バンディット1250F | W705型1254cc直列4気筒エンジンの性能とPWR [100PS/10.9kgm 2016年]

このページでは、バンディット1250F [2016/02モデル]が搭載しているW705型の直列4気筒1254ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

W705型エンジンの各種諸元と性能曲線図

スズキ [バンディット1250F]
GW72A型 1254cc [100PS/10.9kgm]
W705型エンジンの簡易性能曲線図
W705型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
直列4気筒
1254cc
最高出力100PS
3500rpm馬力53.3PS
最大トルク10.9kgm
7500rpmトルク9.6kgm
リッター換算馬力79.7PS/L
リッター換算トルク8.7kgm/L
単気筒容積313.7cc
1気筒あたり馬力25.0PS
1気筒あたりトルク2.7kgm
平均ピストン速度16.0m/s
Bore/Stroke比0.81

ここからはW705型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や7500rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、3500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの3500rpmから最高出力の7500rpmまでの4000rpmとすると、実用回転数の実に53.3%という誰もが白目を剥きそうな極太パワーバンドが特長です。

パワーの出方としては、最大トルク10.9kgmを生じる3500rpmでは、最高出力の53.3%となる53.3PSを、最高出力100PSを生じる7500rpmでは、最大トルクの88.1%となる9.6kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が100PS/1.254Lで79.7PS/L、トルクが10.9kgm/1.254Lで8.7kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としてはやや心もとない部類ですが、その反面で日常ユースで扱いやすさが光るエンジンだと言えそうです。

ちなみに、直列4気筒1254ccエンジンの単気筒容積は313.7ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが25.0PS、2.7kgmを発生させています。

直列4気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が64.0mmであるW705型エンジンの場合、平均ピストンスピードは7500rpmのとき16.0m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は9380rpmになります。

1000cc超の平均ピストンスピード ランキング

W705型エンジンのボアは79.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は0.81のショートストローク型(ストローク量がボア径より小さい)となり、排気量と気筒数が同一のロングストローク型に比べて、高回転域のキレが持ち味であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
79.0mm1254.8cc
-
10.50.81
79.5mm1270.7cc
[+15.9cc]
10.60.81
80.0mm1286.8cc
[+32.0cc]
10.70.80
80.5mm1302.9cc
[+48.1cc]
10.90.80
81.0mm1319.1cc
[+64.3cc]
11.00.79
81.5mm1335.5cc
[+80.7cc]
11.10.79
82.0mm1351.9cc
[+97.1cc]
11.20.78

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの79.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの1254.8ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約15.9ccずつ大きくなり、+3.0mmの82.0mmまでボアアップすると1351.9ccまで拡大(ノーマル比+7.7%)されます。

続いて燃焼室容積が33.0ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が10.5から約0.13ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc超の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が64.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は0.81から次第に小さくなっていき、元よりショートストローク型だった特性がさらに強まって、高回転スペシャルの様相を呈してきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 2.56kg/PS | 99位/全839件
体重PWR増加
体重40kg2.96kg/PS+0.40kg
体重45kg3.01kg/PS+0.45kg
体重50kg3.06kg/PS+0.50kg
体重55kg3.11kg/PS+0.55kg
体重60kg3.16kg/PS+0.60kg
体重65kg3.21kg/PS+0.65kg
体重70kg3.26kg/PS+0.70kg
体重75kg3.31kg/PS+0.75kg
体重80kg3.36kg/PS+0.80kg
体重90kg3.46kg/PS+0.90kg
体重100kg3.56kg/PS+1.00kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が100PSで車両重量が256kgであるバンディット1250Fの場合、バイク単体では2.56kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると3.11kg/PS(+0.55kg)に、100kgの人では3.56kg/PS(+1.00kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を遥かに下回ります。ごく一部の限られたスポーツカーを除けば、まず負けることはなさそうです。


GW72A型バンディット1250F 2016/02モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
バンディット1250S
GW72A型
(2016/02)
100PS
10.9kgm
27.0km/L
115.6万円
バンディット1250
GW72A型
(2014/04)
100PS
10.9kgm
27.0km/L
115.6万円