ハヤブサ1300 | 6MTのギヤ比と加速・最高速 [294km/h 2006年]

このページでは、ハヤブサ1300 [2006/01モデル]が搭載している6MTのギヤ比(歯車比・減速比)と駆動力、エンジン回転数と最高速(トップスピード)との関係をシミュレーションしています。

ギヤ比(歯車比・減速比)と加速と最高速のステキな関係

スズキ [ハヤブサ1300]
1299cc [175PS/14.1kgm]
純正ギヤの繋がりイメージ
ギヤギヤ比Shift-up
回転数
100kmh
回転数
9800rpm
での速度
[速度差]
1速2.615
[9.817]
-8370117.0
[ - ]
2速1.937
[7.271]
72606200158.0
[+41.0]
3速1.526
[5.729]
77204890200.6
[+42.6]
4速1.285
[4.824]
82504110238.2
[+37.6]
5速1.136
[4.265]
86603640269.4
[+31.2]
6速1.043
[3.915]
90003340293.5
[+24.1]
Fin3.754タイヤ外径622mm
レシオカバレッジ2.507

さて、ハヤブサ1300の変速機にはレシオカバレッジ2.507という、超が付くほどのクロスレシオで加速性能とギヤの繋がりを最重要視したような6MTが採用されています。

これを速度の面から見てみると、1速ギヤ(2.615)の最高速117.0km/hから、最も高い6速ギヤ(1.043)の最高速293.5km/hまでの速度間(速度差は176.5km/h)を、4段のギヤで刻んで速度を上乗せしていく格好になります。

一覧表のギヤ比欄の下にある[]で囲まれた数値は、それぞれのギヤ比と一次減速比1.596および二次減速比2.352を掛けた総減速比を表記しています。

また「Shift-up回転数」は、たとえば1速ギヤで9800rpmまで回して2速ギヤにシフトアップした際に、1速ギヤと2速ギヤのステップ比(0.741)から考えると9800rpmから7260rpmまで落ちますよ、というものです。

ステップ比が大きくてシフトアップ後に回転が落ちすぎてしまい、パワーバンドを大きく外すような場合には、9800rpmより上まで回したほうが加速の雰囲気が良くなるでしょうし、逆の場合は早め早めのシフトアップが結果的に功を奏す、かもしれません。

最高出力が発生する9800rpmにおいて、最も高い6速ギヤのギヤ比1.043での速度は293.5km/h、時速100kmでの回転数は3340rpmになります。

最高速という視点で見ると、高速道路を走行するにしてもこんな速度が出せる必要はないのですが、裏を返せば巡航回転数を低く保てるということでもあります。不届き者を前にどれだけ血が滾ろうとも、逸る気持ちをぐっと抑えて大人の余裕を見せてあげましょう。

また、最高出力が発生する回転数の半分を少し下回るくらいの回転数で時速100kmが出せるので、高すぎず低すぎもしないストレスフリーな高速クルージングが可能となりそうです。

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巡航時の回転数を比較的簡単に下げる方法としては、タイヤの外径を大きくする、またはフロントスプロケットの歯数を17丁から増やす、もしくはリヤスプロケットの歯数を40丁より減らすという方法があります。


レブリミットと最高速|9800rpm以降の速度


7000
rpm
9800
rpm
10800
rpm
11800
rpm
12700
rpm
1速83.6117.0129.0140.9151.7
2速112.9158.0174.1190.3204.8
3速143.3200.6221.0241.5259.9
4速170.1238.2262.5286.8308.7
5速192.5269.4296.9324.4349.2
6速209.6293.5323.4353.4380.3
PS14.720.622.724.826.7

最高速度に大きく関係するのは最高出力ですが、ギヤ比とタイヤ径、そしてエンジン回転数を抜きにして語ることはできません。

エンジンのレブリミット(何回転まで回るのか)については、エンジンの仕様や制御方法によりけりで多種多様すぎますので、ここでは単純に最高出力が発生する9800rpmを基準として、1割増の10800rpm、2割増の11800rpm、3割増の12700rpmまで回ったとしたら、このくらいの速度になりますよ、という一覧表を作ってみました。(7000rpmは最大トルク発生回転数)

※エンジンのレブリミットは最高出力が発生する9800rpmより若干高い回転数に設定されますが、エンジンの出力は9800rpmをピークとして以降は低下する一方ですので、9800rpm以降も加速できるかどうかは未知数です。実際の最高速は走行抵抗と出力が釣り合った時点の速度になります。

