スズキ GSX-S125のスペックと維持費 [2017年 DL32B型 | 124cc/15.0PS | 6MT]

このページではスズキの2人乗りストリートバイク、GSX-S125 [2017/10モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

DL32B型GSX-S125のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

DL32B型GSX-S125 2017年モデルの基本スペック

DL32B型GSX-S125の諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式2BJ-DL32B
お値段354,240円
排気量単気筒124cc
最高出力15.0PS[11.0kW]/10000rpm
最大トルク1.10kgm[10.8Nm]/8000rpm
WMTC燃費44.7km/L
全長幅高2000mm/745mm/1035mm
面積&体積1.490m²/1.542m³
地上&座面165mm/785mm
車両重量133kg
タイヤ前:90/80R17|後:130/70R17
ブレーキ前:ディスク|後:ディスク
125cc以下の 最高出力 ランキング
125cc以下の 最大トルク ランキング
125cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が124ccであるDL32B型GSX-S125は、道路運送車両法では第二種原動機付自転車(125cc以下/原付二種・甲)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(小型限定可/AT不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。

高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することはできませんが、概ね車体が安く、小排気量ゆえに燃費が良く、税金が安く、任意保険も自動車保険の特約を使えるなどお財布へのダメージの少なさは特筆すべきものです。

エンジンの最高出力は15.0馬力、最大トルクは1.10kgmで、出力だけで見れば扱いやすい安寧なパワーの心地よさが魅力です。

車体の大きさは全長2000mm/全幅745mm/全高1035mmで、最低地上高は165mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は785mmとなっています。

785mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お求めやすいバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.000m×全幅0.745mの面積は1.490m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.490m²で車両価格を割ってみますと23.8万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると78.7万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、町田市の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.000m、全幅0.745m、全高1.035mの3要素を掛けた体積の1.542m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の425位の大きさ、51-125cc以下クラスでは119車種中の37位となる大きさです。

125cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は23616円で全916車種中の581位、トルク1kgmあたりのお値段は322036円で750位、車両重量1kgあたりのお値段は2663円で212位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税125cc以下2400円
重量税なし0円
自賠責保険原付4935円
10000km走行燃料代38030円
タイヤ交換費用/2本10000円
オイル交換費用/2回4000円
任意保険料25000円
年間合計金額84365円
125cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の44.7km/Lとして年間38030円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間10000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で4000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間25000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は84365円となり、維持費としては安めですが最安でもないことから、「安いからじゃない、好きで乗ってるんだ!」という矜持を得られます。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は32335円で変わりませんが、燃料代は半額の19015円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると7000円になりますので、維持費は10000km比で26015円安い58350円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率WMTC
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
53.6km/L589.6km31720円
[-6310]
110%
[+10%]
49.2km/L541.2km34550円
[-3480]
100%44.7km/L491.7km38030円
90%
[-10%]
40.2km/L442.2km42290円
[+4260]
80%
[-20%]
35.8km/L393.8km47490円
[+9460]
70%
[-30%]
31.3km/L344.3km54310円
[+16280]
60%
[-40%]
26.8km/L294.8km63430円
[+25400]
50%
[-50%]
22.4km/L246.4km75890円
[+37860]
125cc以下の 航続距離 ランキング

DL32B型GSX-S125のWMTC燃費は44.7km/L、燃料タンクの容量は11.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の44.7km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は491.7kmで、10000km走行での燃料代は38030円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、44.7km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(53.6km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は31720円で済みますし、燃費が50%悪化して22.4km/Lになると、38030円から75890円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L9400円 -2100円
20円下落 150円/L10100円 -1400円
10円下落 160円/L10800円 -700円
170円/L11500円/67.1L
10円上昇 180円/L12100円 +600円
20円上昇 190円/L12800円 +1300円
30円上昇 200円/L13500円 +2000円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L15700円 -3400円
20円下落 150円/L16800円 -2300円
10円下落 160円/L18000円 -1100円
170円/L19100円/111.9L
10円上昇 180円/L20200円 +1100円
20円上昇 190円/L21300円 +2200円
30円上昇 200円/L22400円 +3300円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L22000円 -4700円
20円下落 150円/L23500円 -3200円
10円下落 160円/L25100円 -1600円
170円/L26700円/156.6L
10円上昇 180円/L28200円 +1500円
20円上昇 190円/L29800円 +3100円
30円上昇 200円/L31400円 +4700円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L31400円 -6700円
20円下落 150円/L33600円 -4500円
10円下落 160円/L35800円 -2300円
170円/L38100円/223.7L
10円上昇 180円/L40300円 +2200円
20円上昇 190円/L42600円 +4500円
30円上昇 200円/L44800円 +6700円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L47000円 -10100円
20円下落 150円/L50400円 -6700円
10円下落 160円/L53700円 -3400円
170円/L57100円/335.6L
10円上昇 180円/L60500円 +3400円
20円上昇 190円/L63800円 +6700円
30円上昇 200円/L67200円 +10100円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L62700円 -13400円
20円下落 150円/L67200円 -8900円
10円下落 160円/L71600円 -4500円
170円/L76100円/447.4L
10円上昇 180円/L80600円 +4500円
20円上昇 190円/L85100円 +9000円
30円上昇 200円/L89500円 +13400円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-2100円から+2000円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-3400円から+3300円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を44.7km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは3.8円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら19円を、10kmなら38円を、20kmなら76円を、30kmなら114円を、50kmなら190円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km19円380円4560円
10km38円760円9120円
20km76円1520円18240円
30km114円2280円27360円
50km190円3800円45600円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して380円、10kmなら200km走行して760円、20kmなら400km走行して1520円、30kmなら600km走行して2280円、50kmなら1000km走行して3800円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して4560円、10kmなら2400km走行して9120円、20kmなら4800km走行して18240円、30kmなら7200km走行して27360円、50kmなら12000km走行して45600円かかる計算になります。

せっかく維持費の安さにかけては右に出るものがないほどなのですから、「1円でも無駄な出費はしないぞ!」という高い志を持ってエンジンオイルや空気圧管理の基本メンテナンスをこなし、ベアリングやチェーンの劣化にも気を配って、燃費に対する意識の高さを世に示したいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が44.7km/L、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら1314.7km(不帰の片道切符なら2629.4km)で、これは東京駅前発とすると大分県佐伯市の鶴御崎燈台(九州最東端)あたりまで行くことができる距離になります。
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GSX-R125
DL33B型
(2018/01)
15.0PS
1.10kgm
44.7km/L
35.4万円