ここではDL33B型GSX-R125の純正リヤタイヤである130/70R17のタイヤ幅を120mmから140mmまで、扁平率を60%から80%までの間で増減させ、外径(直径)の変化からなる最高速と駆動力の変化を調べています。
タイヤサイズ変更と最高速および1速ギヤ最大駆動力の変化
スズキ [GSX-R125] DL33B型 124cc [15.0PS/1.10kgm] | |||
17インチのままタイヤ幅と扁平率を変更 | |||
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扁平 | -10mm 120mm幅 | 純正 130mm幅 | +10mm 140mm幅 |
60 扁平 | 120/60R17 外径576mm [-38mm] 111.2kmh [-7.3kmh] 117.9kgm [+7.3kgm] | 130/60R17 外径588mm [-26mm] 113.5kmh [-5.0kmh] 115.4kgm [+4.8kgm] | 140/60R17 外径600mm [-14mm] 115.8kmh [-2.7kmh] 113.2kgm [+2.6kgm] |
65 扁平 | 120/65R17 外径588mm [-26mm] 113.5kmh [-5.0kmh] 115.4kgm [+4.8kgm] | 130/65R17 外径601mm [-13mm] 116.0kmh [-2.5kmh] 113.0kgm [+2.4kgm] | 140/65R17 外径614mm [0mm] 118.5kmh [0.0kmh] 110.6kgm [0.0kgm] |
70 扁平 | 120/70R17 外径600mm [-14mm] 115.8kmh [-2.7kmh] 113.2kgm [+2.6kgm] | 130/70R17 外径614mm [0mm] 118.5kmh [0.0kmh] 110.6kgm [0.0kgm] | 140/70R17 外径628mm [+14mm] 121.2kmh [+2.7kmh] 108.1kgm [-2.5kgm] |
75 扁平 | 120/75R17 外径612mm [-2mm] 118.1kmh [-0.4kmh] 110.9kgm [+0.3kgm] | 130/75R17 外径627mm [13mm] 121.0kmh [+2.5kmh] 108.3kgm [-2.3kgm] | 140/75R17 外径642mm [+28mm] 124.0kmh [+5.5kmh] 105.7kgm [-4.9kgm] |
80 扁平 | 120/80R17 外径624mm [+10mm] 120.4kmh [+1.9kmh] 108.9kgm [-1.7kgm] | 130/80R17 外径640mm [+26mm] 123.5kmh [+5.0kmh] 106.1kgm [-4.5kgm] | 140/80R17 外径656mm [+42mm] 126.6kmh [+8.1kmh] 103.6kgm [-7.0kgm] |
一覧表にある各欄の上段はタイヤサイズとタイヤの外径を、中段は最も高いギヤ比での最高速を、下段は1速ギヤでの最大駆動力で、それぞれの下にある[]内は純正サイズ時との差を記しています。
ピンク色に着色されている欄は純正タイヤサイズ、緑色は純正タイヤの外径614mmとの差が上下3%以内にあるもの、オレンジ色は差が+3%を超え+5%以内にあるもの、水色は-3%を超え-5%以内にあるものです。
さて、タイヤ幅や扁平率を変更すると、それに伴ってタイヤの外径が変化し、外径が変化すると円周長(タイヤが1回転したときに進む距離)が変化します。
最高速の場合、エンジン回転数の上限が10000rpm、トランスミッションの最も高いギヤ比が0.925、一次減速比×二次減速比がとすると、計算上の最高速を左右するのは先の円周長になります。
駆動力の場合、エンジンの最大トルクが1.10kgm、1速ギヤのギヤ比が、一次減速比×二次減速比がとすると、計算上の駆動力を左右するのはタイヤの半径です。
小さいタイヤに交換すると…?
極端な例として、外径が576mmで最も小さい120/60R17タイヤでは、最高速が純正タイヤ時の118.5km/hから111.2km/h(-7.3km/h)まで下落し、速度あたりの回転数が上がります。(例:時速100kmでの回転数が8440rpmから9000rpmに)
その代わり駆動力が純正タイヤ時の110.6kgmから117.9kgm(+7.3kgm)に増加するので、特にゼロ発進時において加速の力強さにウットリできることでしょう。
大きいタイヤに交換すると…?
