カワサキ Ninja H2 Carbon のスペックと維持費 [2020年 ZXT02J型 | 998cc/231PS | 6MT]

このページではカワサキの1人乗りロードスポーツモデル、Ninja H2 [NINJA H2 CARBON Carbon 2020/09]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

ZXT02J型Ninja H2のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

ZXT02J型Ninja H2 Carbon 2020年モデルの基本スペック

ZXT02J型Ninja H2の諸元

画像はカワサキモータースジャパンより引用
車両型式2BL-ZXT02J
グレードCarbon
お値段3,630,000円
備考スーパーチャージャー
排気量直列4気筒998cc
最高出力231PS[170kW]/11500rpm
最大トルク14.4kgm[141Nm]/11000rpm
WMTC燃費15.3km/L
全長幅高2085mm/770mm/1125mm
面積&体積1.605m²/1.806m³
地上&座面130mm/825mm
車両重量238kg
タイヤ前:120/70R17|後:200/55R17
ブレーキ前:Wディスク|後:ディスク
1000cc以下の 最高出力 ランキング
1000cc以下の 最大トルク ランキング
1000cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が998ccであるZXT02J型Ninja H2は、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

バイクとしては最上位のクラスとなるので当然バイパスも高速道路も走行できますが、その質において下位クラスとは大きく異なり、颯爽と駆け抜けていく姿はまさに風と呼ぶに相応しいものです。

エンジンの最高出力は231馬力、最大トルクは14.4kgmで、出力だけで見ればかなりパワフルな乗り手を選ぶ超絶マシンです。

車体の大きさは全長2085mm/全幅770mm/全高1125mmで、最低地上高は130mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は825mmとなっています。

825mmのシート高はバイクとしては平均よりも少し高いほうなので、身長や座高によっては足が届かなかったり、あるいは「爪先立ちでなんとかギリギリ…でも体重マシマシで届くようになるかも!」というケースが考えられます。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「まさに高嶺の花と呼ぶに相応しいバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.085m×全幅0.770mの面積は1.605m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.605m²で車両価格を割ってみますと226.2万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると747.8万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、豊島区の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.085m、全幅0.770m、全高1.125mの3要素を掛けた体積の1.806m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の300位の大きさ、751-1000cc以下クラスでは84車種中の51位となる大きさです。

1000cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は15714円で全916車種中の337位、トルク1kgmあたりのお値段は252083円で615位、車両重量1kgあたりのお値段は15252円で913位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税13年未満1900円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代117650円
タイヤ交換費用/2本40000円
オイル交換費用/2回10000円
任意保険料40000円
年間合計金額222370円
1000cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が180円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の15.3km/Lとして年間117650円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間40000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は222370円となり、この金額を目にした人は「趣味にこれだけの金額を注ぎ込めるお財布の厚みとは、一体どんなものだろうか…」と天を仰ぎ見ると言います。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の58825円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると25000円になりますので、維持費は10000km比で83825円安い138545円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率WMTC
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
18.4km/L312.8km97830円
[-19820]
110%
[+10%]
16.8km/L285.6km107140円
[-10510]
100%15.3km/L260.1km117650円
90%
[-10%]
13.8km/L234.6km130430円
[+12780]
80%
[-20%]
12.2km/L207.4km147540円
[+29890]
70%
[-30%]
10.7km/L181.9km168220円
[+50570]
60%
[-40%]
9.2km/L156.4km195650円
[+78000]
50%
[-50%]
7.7km/L130.9km233770円
[+116120]
1000cc以下の 航続距離 ランキング

ZXT02J型Ninja H2のWMTC燃費は15.3km/L、燃料タンクの容量は17.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(180円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の15.3km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は260.1kmで、10000km走行での燃料代は117650円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、15.3km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(18.4km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は97830円で済みますし、燃費が50%悪化して7.7km/Lになると、117650円から233770円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 150円/L29500円 -5800円
20円下落 160円/L31400円 -3900円
10円下落 170円/L33400円 -1900円
180円/L35300円/196.1L
10円上昇 190円/L37300円 +2000円
20円上昇 200円/L39300円 +4000円
30円上昇 210円/L41200円 +5900円
年間5000km走行の場合
30円下落 150円/L49100円 -9800円
20円下落 160円/L52300円 -6600円
10円下落 170円/L55600円 -3300円
180円/L58900円/326.8L
10円上昇 190円/L62100円 +3200円
20円上昇 200円/L65400円 +6500円
30円上昇 210円/L68700円 +9800円

年間7000km走行の場合
30円下落 150円/L68700円 -13700円
20円下落 160円/L73200円 -9200円
10円下落 170円/L77800円 -4600円
180円/L82400円/457.5L
10円上昇 190円/L87000円 +4600円
20円上昇 200円/L91500円 +9100円
30円上昇 210円/L96100円 +13700円
年間10000km走行の場合
30円下落 150円/L98100円 -19600円
20円下落 160円/L104600円 -13100円
10円下落 170円/L111200円 -6500円
180円/L117700円/653.6L
10円上昇 190円/L124200円 +6500円
20円上昇 200円/L130800円 +13100円
30円上昇 210円/L137300円 +19600円

年間15000km走行の場合
30円下落 150円/L147100円 -29400円
20円下落 160円/L156900円 -19600円
10円下落 170円/L166700円 -9800円
180円/L176500円/980.4L
10円上昇 190円/L186300円 +9800円
20円上昇 200円/L196100円 +19600円
30円上昇 210円/L205900円 +29400円
年間20000km走行の場合
30円下落 150円/L196100円 -39200円
20円下落 160円/L209200円 -26100円
10円下落 170円/L222300円 -13000円
180円/L235300円/1307.2L
10円上昇 190円/L248400円 +13100円
20円上昇 200円/L261500円 +26200円
30円上昇 210円/L274600円 +39300円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-5800円から+5900円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-9800円から+9800円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を180円、燃費を15.3km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは11.8円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら59円を、10kmなら118円を、20kmなら236円を、30kmなら354円を、50kmなら590円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km59円1180円14160円
10km118円2360円28320円
20km236円4720円56640円
30km354円7080円84960円
50km590円11800円141600円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して1180円、10kmなら200km走行して2360円、20kmなら400km走行して4720円、30kmなら600km走行して7080円、50kmなら1000km走行して11800円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して14160円、10kmなら2400km走行して28320円、20kmなら4800km走行して56640円、30kmなら7200km走行して84960円、50kmなら12000km走行して141600円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が15.3km/L、ガソリン1リットルが180円の時勢では往復前提なら425.0km(不帰の片道切符なら850.0km)で、これは東京駅前発とすると新潟県佐渡市の姫埼灯台あたりまで行くことができる距離になります。
関連:東京発!会いに行く灯台50選 | 最短65km~最長1555km


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エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

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タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

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【主要諸元編】同車名または同型式の車種一覧
Z H2
ZRT00K型
(2020/12)
200PS
14.0kgm
16.9km/L
363.0万円
Ninja H2 SX
ZXT02A型
(2018/03)
200PS
14.0kgm
17.9km/L
363.0万円
Ninja H2 SX
[SE]
ZXT02A型
(2018/03)
200PS
14.0kgm
17.9km/L
363.0万円
Ninja H2
[Carbon]
ZXT00N型
(2017/08)
205PS
13.6kgm
-
363.0万円