Z H2 | ZXT00NE型998cc直列4気筒エンジンの性能とPWR [200PS/14.0kgm 2020年]

このページでは、Z H2 [2020/12モデル]が搭載しているZXT00NE型の直列4気筒998ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

ZXT00NE型エンジンの各種諸元と性能曲線図

カワサキ [Z H2]
ZRT00K型 998cc [200PS/14.0kgm]
ZXT00NE型エンジンの簡易性能曲線図
ZXT00NE型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
直列4気筒
998cc
最高出力200PS
8500rpm馬力166.1PS
最大トルク14.0kgm
11000rpmトルク13.0kgm
リッター換算馬力200.40PS/L
リッター換算トルク14.03kgm/L
単気筒容積249.5cc
1気筒あたり馬力50.0PS
1気筒あたりトルク3.5kgm
平均ピストン速度20.17m/s
Bore/Stroke比0.724
1000cc以下の1L換算馬力ランキング
1000cc以下の1L換算トルクランキング

ここからはZXT00NE型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や11000rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、8500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの8500rpmから最高出力の11000rpmまでの2500rpm(比率では22.7%)とすると、二輪車のエンジンとしては標準的な広さで、低中高とバランスのよい優等生的な性質を予感させます。

パワーの出方としては、最大トルク14.0kgmを生じる8500rpmでは、最高出力の83.0%となる166.1PSを、最高出力200PSを生じる11000rpmでは、最大トルクの92.9%となる13.0kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が200PS/0.998Lで200.40PS/L、トルクが14.0kgm/0.998Lで14.03kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としてはかなり高い部類で、「これでもか!」というほどエンジンを搾り上げて究極のパワーを得ているエンジンだと言えそうです。

ちなみに、直列4気筒998ccエンジンの単気筒容積は249.5ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが50.0PS、3.5kgmを発生させています。

最高出力が高い 直列・並列4気筒エンジンのバイク
排気量に関係なく、直列4気筒エンジン搭載のバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高出力が高い 1000ccクラスのバイク
排気量が751cc-1000ccの範囲にあるバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高回転数が高い 1000ccクラスのバイク
排気量が751cc-1000ccの範囲にあるバイクを、最高回転数(最高出力が発生する回転数)が高いものから順番に並べたランキングです。

ストローク長が55.0mmであるZXT00NE型エンジンの場合、平均ピストンスピードは11000rpmのとき20.17m/sで、これは二輪車のエンジンとしてはかなり高速で上下運動している部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は10910rpmになります。

1000cc以下の平均ピストンスピード ランキング

ZXT00NE型エンジンのボアは76.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は0.724のショートストローク型(ストローク量がボア径より小さい)となり、排気量と気筒数が同一のロングストローク型に比べて、高回転域のキレが持ち味であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
76.0mm998.0cc
-
11.20.724
76.5mm1011.2cc
[+13.2cc]
11.30.719
77.0mm1024.4cc
[+26.4cc]
11.50.714
77.5mm1037.8cc
[+39.8cc]
11.60.710
78.0mm1051.2cc
[+53.2cc]
11.70.705
78.5mm1064.7cc
[+66.7cc]
11.90.701
79.0mm1078.3cc
[+80.3cc]
12.00.696

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの76.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの998.0ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約13.2ccずつ大きくなり、+3.0mmの79.0mmまでボアアップすると1078.3ccまで拡大(ノーマル比+8.0%)されます。

続いて燃焼室容積が24.5ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が11.2から約0.12ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc以下の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が55.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は0.724から次第に小さくなっていき、元よりショートストローク型だった特性がさらに強まって、高回転スペシャルの様相を呈してきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 1.200kg/PS | 27位/全916件
体重PWR増加
体重40kg1.400kg/PS+0.200kg
体重45kg1.425kg/PS+0.225kg
体重50kg1.450kg/PS+0.250kg
体重55kg1.475kg/PS+0.275kg
体重60kg1.500kg/PS+0.300kg
体重65kg1.525kg/PS+0.325kg
体重70kg1.550kg/PS+0.350kg
体重75kg1.575kg/PS+0.375kg
体重80kg1.600kg/PS+0.400kg
体重90kg1.650kg/PS+0.450kg
体重100kg1.700kg/PS+0.500kg
1000cc以下のパワーウェイトレシオ

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が200PSで車両重量が240kgであるZ H2の場合、バイク単体では1.200kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると1.475kg/PS(+0.275kg)に、100kgの人では1.700kg/PS(+0.500kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を遥かに下回ります。それどころか運動性能に特化したスポーツカー、スーパーカーを相手に堂々の立ち回りができそうです。


ZRT00K型Z H2 2020/12モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
Ninja H2
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231PS
14.4kgm
15.3km/L
189.2万円
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ZXT02A型
(2018/03)
200PS
14.0kgm
17.9km/L
189.2万円
Ninja H2 SX
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(2018/03)
200PS
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-
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