オレンジ色に着色してある欄には、それぞれの回転数での平均ピストン速度を記してあります。この速度はエンジンの回転数上限を左右する要素のひとつとされ、9800rpmでの20.6m/sから回転数が増すごとに速くなり、12700rpmでは26.7m/sになります。


巡航時によくある速度での回転数

ギヤ40kmh60kmh80kmh100kmh120kmh
1速335050206700837010050
2速24803720496062007440
3速19502930391048905860
4速16502470329041104940
5速14502180291036404360
6速13402000267033404010

ここでは1速から6速までのそれぞれのギヤごとに、それぞれの速度でどのくらいエンジンが回っているのかを調べてみます。

6速ギヤの場合、40km/hでは1340rpm、60km/hでは2000rpm、高速道路によくある80km/hでは2670rpm、100km/hでは3340rpm、制限速度が120km/hになると4010rpmまで回す必要が生じます。

ちなみに、エンジン出力と回転数、ギヤ比が深く関係するので到達できる車種は限られますが、スピードリミッターが働く180km/hでは6010rpm、さらに車種は限られますが300km/hでは10020rpmまで回ります。


7000rpmと9800rpmの駆動力とトルクウェイトレシオ

最大トルク14.1kgm|車両重量246kg
ギヤ7000rpm
駆動力とTWR
9800rpm
駆動力とTWR
差分
1速445.0kgm
[0.55kg/kgm]
404.0kgm
[0.61kg/kgm]
-41.0
[+0.06]
2速329.7kgm
[0.75kg/kgm]
299.3kgm
[0.82kg/kgm]
-30.4
[+0.07]
3速259.7kgm
[0.95kg/kgm]
235.8kgm
[1.04kg/kgm]
-23.9
[+0.09]
4速218.7kgm
[1.12kg/kgm]
198.5kgm
[1.24kg/kgm]
-20.2
[+0.12]
5速193.3kgm
[1.27kg/kgm]
175.5kgm
[1.40kg/kgm]
-17.8
[+0.13]
6速177.5kgm
[1.39kg/kgm]
161.1kgm
[1.53kg/kgm]
-16.4
[+0.14]
PWR1.79kg/PS1.41kg/PS-0.38

エンジンから発生する最大トルク14.1kgmは、ギヤを介して減速する(回転数を落とす)ことで、まるで倍々ゲームのごとく増大して最終的には元の何十倍、何百倍にもなります。

たとえば1速ギヤの場合、エンジンの軸トルク14.1kgmが1速ギヤを介して2.615倍に、さらに一次減速比と二次減速比で3.754倍に、そしてこれをタイヤの半径で割ると最終的な駆動力は445.0kgmになるという寸法です。

このエンジンは9800rpmで175PSを発生しますから、その時点での軸トルクは12.8kgm、同じ要領で計算すると最終的には404.0kgmになります。

基本的にはこの数値が大きいほど地面を蹴って進もうとする力が強く、7000rpmと9800rpmとの落差が小さいほど高回転域でのトルクの低下が少ない、つまり加速感が持続すると言えるかもしれません。

[]内の数値は、最大トルク発生時(14.1kgm/7000rpm)での各ギヤの駆動力を、車両重量の246kgで割ったトルクウェイトレシオで、最小は1速ギヤの0.55kg/kgmとなっています。

この0.55kg/kgmという数値はシグナルスタートで負けるほうが珍しいほどの加速性能に愛着は深まり、きっと「このバイクに乗っていて良かった!」と思わせてくれることでしょう。

ちなみに、自動車のサイトで集計した1速ギヤTWRの平均が1.60kg/kgmでしたので、その道では名の知れたスポーツカーであっても、一瞬にして点にしてしまう猛烈な加速が期待できます。


前後スプロケットと加速力および最高速の熱烈な関係

ここからは部品があるかどうか、装着できるかどうかは度外視して、前後のスプロケットの歯数(丁数とも)を変更することで時速100kmでの回転数や、最も高いギヤ比における9800rpmでの速度、1速ギヤでの最大駆動力がどのように変化するかを調べてみます。

フロントスプロケット(ドライブスプロケット)を変更

フロントスプロケット(17丁)の歯数を変更

歯数

歯数
100kmh
回転数
[rpm]
9800rpm
最高速
[km/h]
1速最大
駆動力
[kgm]
14丁40丁4060241.6540.6
15丁3790258.8504.6
16丁3550276.1473.0
17丁3340293.5445.0
18丁3150310.6420.4
19丁2990327.9398.3
20丁2840345.1378.4
前スプロケ歯数と各ギヤの最高速度
ギヤ16丁17丁18丁19丁
1速110.1117.0123.9130.8
2速148.7158.0167.3176.6
3速188.7200.6212.3224.1
4速224.1238.2252.1266.1
5速253.5269.4285.2301.1
6速276.1293.5310.6327.9

