スズキ K125のスペックと維持費 [1996年 S10型 | 123cc/12.0PS | 4MT]

このページではスズキの1人乗りビジネスバイク、K125 [1996/02モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

S10型K125のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

S10型K125 1996年モデルの基本スペック

S10型K125の諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式S10
お値段239,000円
備考車重は概算値 [乾燥重量118kg]
排気量単気筒123cc
最高出力12.0PS[8.8kW]/7000rpm
最大トルク1.30kgm[12.7Nm]/5500rpm
60kmh燃費62.8km/L
全長幅高1905mm/800mm/1040mm
面積&体積1.524m²/1.585m³
地上&座面120mm/750mm
車両重量126kg
タイヤ前:3.00-16|後:3.00-16
ブレーキ前:ドラム|後:ドラム
125cc以下の 最高出力 ランキング
125cc以下の 最大トルク ランキング
125cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が123ccであるS10型K125は、道路運送車両法では第二種原動機付自転車(125cc以下/原付二種・甲)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(小型限定可/AT不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。

高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することはできませんが、概ね車体が安く、小排気量ゆえに燃費が良く、税金が安く、任意保険も自動車保険の特約を使えるなどお財布へのダメージの少なさは特筆すべきものです。

エンジンの最高出力は12.0馬力、最大トルクは1.30kgmで、出力だけで見れば扱いやすい安寧なパワーの心地よさが魅力です。

車体の大きさは全長1905mm/全幅800mm/全高1040mmで、最低地上高は120mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は750mmとなっています。

750mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お求めやすいバイク」に、駐車する際に必要となる全長1.905m×全幅0.800mの面積は1.524m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.524m²で車両価格を割ってみますと15.7万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると51.9万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、八王子市の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長1.905m、全幅0.800m、全高1.040mの3要素を掛けた体積の1.585m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の406位の大きさ、51-125cc以下クラスでは119車種中の30位となる大きさです。

125cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は19917円で全916車種中の484位、トルク1kgmあたりのお値段は183846円で393位、車両重量1kgあたりのお値段は1897円で11位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税125cc以下2400円
重量税なし0円
自賠責保険原付4935円
10000km走行燃料代33860円
タイヤ交換費用/2本10000円
2サイクルオイル費用10000円
任意保険料25000円
年間合計金額86195円
125cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である44.0km/Lとして年間33860円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間10000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間25000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は86195円となり、維持費としては安めですが最安でもないことから、「安いからじゃない、好きで乗ってるんだ!」という矜持を得られます。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は32335円で変わりませんが、燃料代は半額の16930円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると10000円になりますので、維持費は10000km比で26930円安い59265円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率60km/h
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
75.4km/L980.2km22550円
[-4520]
110%
[+10%]
69.1km/L898.3km24600円
[-2470]
100%62.8km/L816.4km27070円
90%
[-10%]
56.5km/L734.5km30090円
[+3020]
80%
[-20%]
50.2km/L652.6km33860円
[+6790]
70%
[-30%]
44.0km/L572.0km38640円
[+11570]
60%
[-40%]
37.7km/L490.1km45090円
[+18020]
50%
[-50%]
31.4km/L408.2km54140円
[+27070]
125cc以下の 航続距離 ランキング

S10型K125の60kmh燃費は62.8km/L、燃料タンクの容量は13.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の62.8km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は816.4kmで、10000km走行での燃料代は27070円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、62.8km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(75.4km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は22550円で済みますし、燃費が50%悪化して31.4km/Lになると、27070円から54140円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L6700円 -1500円
20円下落 150円/L7200円 -1000円
10円下落 160円/L7700円 -500円
170円/L8200円/47.8L
10円上昇 180円/L8700円 +500円
20円上昇 190円/L9100円 +900円
30円上昇 200円/L9600円 +1400円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L11200円 -2400円
20円下落 150円/L12000円 -1600円
10円下落 160円/L12800円 -800円
170円/L13600円/79.6L
10円上昇 180円/L14400円 +800円
20円上昇 190円/L15200円 +1600円
30円上昇 200円/L16000円 +2400円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L15700円 -3300円
20円下落 150円/L16800円 -2200円
10円下落 160円/L17900円 -1100円
170円/L19000円/111.5L
10円上昇 180円/L20100円 +1100円
20円上昇 190円/L21200円 +2200円
30円上昇 200円/L22300円 +3300円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L22300円 -4800円
20円下落 150円/L23900円 -3200円
10円下落 160円/L25500円 -1600円
170円/L27100円/159.2L
10円上昇 180円/L28700円 +1600円
20円上昇 190円/L30300円 +3200円
30円上昇 200円/L31900円 +4800円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L33500円 -7200円
20円下落 150円/L35900円 -4800円
10円下落 160円/L38300円 -2400円
170円/L40700円/238.9L
10円上昇 180円/L43100円 +2400円
20円上昇 190円/L45400円 +4700円
30円上昇 200円/L47800円 +7100円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L44600円 -9600円
20円下落 150円/L47800円 -6400円
10円下落 160円/L51000円 -3200円
170円/L54200円/318.5L
10円上昇 180円/L57400円 +3200円
20円上昇 190円/L60600円 +6400円
30円上昇 200円/L63700円 +9500円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-1500円から+1400円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-2400円から+2400円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を62.8km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは2.7円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら14円を、10kmなら27円を、20kmなら54円を、30kmなら81円を、50kmなら135円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km14円270円3240円
10km27円540円6480円
20km54円1080円12960円
30km81円1620円19440円
50km135円2700円32400円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して270円、10kmなら200km走行して540円、20kmなら400km走行して1080円、30kmなら600km走行して1620円、50kmなら1000km走行して2700円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して3240円、10kmなら2400km走行して6480円、20kmなら4800km走行して12960円、30kmなら7200km走行して19440円、50kmなら12000km走行して32400円かかる計算になります。

せっかく維持費の安さにかけては右に出るものがないほどなのですから、「1円でも無駄な出費はしないぞ!」という高い志を持ってエンジンオイルや空気圧管理の基本メンテナンスをこなし、ベアリングやチェーンの劣化にも気を配って、燃費に対する意識の高さを世に示したいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が44.0km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら1294.1km(不帰の片道切符なら2588.2km)で、これは東京駅前発とすると大分県佐伯市の鶴御崎燈台(九州最東端)あたりまで行くことができる距離になります。
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