スズキ GS400Eのスペックと維持費 [1993年 GK54A型 | 399cc/39PS | 6MT]

このページではスズキの2人乗りネイキッド、GS400E [1993/11モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

GK54A型GS400Eのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

GK54A型GS400E 1993年モデルの基本スペック

GK54A型GS400Eの諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式GK54A
お値段429,000円
備考乾燥重量
排気量直列2気筒399cc
最高出力39PS[29kW]/9500rpm
最大トルク3.2kgm[31Nm]/8000rpm
60kmh燃費45.0km/L
全長幅高2085mm/725mm/1050mm
面積&体積1.512m²/1.587m³
車両重量169kg
タイヤ前:110/70R17|後:130/70R17
ブレーキ前:ディスク|後:ディスク
400cc以下の 最高出力 ランキング
400cc以下の 最大トルク ランキング
400cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が399ccであるGK54A型GS400Eは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

免許証は「400cc以下」、車検は「250cc超」となっているせいで、太古の昔より250ccクラスと比較しては「高速道路を走れるのに車検がなくてずるい!」と嘆く声が後を絶ちません。

エンジンの最高出力は39馬力、最大トルクは3.2kgmで、出力だけで見れば必要にして十分なバランスの良さが光ります。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.085m×全幅0.725mの面積は1.512m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.512m²で車両価格を割ってみますと28.4万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると93.9万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、小平市の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.085m、全幅0.725m、全高1.050mの3要素を掛けた体積の1.587m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の405位の大きさ、251-400cc以下クラスでは121車種中の87位となる大きさです。

400cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は11000円で全916車種中の107位、トルク1kgmあたりのお値段は134063円で197位、車両重量1kgあたりのお値段は2538円で162位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税18年経過2500円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代47220円
タイヤ交換費用/2本24000円
オイル交換費用/2回6000円
任意保険料40000円
年間合計金額132540円
400cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である31.5km/Lとして年間47220円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間24000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で6000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は132540円となり、バイクの維持費としては高すぎず安すぎない、「バイクに乗るならこのくらいは掛かるよね」という平均的な金額です。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は55320円で変わりませんが、燃料代は半額の23610円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると15000円になりますので、維持費は10000km比で38610円安い93930円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率60km/h
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
54.0km/L918.0km31480円
[-6300]
110%
[+10%]
49.5km/L841.5km34340円
[-3440]
100%45.0km/L765.0km37780円
90%
[-10%]
40.5km/L688.5km41980円
[+4200]
80%
[-20%]
36.0km/L612.0km47220円
[+9440]
70%
[-30%]
31.5km/L535.5km53970円
[+16190]
60%
[-40%]
27.0km/L459.0km62960円
[+25180]
50%
[-50%]
22.5km/L382.5km75560円
[+37780]
400cc以下の 航続距離 ランキング

GK54A型GS400Eの60kmh燃費は45.0km/L、燃料タンクの容量は17.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の45.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は765.0kmで、10000km走行での燃料代は37780円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、45.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(54.0km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は31480円で済みますし、燃費が50%悪化して22.5km/Lになると、37780円から75560円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L9400円 -2000円
20円下落 150円/L10100円 -1300円
10円下落 160円/L10700円 -700円
170円/L11400円/66.7L
10円上昇 180円/L12100円 +700円
20円上昇 190円/L12700円 +1300円
30円上昇 200円/L13400円 +2000円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L15600円 -3300円
20円下落 150円/L16700円 -2200円
10円下落 160円/L17800円 -1100円
170円/L18900円/111.1L
10円上昇 180円/L20000円 +1100円
20円上昇 190円/L21200円 +2300円
30円上昇 200円/L22300円 +3400円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L21800円 -4700円
20円下落 150円/L23400円 -3100円
10円下落 160円/L24900円 -1600円
170円/L26500円/155.6L
10円上昇 180円/L28100円 +1600円
20円上昇 190円/L29600円 +3100円
30円上昇 200円/L31200円 +4700円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L31200円 -6600円
20円下落 150円/L33400円 -4400円
10円下落 160円/L35600円 -2200円
170円/L37800円/222.2L
10円上昇 180円/L40000円 +2200円
20円上昇 190円/L42300円 +4500円
30円上昇 200円/L44500円 +6700円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L46700円 -10000円
20円下落 150円/L50000円 -6700円
10円下落 160円/L53400円 -3300円
170円/L56700円/333.3L
10円上昇 180円/L60000円 +3300円
20円上昇 190円/L63400円 +6700円
30円上昇 200円/L66700円 +10000円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L62300円 -13300円
20円下落 150円/L66700円 -8900円
10円下落 160円/L71200円 -4400円
170円/L75600円/444.4L
10円上昇 180円/L80000円 +4400円
20円上昇 190円/L84500円 +8900円
30円上昇 200円/L88900円 +13300円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-2000円から+2000円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-3300円から+3400円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を45.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは3.8円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら19円を、10kmなら38円を、20kmなら76円を、30kmなら114円を、50kmなら190円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km19円380円4560円
10km38円760円9120円
20km76円1520円18240円
30km114円2280円27360円
50km190円3800円45600円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して380円、10kmなら200km走行して760円、20kmなら400km走行して1520円、30kmなら600km走行して2280円、50kmなら1000km走行して3800円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して4560円、10kmなら2400km走行して9120円、20kmなら4800km走行して18240円、30kmなら7200km走行して27360円、50kmなら12000km走行して45600円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が31.5km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら926.5km(不帰の片道切符なら1852.9km)で、これは東京駅前発とすると北海道松前町の白神岬(北海道最南端)あたりまで行くことができる距離になります。
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