このページではスズキの2人乗りネイキッド、バンディット250 [BANDIT250 1997/02モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。
GJ77A型バンディット250のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。
GJ77A型バンディット250 1997年モデルの基本スペック
GJ77A型バンディット250の諸元 | |
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![]() 画像はスズキ株式会社より引用 | |
車両型式 | GJ77A |
お値段 | 499,000円 |
備考 | 車重は概算値 [乾燥重量144kg] |
排気量 | 直列4気筒248cc |
最高出力 | 40PS[29kW]/14000rpm |
最大トルク | 2.5kgm[25Nm]/10000rpm |
60kmh燃費 | 41.0km/L |
全長幅高 | 2050mm/730mm/1055mm |
面積&体積 | 1.496m²/1.579m³ |
地上&座面 | 140mm/745mm |
車両重量 | 169kg |
タイヤ | 前:110/70R17 後:150/60R17 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ディスク |
エンジンの排気量が248ccであるGJ77A型バンディット250は、道路運送車両法では軽二輪自動車(125cc超250cc以下)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。
その上、高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することができるので、メンテナンスの知識と技術に覚えがあって、多少の非力感を妥協できるのであれば、お財布に優しいと言えるバイクです。
エンジンの最高出力は40馬力、最大トルクは2.5kgmで、出力だけで見れば必要にして十分なバランスの良さが光ります。
車体の大きさは全長2050mm/全幅730mm/全高1055mmで、最低地上高は140mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は745mmとなっています。
745mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。
このサイトに登録してある全839車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.050m×全幅0.730mの面積は1.496m²で「標準的な大きさの車体」になります。
この1.496m²で車両価格を割ってみますと33.4万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると110.4万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、葛飾区の土地を1坪買えるくらいの金額です。
また全長2.050m、全幅0.730m、全高1.055mの3要素を掛けた体積の1.579m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では839車種中の377位の大きさ、126-250cc以下クラスでは208車種中の142位となる大きさです。
馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は12475円で全839車種中の171位、トルク1kgmあたりのお値段は199600円で419位、車両重量1kgあたりのお値段は2953円で324位となっています。
1年間のランニングコスト
年間10000km走行時の想定維持費 | ||
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項目 | 区分 | 金額 |
軽自動車税 | 250cc以下 | 3600円 |
重量税 | なし | 0円 |
自賠責保険 | 軽二輪 | 7145円 |
10000km走行燃料代 | 45730円 | |
タイヤ交換費用/2本 | 16000円 | |
オイル交換費用/2回 | 5000円 | |
任意保険料 | 40000円 | |
年間合計金額 | 117475円 | |
二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が150円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。
燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である28.7km/Lとして年間45730円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間16000円としています。
エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で5000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。
上記の条件での年間維持費は117475円となり、バイクの維持費としては高すぎず安すぎない、「バイクに乗るならこのくらいは掛かるよね」という平均的な金額です。
ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は50745円で変わりませんが、燃料代は半額の22865円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると10500円になりますので、維持費は10000km比で33365円安い84110円まで下がります。
燃費と航続距離と燃料代
比率 | 60km/h 燃費 | 航続距離 | 10000km 燃料代 |
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120% [+20%] | 49.2km/L | 738.0km | 30490円 [-6100] |
110% [+10%] | 45.1km/L | 676.5km | 33260円 [-3330] |
100% | 41.0km/L | 615.0km | 36590円 |
90% [-10%] | 36.9km/L | 553.5km | 40650円 [+4060] |
80% [-20%] | 32.8km/L | 492.0km | 45730円 [+9140] |
70% [-30%] | 28.7km/L | 430.5km | 52260円 [+15670] |
60% [-40%] | 24.6km/L | 369.0km | 60980円 [+24390] |
50% [-50%] | 20.5km/L | 307.5km | 73170円 [+36580] |
GJ77A型バンディット250の60kmh燃費は41.0km/L、燃料タンクの容量は15.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(150円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。
カタログ燃費の41.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は615.0kmで、10000km走行での燃料代は36590円になります。
実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、41.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。
航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。
たとえば、もしカタログ燃費の120%(49.2km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は30490円で済みますし、燃費が50%悪化して20.5km/Lになると、36590円から73170円にまで跳ね上がってしまいます。
1km走行コストと月間&年間コスト
ガソリン1リットルの価格を150円、燃費を41.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは3.7円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら19円を、10kmなら37円を、20kmなら74円を、30kmなら111円を、50kmなら185円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。
距離/日 | 費用/日 | 月20日 | 年換算 |
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5km | 19円 | 370円 | 4440円 |
10km | 37円 | 740円 | 8880円 |
20km | 74円 | 1480円 | 17760円 |
30km | 111円 | 2220円 | 26640円 |
50km | 185円 | 3700円 | 44400円 |
月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して370円、10kmなら200km走行して740円、20kmなら400km走行して1480円、30kmなら600km走行して2220円、50kmなら1000km走行して3700円という金額がかかります。
月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して4440円、10kmなら2400km走行して8880円、20kmなら4800km走行して17760円、30kmなら7200km走行して26640円、50kmなら12000km走行して44400円かかる計算になります。
二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。
ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が28.7km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが150円の時勢では往復前提なら956.7km(不帰の片道切符なら1913.3km)で、これは東京駅前発とすると北海道松前町の白神岬(北海道最南端)あたりまで行くことができる距離になります。
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