このページではカワサキの2人乗りロードスポーツモデル、Ninja 650 [NINJA650 2017/05モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。
ER650H型Ninja 650のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。
ER650H型Ninja 650 2017年モデルの基本スペック
ER650H型Ninja 650の諸元 | |
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![]() 画像はカワサキモータースジャパンより引用 | |
車両型式 | 2BL-ER650H |
お値段 | 807,840円 |
備考 | KRTエディション ABS |
排気量 | 直列2気筒649cc |
最高出力 | 68PS[50kW]/8000rpm |
最大トルク | 6.6kgm[65Nm]/6500rpm |
WMTC燃費 | 24.0km/L |
全長幅高 | 2055mm/740mm/1135mm |
面積&体積 | 1.521m²/1.726m³ |
地上&座面 | 130mm/790mm |
車両重量 | 193kg |
タイヤ | 前:120/70R17 後:160/60R17 |
ブレーキ | 前:Wディスク 後:ディスク |
エンジンの排気量が649ccであるER650H型Ninja 650は、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。
高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行できるのはもちろんですが、排気量が大きいおかげでいつもの山坂道や向かい風にも怯まず立ち向かえる余裕のパワーが魅力です。
エンジンの最高出力は68馬力、最大トルクは6.6kgmで、出力だけで見れば刺激的なパワーに思わず期待が高まります。
車体の大きさは全長2055mm/全幅740mm/全高1135mmで、最低地上高は130mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は790mmとなっています。
790mmのシート高はバイクとしては平均よりも少し高いほうなので、身長や座高によっては足が届かなかったり、あるいは「爪先立ちでなんとかギリギリ…でも体重マシマシで届くようになるかも!」というケースが考えられます。
このサイトに登録してある全839車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.055m×全幅0.740mの面積は1.521m²で「標準的な大きさの車体」になります。
この1.521m²で車両価格を割ってみますと53.1万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると175.5万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、荒川区の土地を1坪買えるくらいの金額です。
また全長2.055m、全幅0.740m、全高1.135mの3要素を掛けた体積の1.726m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では839車種中の305位の大きさ、401-750cc以下クラスでは99車種中の68位となる大きさです。
馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は11880円で全839車種中の146位、トルク1kgmあたりのお値段は122400円で138位、車両重量1kgあたりのお値段は4186円で690位となっています。
1年間のランニングコスト
年間10000km走行時の想定維持費 | ||
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項目 | 区分 | 金額 |
軽自動車税 | 250cc超 | 6000円 |
重量税 | 13年未満 | 1900円 |
自賠責保険 | 小型二輪 | 6820円 |
10000km走行燃料代 | 54170円 | |
タイヤ交換費用/2本 | 32000円 | |
オイル交換費用/2回 | 8000円 | |
任意保険料 | 40000円 | |
年間合計金額 | 148890円 | |
二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が130円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。
燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の24.0km/Lとして年間54170円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間32000円としています。
エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で8000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。
上記の条件での年間維持費は148890円となり、維持費としては高めなことから、所有するには自分や家族に対して、それ相応の「覚悟」というものを迫られそうです。
ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の27085円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると20000円になりますので、維持費は10000km比で47085円安い101805円まで下がります。
燃費と航続距離と燃料代
比率 | WMTC 燃費 | 航続距離 | 10000km 燃料代 |
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120% [+20%] | 28.8km/L | 432.0km | 45140円 [-9030] |
110% [+10%] | 26.4km/L | 396.0km | 49240円 [-4930] |
100% | 24.0km/L | 360.0km | 54170円 |
90% [-10%] | 21.6km/L | 324.0km | 60190円 [+6020] |
80% [-20%] | 19.2km/L | 288.0km | 67710円 [+13540] |
70% [-30%] | 16.8km/L | 252.0km | 77380円 [+23210] |
60% [-40%] | 14.4km/L | 216.0km | 90280円 [+36110] |
50% [-50%] | 12.0km/L | 180.0km | 108330円 [+54160] |
ER650H型Ninja 650のWMTC燃費は24.0km/L、燃料タンクの容量は15.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(130円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。
カタログ燃費の24.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は360.0kmで、10000km走行での燃料代は54170円になります。
実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、24.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。
航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。
たとえば、もしカタログ燃費の120%(28.8km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は45140円で済みますし、燃費が50%悪化して12.0km/Lになると、54170円から108330円にまで跳ね上がってしまいます。
1km走行コストと月間&年間コスト
ガソリン1リットルの価格を130円、燃費を24.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは5.4円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら27円を、10kmなら54円を、20kmなら108円を、30kmなら162円を、50kmなら270円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。
距離/日 | 費用/日 | 月20日 | 年換算 |
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5km | 27円 | 540円 | 6480円 |
10km | 54円 | 1080円 | 12960円 |
20km | 108円 | 2160円 | 25920円 |
30km | 162円 | 3240円 | 38880円 |
50km | 270円 | 5400円 | 64800円 |
月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して540円、10kmなら200km走行して1080円、20kmなら400km走行して2160円、30kmなら600km走行して3240円、50kmなら1000km走行して5400円という金額がかかります。
月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して6480円、10kmなら2400km走行して12960円、20kmなら4800km走行して25920円、30kmなら7200km走行して38880円、50kmなら12000km走行して64800円かかる計算になります。
二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。
ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が24.0km/L、ガソリン1リットルが130円の時勢では往復前提なら923.1km(不帰の片道切符なら1846.2km)で、これは東京駅前発とすると北海道松前町の白神岬(北海道最南端)あたりまで行くことができる距離になります。
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![]() | バルカンS EN650G型 (2018/10) | 61PS 6.4kgm 22.8km/L 80.8万円 | ER650AE 直列2 649cc [6MT] |
![]() | Z650 ER650H型 (2017/05) | 68PS 6.6kgm 24.0km/L 80.8万円 | ER650AE 直列2 649cc [6MT] |
![]() | バルカンS EN650A型 (2015/06) | 61PS 6.4kgm 23.3km/L 80.8万円 | ER650AE 直列2 649cc [6MT] |
![]() | ヴェルシス650 LE650F型 (2016) | 69PS 6.5kgm - 80.8万円 | ER650AE 直列2 649cc [6MT] |
![]() | ER-6n ER650E型 (2014) | 71PS 6.5kgm - 80.8万円 | ER650AE 直列2 649cc [6MT] |