バルカン1500 ドリフター | VNT50AE型1470ccV型2気筒エンジンの性能とPWR [63PS/11.2kgm 1999年]

このページでは、バルカン1500 ドリフター [1999/03モデル]が搭載しているVNT50AE型のV型2気筒1470ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

VNT50AE型エンジンの各種諸元と性能曲線図

カワサキ [バルカン1500 ドリフター]
VNT50J型 1470cc [63PS/11.2kgm]
VNT50AE型エンジンの簡易性能曲線図
VNT50AE型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
V型2気筒
1470cc
最高出力63PS
2500rpm馬力39.1PS
最大トルク11.2kgm
5000rpmトルク9.0kgm
リッター換算馬力42.8PS/L
リッター換算トルク7.6kgm/L
単気筒容積735.4cc
1気筒あたり馬力31.5PS
1気筒あたりトルク5.6kgm
平均ピストン速度15.0m/s
Bore/Stroke比0.88

ここからはVNT50AE型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や5000rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、2500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの2500rpmから最高出力の5000rpmまでの2500rpmとすると、実用回転数の実に50.0%という誰もが白目を剥きそうな極太パワーバンドが特長です。

パワーの出方としては、最大トルク11.2kgmを生じる2500rpmでは、最高出力の62.1%となる39.1PSを、最高出力63PSを生じる5000rpmでは、最大トルクの80.4%となる9.0kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が63PS/1.47Lで42.8PS/L、トルクが11.2kgm/1.47Lで7.6kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としては下位にある部類で、勢い余って「もっとパワーを…!」と各方面に嘆願書を提出したくなるエンジンだと言えそうです。

ちなみに、V型2気筒1470ccエンジンの単気筒容積は735.4ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが31.5PS、5.6kgmを発生させています。

V型2気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が90.0mmであるVNT50AE型エンジンの場合、平均ピストンスピードは5000rpmのとき15.0m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は6670rpmになります。

1000cc超の平均ピストンスピード ランキング

VNT50AE型エンジンのボアは102.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は0.88のショートストローク型(ストローク量がボア径より小さい)となり、排気量と気筒数が同一のロングストローク型に比べて、高回転域のキレが持ち味であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
102.0mm1470.8cc
-
9.00.88
102.5mm1485.2cc
[+14.4cc]
9.10.88
103.0mm1499.8cc
[+29.0cc]
9.20.87
103.5mm1514.4cc
[+43.6cc]
9.20.87
104.0mm1529.0cc
[+58.2cc]
9.30.87
104.5mm1543.8cc
[+73.0cc]
9.40.86
105.0mm1558.6cc
[+87.8cc]
9.50.86

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの102.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの1470.8ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約14.4ccずつ大きくなり、+3.0mmの105.0mmまでボアアップすると1558.6ccまで拡大(ノーマル比+6.0%)されます。

続いて燃焼室容積が91.9ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が9.0から約0.08ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

1000cc超の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が90.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は0.88から次第に小さくなっていき、元よりショートストローク型だった特性がさらに強まって、高回転スペシャルの様相を呈してきます。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 5.10kg/PS | 370位/全839件
体重PWR増加
体重40kg5.73kg/PS+0.63kg
体重45kg5.81kg/PS+0.71kg
体重50kg5.89kg/PS+0.79kg
体重55kg5.97kg/PS+0.87kg
体重60kg6.05kg/PS+0.95kg
体重65kg6.13kg/PS+1.03kg
体重70kg6.21kg/PS+1.11kg
体重75kg6.29kg/PS+1.19kg
体重80kg6.37kg/PS+1.27kg
体重90kg6.52kg/PS+1.42kg
体重100kg6.68kg/PS+1.58kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が63PSで車両重量が321kgであるバルカン1500 ドリフターの場合、バイク単体では5.10kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると5.97kg/PS(+0.87kg)に、100kgの人では6.68kg/PS(+1.58kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を下回ります。スポーティな自動車と同じくらいか、やや上回る運動性能を誇ってると言えそうです。


VNT50J型バルカン1500 ドリフター 1999/03モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
バルカン1500 ミーンストリーク
VNT50P型
(2001/09)
64PS
11.0kgm
26.0km/L
115.0万円
バルカン1500 クラシック Fi
VNT50J型
(2000/03)
63PS
11.5kgm
28.0km/L
115.0万円
バルカン1500 クラシックツアラー Fi
VNT50G型
(2000/03)
63PS
11.5kgm
27.0km/L
115.0万円
バルカン1500 クラシックツアラー
VNT50G型
(1998/02)
61PS
11.0kgm
33.0km/L
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バルカン1500 クラシック
VNT50D型
(1996/04)
61PS
11.0kgm
33.0km/L
115.0万円