。
上記の条件での年間維持費は74975円となり、これは泣く子も黙る破格の安さ、とてつもなくお財布に優しい倹約家、永遠の愛を誓いあえる頼もしい相棒です。
ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は31935円で変わりませんが、燃料代は半額の11520円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると10000円になりますので、維持費は10000km比で21520円安い53455円まで下がります。
燃費と航続距離と燃料代
比率 | 30km/h 燃費 | 航続距離 | 10000km 燃料代 |
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120% [+20%] | 110.8km/L | 720.2km | 15340円 [-3080] |
110% [+10%] | 101.5km/L | 659.8km | 16750円 [-1670] |
100% | 92.3km/L | 599.9km | 18420円 |
90% [-10%] | 83.1km/L | 540.1km | 20460円 [+2040] |
80% [-20%] | 73.8km/L | 479.7km | 23040円 [+4620] |
70% [-30%] | 64.6km/L | 419.9km | 26320円 [+7900] |
60% [-40%] | 55.4km/L | 360.1km | 30690円 [+12270] |
50% [-50%] | 46.1km/L | 299.7km | 36880円 [+18460] |
50cc以下の 航続距離 ランキング |
K50-3型K50の30kmh燃費は92.3km/L、燃料タンクの容量は6.5Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。
カタログ燃費の92.3km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は599.9kmで、10000km走行での燃料代は18420円になります。
実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、92.3km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。
航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。
たとえば、もしカタログ燃費の120%(110.8km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は15340円で済みますし、燃費が50%悪化して46.1km/Lになると、18420円から36880円にまで跳ね上がってしまいます。
ガソリン価格の変動とガソリン代
上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。
とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。
年間3000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 4600円 -1000円 |
20円下落 150円/L | 4900円 -700円 |
10円下落 160円/L | 5200円 -400円 |
170円/L | 5600円/32.5L |
10円上昇 180円/L | 5900円 +300円 |
20円上昇 190円/L | 6200円 +600円 |
30円上昇 200円/L | 6500円 +900円 |
年間5000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 7600円 -1700円 |
20円下落 150円/L | 8200円 -1100円 |
10円下落 160円/L | 8700円 -600円 |
170円/L | 9300円/54.2L |
10円上昇 180円/L | 9800円 +500円 |
20円上昇 190円/L | 10300円 +1000円 |
30円上昇 200円/L | 10900円 +1600円 |
年間7000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 10700円 -2200円 |
20円下落 150円/L | 11400円 -1500円 |
10円下落 160円/L | 12200円 -700円 |
170円/L | 12900円/75.8L |
10円上昇 180円/L | 13700円 +800円 |
20円上昇 190円/L | 14500円 +1600円 |
30円上昇 200円/L | 15200円 +2300円 |
年間10000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 15200円 -3300円 |
20円下落 150円/L | 16300円 -2200円 |
10円下落 160円/L | 17400円 -1100円 |
170円/L | 18500円/108.3L |
10円上昇 180円/L | 19500円 +1000円 |
20円上昇 190円/L | 20600円 +2100円 |
30円上昇 200円/L | 21700円 +3200円 |
年間15000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 22800円 -4900円 |
20円下落 150円/L | 24400円 -3300円 |
10円下落 160円/L | 26000円 -1700円 |
170円/L | 27700円/162.5L |
10円上昇 180円/L | 29300円 +1600円 |
20円上昇 190円/L | 30900円 +3200円 |
30円上昇 200円/L | 32500円 +4800円 |
年間20000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 30400円 -6500円 |
20円下落 150円/L | 32600円 -4300円 |
10円下落 160円/L | 34700円 -2200円 |
170円/L | 36900円/216.7L |
10円上昇 180円/L | 39100円 +2200円 |
20円上昇 190円/L | 41200円 +4300円 |
30円上昇 200円/L | 43400円 +6500円 |
走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-1000円から+900円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-1700円から+1600円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。
また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。
1km走行コストと月間&年間コスト
ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を92.3km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは1.8円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら9円を、10kmなら18円を、20kmなら36円を、30kmなら54円を、50kmなら90円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。
距離/日 | 費用/日 | 月20日 | 年換算 |
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5km | 9円 | 180円 | 2160円 |
10km | 18円 | 360円 | 4320円 |
20km | 36円 | 720円 | 8640円 |
30km | 54円 | 1080円 | 12960円 |
50km | 90円 | 1800円 | 21600円 |
月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して180円、10kmなら200km走行して360円、20kmなら400km走行して720円、30kmなら600km走行して1080円、50kmなら1000km走行して1800円という金額がかかります。
月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して2160円、10kmなら2400km走行して4320円、20kmなら4800km走行して8640円、30kmなら7200km走行して12960円、50kmなら12000km走行して21600円かかる計算になります。
せっかく維持費の安さにかけては右に出るものがないほどなのですから、「1円でも無駄な出費はしないぞ!」という高い志を持ってエンジンオイルや空気圧管理の基本メンテナンスをこなし、ベアリングやチェーンの劣化にも気を配って、燃費に対する意識の高さを世に示したいものです。
ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が64.6km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら1900.0km(不帰の片道切符なら3800.0km)で、これは東京駅前発とすると青森県大間町の大間崎(本州最北端)から山口県下関市の毘沙ノ鼻(本州最西端)あたりまで行くことができる距離になります。
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