スズキ GSX1400のスペックと維持費 [2001年 GY71A型 | 1401cc/100PS | 6MT]

このページではスズキの2人乗りネイキッド、GSX1400 [2001/03モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

GY71A型GSX1400のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

GY71A型GSX1400 2001年モデルの基本スペック

GY71A型GSX1400の諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式BC-GY71A
お値段998,000円
備考[乾燥重量228kg]
排気量直列4気筒1401cc
最高出力100PS[74kW]/6500rpm
最大トルク12.8kgm[126Nm]/5000rpm
60kmh燃費28.0km/L
全長幅高2160mm/810mm/1140mm
面積&体積1.750m²/1.995m³
地上&座面130mm/775mm
車両重量255kg
タイヤ前:120/70R17|後:190/50R17
ブレーキ前:Wディスク|後:ディスク
1000cc超の 最高出力 ランキング
1000cc超の 最大トルク ランキング
1000cc超の シート高 ランキング

エンジンの排気量が1401ccであるGY71A型GSX1400は、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

バイクとしては最上位のクラスとなるので当然バイパスも高速道路も走行できますが、その質において下位クラスとは大きく異なり、颯爽と駆け抜けていく姿はまさに風と呼ぶに相応しいものです。

エンジンの最高出力は100馬力、最大トルクは12.8kgmで、出力だけで見れば刺激的なパワーに思わず期待が高まります。

車体の大きさは全長2160mm/全幅810mm/全高1140mmで、最低地上高は130mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は775mmとなっています。

775mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お値段の張るバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.160m×全幅0.810mの面積は1.750m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.750m²で車両価格を割ってみますと57万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると188.4万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、杉並区の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.160m、全幅0.810m、全高1.140mの3要素を掛けた体積の1.995m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の212位の大きさ、1000cc超クラスでは108車種中の59位となる大きさです。

1000cc超クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は9980円で全916車種中の69位、トルク1kgmあたりのお値段は77969円で6位、車両重量1kgあたりのお値段は3914円で676位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税18年経過2500円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代75890円
タイヤ交換費用/2本40000円
オイル交換費用/2回10000円
任意保険料40000円
年間合計金額181210円
1000cc超の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である19.6km/Lとして年間75890円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間40000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は181210円となり、維持費としては高めなことから、所有するには自分や家族に対して、それ相応の「覚悟」というものを迫られそうです。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は55320円で変わりませんが、燃料代は半額の37945円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると25000円になりますので、維持費は10000km比で62945円安い118265円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率60km/h
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
33.6km/L739.2km50600円
[-10110]
110%
[+10%]
30.8km/L677.6km55190円
[-5520]
100%28.0km/L616.0km60710円
90%
[-10%]
25.2km/L554.4km67460円
[+6750]
80%
[-20%]
22.4km/L492.8km75890円
[+15180]
70%
[-30%]
19.6km/L431.2km86730円
[+26020]
60%
[-40%]
16.8km/L369.6km101190円
[+40480]
50%
[-50%]
14.0km/L308.0km121430円
[+60720]
1000cc超の 航続距離 ランキング

GY71A型GSX1400の60kmh燃費は28.0km/L、燃料タンクの容量は22.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の28.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は616.0kmで、10000km走行での燃料代は60710円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、28.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(33.6km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は50600円で済みますし、燃費が50%悪化して14.0km/Lになると、60710円から121430円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L15000円 -3300円
20円下落 150円/L16100円 -2200円
10円下落 160円/L17200円 -1100円
170円/L18300円/107.1L
10円上昇 180円/L19300円 +1000円
20円上昇 190円/L20400円 +2100円
30円上昇 200円/L21500円 +3200円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L25100円 -5300円
20円下落 150円/L26800円 -3600円
10円下落 160円/L28600円 -1800円
170円/L30400円/178.6L
10円上昇 180円/L32200円 +1800円
20円上昇 190円/L34000円 +3600円
30円上昇 200円/L35800円 +5400円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L35000円 -7500円
20円下落 150円/L37500円 -5000円
10円下落 160円/L40000円 -2500円
170円/L42500円/250.0L
10円上昇 180円/L45000円 +2500円
20円上昇 190円/L47500円 +5000円
30円上昇 200円/L50000円 +7500円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L50000円 -10800円
20円下落 150円/L53600円 -7200円
10円下落 160円/L57200円 -3600円
170円/L60800円/357.1L
10円上昇 180円/L64300円 +3500円
20円上昇 190円/L67900円 +7100円
30円上昇 200円/L71500円 +10700円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L75000円 -16100円
20円下落 150円/L80400円 -10700円
10円下落 160円/L85800円 -5300円
170円/L91100円/535.7L
10円上昇 180円/L96500円 +5400円
20円上昇 190円/L101800円 +10700円
30円上昇 200円/L107200円 +16100円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L100100円 -21400円
20円下落 150円/L107200円 -14300円
10円下落 160円/L114300円 -7200円
170円/L121500円/714.3L
10円上昇 180円/L128600円 +7100円
20円上昇 190円/L135800円 +14300円
30円上昇 200円/L142900円 +21400円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-3300円から+3200円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-5300円から+5400円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を28.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは6.1円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら31円を、10kmなら61円を、20kmなら122円を、30kmなら183円を、50kmなら305円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km31円610円7320円
10km61円1220円14640円
20km122円2440円29280円
30km183円3660円43920円
50km305円6100円73200円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して610円、10kmなら200km走行して1220円、20kmなら400km走行して2440円、30kmなら600km走行して3660円、50kmなら1000km走行して6100円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して7320円、10kmなら2400km走行して14640円、20kmなら4800km走行して29280円、30kmなら7200km走行して43920円、50kmなら12000km走行して73200円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が19.6km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら576.5km(不帰の片道切符なら1152.9km)で、これは東京駅前発とすると石川県珠洲市の禄剛埼灯台あたりまで行くことができる距離になります。
関連:東京発!会いに行く灯台50選 | 最短65km~最長1555km


GY71A型GSX1400 2001/03モデルの各種スペック詳細ページ

エンジン
エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位