イントルーダーLC | Y501型1462ccV型2気筒エンジンの性能とPWR [67PS/11.6kgm 1997年]

このページでは、イントルーダーLC [1997/12モデル]が搭載しているY501型のV型2気筒1462ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

Y501型エンジンの各種諸元と性能曲線図

スズキ [イントルーダーLC]
VY51型 1462cc [67PS/11.6kgm]
Y501型エンジンの簡易性能曲線図
Y501型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
V型2気筒
1462cc
最高出力67PS
2300rpm馬力37.2PS
最大トルク11.6kgm
4800rpmトルク10.0kgm
リッター換算馬力45.8PS/L
リッター換算トルク7.9kgm/L
単気筒容積731.0cc
1気筒あたり馬力33.5PS
1気筒あたりトルク5.8kgm
平均ピストン速度16.2m/s
Bore/Stroke比1.05

ここからはY501型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や4800rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、2300rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの2300rpmから最高出力の4800rpmまでの2500rpmとすると、実用回転数の実に52.1%という誰もが白目を剥きそうな極太パワーバンドが特長です。

パワーの出方としては、最大トルク11.6kgmを生じる2300rpmでは、最高出力の55.5%となる37.2PSを、最高出力67PSを生じる4800rpmでは、最大トルクの86.2%となる10.0kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が67PS/1.462Lで45.8PS/L、トルクが11.6kgm/1.462Lで7.9kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては下位にある部類で、勢い余って「もっとパワーを…!」と各方面に嘆願書を提出したくなるエンジンだと言えそうです。

ちなみに、V型2気筒1462ccエンジンの単気筒容積は731.0ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが33.5PS、5.8kgmを発生させています。

V型2気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が101.0mmであるY501型エンジンの場合、平均ピストンスピードは4800rpmのとき16.2m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は5940rpmになります。

1000cc超の平均ピストンスピード ランキング

Y501型エンジンのボアは96.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は1.05のロングストローク型(ストローク量がボア径より大きい)となり、排気量と気筒数が同一のショートストローク型に比べて、低回転域の粘りが光る傾向にあるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
96.0mm1462.1cc
-
8.51.05
96.5mm1477.3cc
[+15.2cc]
8.61.05
97.0mm1492.7cc
[+30.6cc]
8.71.04
97.5mm1508.1cc
[+46.0cc]
8.71.04
98.0mm1523.6cc
[+61.5cc]
8.81.03
98.5mm1539.2cc
[+77.1cc]
8.91.03
99.0mm1554.9cc
[+92.8cc]
9.01.02

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの96.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの1462.1ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約15.2ccずつ大きくなり、+3.0mmの99.0mmまでボアアップすると1554.9ccまで拡大(ノーマル比+6.3%)されます。

続いて燃焼室容積が97.5ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が8.5から約0.08ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc超の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が101.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は1.05から次第に小さくなっていき、ロングストローク型からスクエア型、ショートストローク型へと特性が変わっていきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 4.42kg/PS | 312位/全839件
体重PWR増加
体重40kg5.01kg/PS+0.59kg
体重45kg5.09kg/PS+0.67kg
体重50kg5.16kg/PS+0.74kg
体重55kg5.24kg/PS+0.82kg
体重60kg5.31kg/PS+0.89kg
体重65kg5.39kg/PS+0.97kg
体重70kg5.46kg/PS+1.04kg
体重75kg5.54kg/PS+1.12kg
体重80kg5.61kg/PS+1.19kg
体重90kg5.76kg/PS+1.34kg
体重100kg5.91kg/PS+1.49kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が67PSで車両重量が296kgであるイントルーダーLCの場合、バイク単体では4.42kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると5.24kg/PS(+0.82kg)に、100kgの人では5.91kg/PS(+1.49kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を下回ります。スポーティな自動車と同じくらいか、やや上回る運動性能を誇ってると言えそうです。


VY51型イントルーダーLC 1997/12モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位