このページではスズキの2人乗りロードスポーツモデル、バンディット1250F [BANDIT1250F 2016/02モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。
GW72A型バンディット1250Fのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。
GW72A型バンディット1250F 2016年モデルの基本スペック
GW72A型バンディット1250Fの諸元 | |
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画像はスズキ株式会社より引用 | |
車両型式 | EBL-GW72A |
お値段 | 1,155,600円 |
備考 | GSF1250F |
排気量 | 直列4気筒1254cc |
最高出力 | 100PS[74kW]/7500rpm |
最大トルク | 10.9kgm[107Nm]/3500rpm |
60kmh燃費 | 27.0km/L |
全長幅高 | 2130mm/790mm/1245mm |
面積&体積 | 1.683m²/2.095m³ |
地上&座面 | 135mm/790mm |
車両重量 | 256kg |
タイヤ | 前:120/70R17|後:180/55R17 |
ブレーキ | 前:Wディスク|後:ディスク |
1000cc超の 最高出力 ランキング | |
1000cc超の 最大トルク ランキング | |
1000cc超の シート高 ランキング |
エンジンの排気量が1254ccであるGW72A型バンディット1250Fは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。
バイクとしては最上位のクラスとなるので当然バイパスも高速道路も走行できますが、その質において下位クラスとは大きく異なり、颯爽と駆け抜けていく姿はまさに風と呼ぶに相応しいものです。
エンジンの最高出力は100馬力、最大トルクは10.9kgmで、出力だけで見れば刺激的なパワーに思わず期待が高まります。
車体の大きさは全長2130mm/全幅790mm/全高1245mmで、最低地上高は135mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は790mmとなっています。
790mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。
このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お値段の張るバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.130m×全幅0.790mの面積は1.683m²で「標準的な大きさの車体」になります。
この1.683m²で車両価格を割ってみますと68.7万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると227.1万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、世田谷区の土地を1坪買えるくらいの金額です。
また全長2.130m、全幅0.790m、全高1.245mの3要素を掛けた体積の2.095m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の172位の大きさ、1000cc超クラスでは108車種中の49位となる大きさです。
馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は11556円で全916車種中の146位、トルク1kgmあたりのお値段は106018円で67位、車両重量1kgあたりのお値段は4514円で760位となっています。
1年間のランニングコスト
年間10000km走行時の想定維持費 | ||
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項目 | 区分 | 金額 |
軽自動車税 | 250cc超 | 6000円 |
重量税 | 13年未満 | 1900円 |
自賠責保険 | 小型二輪 | 6820円 |
10000km走行燃料代 | 78700円 | |
タイヤ交換費用/2本 | 40000円 | |
オイル交換費用/2回 | 10000円 | |
任意保険料 | 40000円 | |
年間合計金額 | 183420円 | |
1000cc超の 年間維持費 ランキング |
二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。
燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である18.9km/Lとして年間78700円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間40000円としています。
エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。
上記の条件での年間維持費は183420円となり、維持費としては高めなことから、所有するには自分や家族に対して、それ相応の「覚悟」というものを迫られそうです。
ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の39350円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると25000円になりますので、維持費は10000km比で64350円安い119070円まで下がります。
燃費と航続距離と燃料代
比率 | 60km/h 燃費 | 航続距離 | 10000km 燃料代 |
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120% [+20%] | 32.4km/L | 615.6km | 52470円 [-10490] |
110% [+10%] | 29.7km/L | 564.3km | 57240円 [-5720] |
100% | 27.0km/L | 513.0km | 62960円 |
90% [-10%] | 24.3km/L | 461.7km | 69960円 [+7000] |
80% [-20%] | 21.6km/L | 410.4km | 78700円 [+15740] |
70% [-30%] | 18.9km/L | 359.1km | 89950円 [+26990] |
60% [-40%] | 16.2km/L | 307.8km | 104940円 [+41980] |
50% [-50%] | 13.5km/L | 256.5km | 125930円 [+62970] |
1000cc超の 航続距離 ランキング |
GW72A型バンディット1250Fの60kmh燃費は27.0km/L、燃料タンクの容量は19.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。
カタログ燃費の27.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は513.0kmで、10000km走行での燃料代は62960円になります。
実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、27.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。
航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。
たとえば、もしカタログ燃費の120%(32.4km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は52470円で済みますし、燃費が50%悪化して13.5km/Lになると、62960円から125930円にまで跳ね上がってしまいます。
ガソリン価格の変動とガソリン代
上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。
とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。
年間3000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 15600円 -3300円 |
20円下落 150円/L | 16700円 -2200円 |
10円下落 160円/L | 17800円 -1100円 |
170円/L | 18900円/111.1L |
10円上昇 180円/L | 20000円 +1100円 |
20円上昇 190円/L | 21200円 +2300円 |
30円上昇 200円/L | 22300円 +3400円 |
年間5000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 26000円 -5500円 |
20円下落 150円/L | 27800円 -3700円 |
10円下落 160円/L | 29700円 -1800円 |
170円/L | 31500円/185.2L |
10円上昇 180円/L | 33400円 +1900円 |
20円上昇 190円/L | 35200円 +3700円 |
30円上昇 200円/L | 37100円 +5600円 |
年間7000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 36400円 -7700円 |
20円下落 150円/L | 38900円 -5200円 |
10円下落 160円/L | 41500円 -2600円 |
170円/L | 44100円/259.3L |
10円上昇 180円/L | 46700円 +2600円 |
20円上昇 190円/L | 49300円 +5200円 |
30円上昇 200円/L | 51900円 +7800円 |
年間10000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 51900円 -11100円 |
20円下落 150円/L | 55600円 -7400円 |
10円下落 160円/L | 59300円 -3700円 |
170円/L | 63000円/370.4L |
10円上昇 180円/L | 66700円 +3700円 |
20円上昇 190円/L | 70400円 +7400円 |
30円上昇 200円/L | 74100円 +11100円 |
年間15000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 77800円 -16700円 |
20円下落 150円/L | 83400円 -11100円 |
10円下落 160円/L | 88900円 -5600円 |
170円/L | 94500円/555.6L |
10円上昇 180円/L | 100100円 +5600円 |
20円上昇 190円/L | 105600円 +11100円 |
30円上昇 200円/L | 111200円 +16700円 |
年間20000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 103700円 -22300円 |
20円下落 150円/L | 111200円 -14800円 |
10円下落 160円/L | 118600円 -7400円 |
170円/L | 126000円/740.7L |
10円上昇 180円/L | 133400円 +7400円 |
20円上昇 190円/L | 140800円 +14800円 |
30円上昇 200円/L | 148200円 +22200円 |
走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-3300円から+3400円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-5500円から+5600円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。
しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。
1km走行コストと月間&年間コスト
ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を27.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは6.3円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら32円を、10kmなら63円を、20kmなら126円を、30kmなら189円を、50kmなら315円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。
距離/日 | 費用/日 | 月20日 | 年換算 |
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5km | 32円 | 630円 | 7560円 |
10km | 63円 | 1260円 | 15120円 |
20km | 126円 | 2520円 | 30240円 |
30km | 189円 | 3780円 | 45360円 |
50km | 315円 | 6300円 | 75600円 |
月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して630円、10kmなら200km走行して1260円、20kmなら400km走行して2520円、30kmなら600km走行して3780円、50kmなら1000km走行して6300円という金額がかかります。
月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して7560円、10kmなら2400km走行して15120円、20kmなら4800km走行して30240円、30kmなら7200km走行して45360円、50kmなら12000km走行して75600円かかる計算になります。
二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。
ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が18.9km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら555.9km(不帰の片道切符なら1111.8km)で、これは東京駅前発とすると石川県珠洲市の禄剛埼灯台あたりまで行くことができる距離になります。
関連:東京発!会いに行く灯台50選 | 最短65km~最長1555km
GW72A型バンディット1250F 2016/02モデルの各種スペック詳細ページ | |||
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エンジン エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ | ギヤ比 ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速 | タイヤ タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化 | 通知表 さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位 |
【主要諸元編】同車名または同型式の車種一覧 | |||
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バンディット1250S GW72A型 (2016/02) | 100PS 10.9kgm 27.0km/L 115.6万円 | W705 直列4 1254cc [6MT] | |
バンディット1250 GW72A型 (2014/04) | 100PS 10.9kgm 27.0km/L 115.6万円 | W705 直列4 1254cc [6MT] |