W800 STREET | EJ800AE型773cc直列2気筒エンジンの性能とPWR [52PS/6.3kgm 2020年]

このページでは、W800 STREET [2020/10モデル]が搭載しているEJ800AE型の直列/並列2気筒773ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

EJ800AE型エンジンの各種諸元と性能曲線図

カワサキ [W800 STREET]
EJ800B型 773cc [52PS/6.3kgm]
EJ800AE型エンジンの簡易性能曲線図
EJ800AE型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
直列/並列2気筒
773cc
最高出力52PS
4800rpm馬力42.2PS
最大トルク6.3kgm
6500rpmトルク5.7kgm
リッター換算馬力67.27PS/L
リッター換算トルク8.15kgm/L
単気筒容積386.5cc
1気筒あたり馬力26.0PS
1気筒あたりトルク3.1kgm
平均ピストン速度17.98m/s
Bore/Stroke比1.078
1000cc以下の1L換算馬力ランキング
1000cc以下の1L換算トルクランキング

ここからはEJ800AE型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や6500rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、4800rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの4800rpmから最高出力の6500rpmまでの1700rpm(比率では26.2%)とすると、どちらかというと広めのパワーバンドで扱いやすい傾向にありそうな雰囲気です。

パワーの出方としては、最大トルク6.3kgmを生じる4800rpmでは、最高出力の81.2%となる42.2PSを、最高出力52PSを生じる6500rpmでは、最大トルクの90.5%となる5.7kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が52PS/0.773Lで67.27PS/L、トルクが6.3kgm/0.773Lで8.15kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としてはやや心もとない部類ですが、その反面で日常ユースで扱いやすさが光るエンジンだと言えそうです。

ちなみに、直列/並列2気筒773ccエンジンの単気筒容積は386.5ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが26.0PS、3.1kgmを発生させています。

最高出力が高い 直列・並列2気筒エンジンのバイク
排気量に関係なく、直列/並列2気筒エンジン搭載のバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高出力が高い 1000ccクラスのバイク
排気量が751cc-1000ccの範囲にあるバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。
最高回転数が高い 1000ccクラスのバイク
排気量が751cc-1000ccの範囲にあるバイクを、最高回転数(最高出力が発生する回転数)が高いものから順番に並べたランキングです。

ストローク長が83.0mmであるEJ800AE型エンジンの場合、平均ピストンスピードは6500rpmのとき17.98m/sで、これは二輪車のエンジンとしては平均よりやや速い部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は7230rpmになります。

1000cc以下の平均ピストンスピード ランキング

EJ800AE型エンジンのボアは77.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は1.078のロングストローク型(ストローク量がボア径より大きい)となり、排気量と気筒数が同一のショートストローク型に比べて、低回転域の粘りが光る傾向にあるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
77.0mm773.0cc
-
8.41.078
77.5mm783.0cc
[+10.0cc]
8.51.071
78.0mm793.2cc
[+20.2cc]
8.61.064
78.5mm803.4cc
[+30.4cc]
8.71.057
79.0mm813.7cc
[+40.7cc]
8.81.051
79.5mm824.0cc
[+51.0cc]
8.91.044
80.0mm834.4cc
[+61.4cc]
9.01.038

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの77.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの773.0ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約10.0ccずつ大きくなり、+3.0mmの80.0mmまでボアアップすると834.4ccまで拡大(ノーマル比+7.9%)されます。

続いて燃焼室容積が52.2ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が8.4から約0.10ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc以下の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が83.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は1.078から次第に小さくなっていき、ロングストローク型からスクエア型、ショートストローク型へと特性が変わっていきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 4.250kg/PS | 329位/全916件
体重PWR増加
体重40kg5.019kg/PS+0.769kg
体重45kg5.115kg/PS+0.865kg
体重50kg5.212kg/PS+0.962kg
体重55kg5.308kg/PS+1.058kg
体重60kg5.404kg/PS+1.154kg
体重65kg5.500kg/PS+1.250kg
体重70kg5.596kg/PS+1.346kg
体重75kg5.692kg/PS+1.442kg
体重80kg5.788kg/PS+1.538kg
体重90kg5.981kg/PS+1.731kg
体重100kg6.173kg/PS+1.923kg
1000cc以下のパワーウェイトレシオ

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が52PSで車両重量が221kgであるW800 STREETの場合、バイク単体では4.250kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると5.308kg/PS(+1.058kg)に、100kgの人では6.173kg/PS(+1.923kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を下回ります。スポーティな自動車と同じくらいか、やや上回る運動性能を誇ってると言えそうです。


EJ800B型W800 STREET 2020/10モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
W800
EJ800A型
(2015/09)
48PS
6.3kgm
33.0km/L
101.2万円
MEGURO K3
EJ800B型
(2021/02)
52PS
6.3kgm
21.1km/L
101.2万円
W800
EJ800B型
(2020/10)
52PS
6.3kgm
21.1km/L
101.2万円
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EJ800B型
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