スズキ ハヤブサのスペックと維持費 [2021年 EJ11A型 | 1339cc/188PS | 6MT]

このページではスズキの2人乗りツアラー、ハヤブサ [HAYABUSA 2021/04モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

EJ11A型ハヤブサのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

EJ11A型ハヤブサ 2021年モデルの基本スペック

EJ11A型ハヤブサの諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式8BL-EJ11A
お値段2,167,000円
備考GSX1300R 隼
排気量直列4気筒1339cc
最高出力188PS[138kW]/9700rpm
最大トルク15.2kgm[149Nm]/7000rpm
WMTC燃費15.4km/L
全長幅高2180mm/735mm/1165mm
面積&体積1.602m²/1.867m³
地上&座面125mm/800mm
車両重量264kg
タイヤ前:120/70R17|後:190/50R17
ブレーキ前:Wディスク|後:ディスク
1000cc超の 最高出力 ランキング
1000cc超の 最大トルク ランキング
1000cc超の シート高 ランキング

エンジンの排気量が1339ccであるEJ11A型ハヤブサは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

バイクとしては最上位のクラスとなるので当然バイパスも高速道路も走行できますが、その質において下位クラスとは大きく異なり、颯爽と駆け抜けていく姿はまさに風と呼ぶに相応しいものです。

エンジンの最高出力は188馬力、最大トルクは15.2kgmで、出力だけで見ればかなりパワフルな乗り手を選ぶ超絶マシンです。

車体の大きさは全長2180mm/全幅735mm/全高1165mmで、最低地上高は125mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は800mmとなっています。

800mmのシート高はバイクとしては平均よりも少し高いほうなので、身長や座高によっては足が届かなかったり、あるいは「爪先立ちでなんとかギリギリ…でも体重マシマシで届くようになるかも!」というケースが考えられます。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「まさに高嶺の花と呼ぶに相応しいバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.180m×全幅0.735mの面積は1.602m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.602m²で車両価格を割ってみますと135.3万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると447.3万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、豊島区の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.180m、全幅0.735m、全高1.165mの3要素を掛けた体積の1.867m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の273位の大きさ、1000cc超クラスでは108車種中の78位となる大きさです。

1000cc超クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は11527円で全916車種中の144位、トルク1kgmあたりのお値段は142566円で228位、車両重量1kgあたりのお値段は8208円で897位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税13年未満1900円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代110390円
タイヤ交換費用/2本40000円
オイル交換費用/2回10000円
任意保険料40000円
年間合計金額215110円
1000cc超の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の15.4km/Lとして年間110390円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間40000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は215110円となり、この金額を目にした人は「趣味にこれだけの金額を注ぎ込めるお財布の厚みとは、一体どんなものだろうか…」と天を仰ぎ見ると言います。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の55195円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると25000円になりますので、維持費は10000km比で80195円安い134915円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率WMTC
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
18.5km/L370.0km91890円
[-18500]
110%
[+10%]
16.9km/L338.0km100590円
[-9800]
100%15.4km/L308.0km110390円
90%
[-10%]
13.9km/L278.0km122300円
[+11910]
80%
[-20%]
12.3km/L246.0km138210円
[+27820]
70%
[-30%]
10.8km/L216.0km157410円
[+47020]
60%
[-40%]
9.2km/L184.0km184780円
[+74390]
50%
[-50%]
7.7km/L154.0km220780円
[+110390]
1000cc超の 航続距離 ランキング

EJ11A型ハヤブサのWMTC燃費は15.4km/L、燃料タンクの容量は20.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の15.4km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は308.0kmで、10000km走行での燃料代は110390円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、15.4km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(18.5km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は91890円で済みますし、燃費が50%悪化して7.7km/Lになると、110390円から220780円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L27300円 -5900円
20円下落 150円/L29300円 -3900円
10円下落 160円/L31200円 -2000円
170円/L33200円/194.8L
10円上昇 180円/L35100円 +1900円
20円上昇 190円/L37100円 +3900円
30円上昇 200円/L39000円 +5800円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L45500円 -9700円
20円下落 150円/L48800円 -6400円
10円下落 160円/L52000円 -3200円
170円/L55200円/324.7L
10円上昇 180円/L58500円 +3300円
20円上昇 190円/L61700円 +6500円
30円上昇 200円/L65000円 +9800円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L63700円 -13600円
20円下落 150円/L68200円 -9100円
10円下落 160円/L72800円 -4500円
170円/L77300円/454.5L
10円上昇 180円/L81900円 +4600円
20円上昇 190円/L86400円 +9100円
30円上昇 200円/L90900円 +13600円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L91000円 -19400円
20円下落 150円/L97500円 -12900円
10円下落 160円/L104000円 -6400円
170円/L110400円/649.4L
10円上昇 180円/L116900円 +6500円
20円上昇 190円/L123400円 +13000円
30円上昇 200円/L129900円 +19500円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L136400円 -29200円
20円下落 150円/L146100円 -19500円
10円下落 160円/L155900円 -9700円
170円/L165600円/974.0L
10円上昇 180円/L175400円 +9800円
20円上昇 190円/L185100円 +19500円
30円上昇 200円/L194800円 +29200円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L181900円 -38900円
20円下落 150円/L194900円 -25900円
10円下落 160円/L207800円 -13000円
170円/L220800円/1298.7L
10円上昇 180円/L233800円 +13000円
20円上昇 190円/L246800円 +26000円
30円上昇 200円/L259800円 +39000円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-5900円から+5800円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-9700円から+9800円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を15.4km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは11.0円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら55円を、10kmなら110円を、20kmなら220円を、30kmなら330円を、50kmなら550円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km55円1100円13200円
10km110円2200円26400円
20km220円4400円52800円
30km330円6600円79200円
50km550円11000円132000円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して1100円、10kmなら200km走行して2200円、20kmなら400km走行して4400円、30kmなら600km走行して6600円、50kmなら1000km走行して11000円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して13200円、10kmなら2400km走行して26400円、20kmなら4800km走行して52800円、30kmなら7200km走行して79200円、50kmなら12000km走行して132000円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が15.4km/L、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら452.9km(不帰の片道切符なら905.9km)で、これは東京駅前発とすると宮城県石巻市の金華山灯台あたりまで行くことができる距離になります。
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