型ハヤブサ1300のフロントスプロケットは17丁ですので、これを3丁少ない14丁から3丁多い20丁まで変化させてみました。

ノーマルの17丁では時速100kmでの回転数が3340rpm、9800rpmでの速度が293.5km/h、最大駆動力が445.0kgmとなっています。

そこから14丁に減らすとギヤ比は低くなる方向に傾き、回転数が4060rpmまで上昇、速度は241.6km/hまで低下、最大駆動力は540.6kgmに向上し、最高速と引き換えに加速力を手に入れる格好になります。

3丁増やすとギヤ比は高くなる方向に傾き、回転数は2840rpmに低下、速度は345.1km/hに上昇、最大駆動力は378.4kgmに下落し、今度は加速力と引き換えに最高速を手に入れる格好になります。

この場合、巡航回転数が下がり、最高速も大きくなり、燃費も向上しそうな点がいかにも魅力的ではありますが、うっかりエンジン特性や出力に見合わぬ高いギヤ比に設定してしまうと、特にゼロ発進時においてウンともスンとも言わない激烈な鈍足マシンに豹変しかねません。


リヤスプロケット(ドリブンスプロケット)を変更

リヤスプロケット(40丁)の歯数を変更

歯数

歯数
100kmh
回転数
[rpm]
9800rpm
最高速
[km/h]
1速最大
駆動力
[kgm]
17丁37丁3090317.2411.7
38丁3170308.8422.9
39丁3260300.9434.1
40丁3340293.5445.0
41丁3420286.2456.4
42丁3510279.3467.6
43丁3590272.9478.5
後スプロケ歯数と各ギヤの最高速度
ギヤ38丁39丁40丁41丁42丁
1速123.2120.0117.0114.1111.4
2速166.3162.0158.0154.1150.4
3速211.1205.6200.6195.6190.9
4速250.7244.2238.2232.3226.7
5速283.5276.2269.4262.7256.5
6速308.8300.9293.5286.2279.3

続いてリヤスプロケットの歯数を純正の40丁から変更した場合を見てみます。

リヤはフロントとは逆で、歯数を減らすことでギヤ比が高くなって最高速が伸び、増やすことでギヤ比が低くなって加速力が増していきます。

また、リヤはもともとの歯数が多いのでフロントの1丁ほどのインパクトはなく、1丁減らしたから、増やしたからといってもびっくりするほどには変わりません。

フロントを16丁にして加速重視か、18丁にして最高速重視かの大まかな方向性を決め、リヤの増減で微調整をする、あるいはフロントは17丁のままリヤの増減で味付けを変えるなど、スプロケット選びは考えるだけでもワクワクしてきて希望いっぱい夢いっぱいです。

※スプロケットの歯数を変更すると、車種によってはスピードメーターに誤差を生じる場合があります。メーター誤差が過大になると車検に合格しませんし、特に最高速が伸びる方向へのスプロケ交換においては、思わぬスピード違反切符に涙を流すことにも繋がりますのでご注意ください。


ハヤブサ1300 2006/01モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

エンジン
エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【ギヤ比編】同車名または同型式の車種一覧
XJR1300C
-
(2015/06)
98PS
11.1kgm
-
141.5万円
KSR-II
KMX80B型
(2000/05)
10.0PS
0.95kgm
63.0km/L
141.5万円
KSR-I
MX050B型
(2000/05)
7.2PS
0.65kgm
71.0km/L
141.5万円
XV1900CU
-
(2017/01)
97PS
17.0kgm
-
141.5万円
XVS1300CU
-
(2016/01)
72PS
10.5kgm
-
141.5万円
YZF-R1
-
(2015/01)
200PS
11.5kgm
-
141.5万円
XJ6 Diversion-F
-
(2015/01)
78PS
6.1kgm
-
141.5万円
XJ6 Diversion
-
(2015/01)
78PS
6.1kgm
-
141.5万円
XT1200Z
[Super-Tenere]
-
(2014/01)
112PS
11.9kgm
-
141.5万円
XVS1300A
-
(2014/01)
73PS
10.8kgm
-
141.5万円