外径が656mmで最も大きい140/80R17タイヤでは、最高速が118.5km/hから126.6km/h(-7.3km/h)まで増加し、速度あたりの回転数が下がります。(例:時速100kmでの回転数が8440rpmから7900rpmに)
しかし駆動力が110.6kgmから103.6kgm(-7.0kgm)に下落することで加速が弱々しくなり、格下を相手に血眼になってシグナルグランプリ、なんてことになったりします。
タイヤサイズに限らずギヤ比でもそうですが、「最高速を取るか、加速力を取るか…」という二律背反にさんざん難儀したあとに、「やっぱり純正がナンバーワン!サイズ変更なんて最初から必要なかったのよ!」というのは良くある話です。
17インチからのインチダウン&インチアップ
17インチから16インチにインチダウン | |||
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扁平 | -10mm 120mm幅 | 純正 130mm幅 | +10mm 140mm幅 |
60 扁平 | 120/60R16 外径550mm [-64mm] 106.2kmh [-12.3kmh] 123.4kgm [+12.8kgm] | 130/60R16 外径562mm [-52mm] 108.4kmh [-10.1kmh] 120.9kgm [+10.3kgm] | 140/60R16 外径574mm [-40mm] 110.8kmh [-7.7kmh] 118.3kgm [+7.7kgm] |
65 扁平 | 120/65R16 外径562mm [-52mm] 108.4kmh [-10.1kmh] 120.9kgm [+10.3kgm] | 130/65R16 外径575mm [-39mm] 110.9kmh [-7.6kmh] 118.2kgm [+7.6kgm] | 140/65R16 外径588mm [-26mm] 113.5kmh [-5.0kmh] 115.4kgm [+4.8kgm] |
70 扁平 | 120/70R16 外径574mm [-40mm] 110.8kmh [-7.7kmh] 118.3kgm [+7.7kgm] | 130/70R16 外径588mm [-26mm] 113.5kmh [-5.0kmh] 115.4kgm [+4.8kgm] | 140/70R16 外径602mm [-12mm] 116.1kmh [-2.4kmh] 112.9kgm [+2.3kgm] |
75 扁平 | 120/75R16 外径586mm [-28mm] 113.0kmh [-5.5kmh] 115.9kgm [+5.3kgm] | 130/75R16 外径601mm [-13mm] 116.0kmh [-2.5kmh] 113.0kgm [+2.4kgm] | 140/75R16 外径616mm [+2mm] 118.9kmh [+0.4kmh] 110.3kgm [-0.3kgm] |
80 扁平 | 120/80R16 外径598mm [-16mm] 115.4kmh [-3.1kmh] 113.6kgm [+3.0kgm] | 130/80R16 外径614mm [0mm] 118.5kmh [0.0kmh] 110.6kgm [0.0kgm] | 140/80R16 外径630mm [+16mm] 121.6kmh [+3.1kmh] 107.8kgm [-2.8kgm] |
17インチから18インチにインチアップ | |||
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扁平 | -10mm 120mm幅 | 純正 130mm幅 | +10mm 140mm幅 |
60 扁平 | 120/60R18 外径601mm [-13mm] 116.0kmh [-2.5kmh] 113.0kgm [+2.4kgm] | 130/60R18 外径613mm [-1mm] 118.3kmh [-0.2kmh] 110.8kgm [+0.2kgm] | 140/60R18 外径625mm [+11mm] 120.6kmh [+2.1kmh] 108.6kgm [-2.0kgm] |
65 扁平 | 120/65R18 外径613mm [-1mm] 118.3kmh [-0.2kmh] 110.8kgm [+0.2kgm] | 130/65R18 外径626mm [+12mm] 120.9kmh [+2.4kmh] 108.4kgm [-2.2kgm] | 140/65R18 外径639mm [+25mm] 123.4kmh [+4.9kmh] 106.2kgm [-4.4kgm] |
70 扁平 | 120/70R18 外径625mm [+11mm] 120.6kmh [+2.1kmh] 108.6kgm [-2.0kgm] | 130/70R18 外径639mm [+25mm] 123.4kmh [+4.9kmh] 106.2kgm [-4.4kgm] | 140/70R18 外径653mm [+39mm] 126.1kmh [+7.6kmh] 103.9kgm [-6.7kgm] |
75 扁平 | 120/75R18 外径637mm [+23mm] 122.9kmh [+4.4kmh] 106.7kgm [-3.9kgm] | 130/75R18 外径652mm [38mm] 125.8kmh [+7.3kmh] 104.1kgm [-6.5kgm] | 140/75R18 外径667mm [+53mm] 128.7kmh [+10.2kmh] 101.8kgm [-8.8kgm] |
80 扁平 | 120/80R18 外径649mm [+35mm] 125.3kmh [+6.8kmh] 104.6kgm [-6.0kgm] | 130/80R18 外径665mm [+51mm] 128.3kmh [+9.8kmh] 102.1kgm [-8.5kgm] | 140/80R18 外径681mm [+67mm] 131.4kmh [+12.9kmh] 99.7kgm [-10.9kgm] |
最高速、駆動力ともに傾向としては純正タイヤ時と同じく、タイヤが小さくなれば最高速が落ちて駆動力が上がり、大きくなれば最高速が伸びて駆動力が落ちます。
しかしホイールサイズが変わると、タイヤ幅が増減するよりもダイレクトにタイヤの外径に影響してきますので、その傾向も顕著に表れるようになります。
※車種によってはタイヤ幅、扁平率、ホイールのインチアップ、インチダウンなど、外径が大きく変わるものに交換すると、スピードメーター誤差が過大となって車検に合格しなかったり、速度超過に陥る場合もありますのでご注意ください。
DL33B型GSX-R125 2018/01モデルの各種スペック詳細ページ | |||
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主要諸元 主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離 | エンジン エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ | ギヤ比 ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速 | 通知表 さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位 |
【タイヤ編】同車名または同型式の車種一覧 | |||
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GSX-S125 DL32B型 (2017/10) | 15.0PS 1.10kgm 44.7km/L 38.7万円 | CFA1 単気筒 124cc [6MT] |