K125 | S10型123cc単気筒エンジンの性能とPWR [12.0PS/1.30kgm 1996年]

このページでは、K125 [1996/02モデル]が搭載しているS10型の単気筒123ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

S10型エンジンの各種諸元と性能曲線図

スズキ [K125]
S10型 123cc [12.0PS/1.30kgm]
S10型エンジンの簡易性能曲線図
S10型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
単気筒
123cc
最高出力12.0PS
5500rpm馬力10.0PS
最大トルク1.30kgm
7000rpmトルク1.23kgm
リッター換算馬力97.0PS/L
リッター換算トルク10.5kgm/L
平均ピストン速度12.6m/s
Bore/Stroke比1.00

ここからはS10型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や7000rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、5500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの5500rpmから最高出力の7000rpmまでの1500rpm(比率では21.4%)とすると、二輪車のエンジンとしては標準的な広さで、低中高とバランスのよい優等生的な性質を予感させます。

パワーの出方としては、最大トルク1.30kgmを生じる5500rpmでは、最高出力の83.3%となる10.0PSを、最高出力12.0PSを生じる7000rpmでは、最大トルクの94.6%となる1.23kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が12.0PS/0.123Lで97.0PS/L、トルクが1.30kgm/0.123Lで10.5kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては標準的な部類で、そこそこのパワーがあり扱いやすさも申し分ない攻守のバランスに優れているエンジンだと言えそうです。

単気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が54.0mmであるS10型エンジンの場合、平均ピストンスピードは7000rpmのとき12.6m/sで、これは二輪車のエンジンとしては平均よりやや遅い部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は11110rpmになります。

125cc以下の平均ピストンスピード ランキング

S10型エンジンのボアは54.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は1.00のスクエア型(ストローク量とボア径が同じ)という希少種で、ショートとロングのメリット(あるいはデメリット)を併せ持った特性であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
54.0mm123.7cc
-
7.01.00
54.5mm126.0cc
[+2.3cc]
7.10.99
55.0mm128.3cc
[+4.6cc]
7.20.98
55.5mm130.6cc
[+6.9cc]
7.30.97
56.0mm133.0cc
[+9.3cc]
7.50.96
56.5mm135.4cc
[+11.7cc]
7.60.96
57.0mm137.8cc
[+14.1cc]
7.70.95

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの54.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの123.7ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約2.3ccずつ大きくなり、+3.0mmの57.0mmまでボアアップすると137.8ccまで拡大(ノーマル比+11.4%)されます。

続いて燃焼室容積が20.6ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が7.0から約0.12ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

125cc以下の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が54.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は1.00から次第に小さくなっていき、スクエア型(バランス型)からショートストローク型(高回転型)の特性へと変わっていきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 10.50kg/PS | 629位/全839件
体重PWR増加
体重40kg13.83kg/PS+3.33kg
体重45kg14.25kg/PS+3.75kg
体重50kg14.67kg/PS+4.17kg
体重55kg15.08kg/PS+4.58kg
体重60kg15.50kg/PS+5.00kg
体重65kg15.92kg/PS+5.42kg
体重70kg16.33kg/PS+5.83kg
体重75kg16.75kg/PS+6.25kg
体重80kg17.17kg/PS+6.67kg
体重90kg18.00kg/PS+7.50kg
体重100kg18.83kg/PS+8.33kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が12.0PSで車両重量が126kgであるK125の場合、バイク単体では10.50kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると15.08kg/PS(+4.58kg)に、100kgの人では18.83kg/PS(+8.33kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車している場合だと自動車の平均を上回ってしまいます。そこらを普通に走っているような自動車が相手でさえ、油断すれば後れを取ることになるかもしれません。


S10型K125 1996/02モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

No Data

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位