ホンダ シャドウ ファントム 750 のスペックと維持費 [2009年 RC53型 | 745cc/44PS | 5MT]

このページではホンダの2人乗りクルーザーモデル、シャドウ ファントム [SHADOW PHANTOM 750 2009/11]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

RC53型シャドウ ファントムのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

RC53型シャドウ ファントム 750 2009年モデルの基本スペック

RC53型シャドウ ファントムの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式EBL-RC53
グレード750
お値段829,500円
排気量V型2気筒745cc
最高出力44PS[32kW]/5500rpm
最大トルク6.3kgm[62Nm]/3500rpm
60kmh燃費37.0km/L
全長幅高2405mm/825mm/1090mm
面積&体積1.984m²/2.163m³
地上&座面130mm/650mm
車両重量250kg
タイヤ前:120/90R17|後:160/80R15
ブレーキ前:ディスク|後:ドラム
750cc以下の 最高出力 ランキング
750cc以下の 最大トルク ランキング
750cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が745ccであるRC53型シャドウ ファントムは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行できるのはもちろんですが、排気量が大きいおかげでいつもの山坂道や向かい風にも怯まず立ち向かえる余裕のパワーが魅力です。

エンジンの最高出力は44馬力、最大トルクは6.3kgmで、出力だけで見れば必要にして十分なバランスの良さが光ります。

車体の大きさは全長2405mm/全幅825mm/全高1090mmで、最低地上高は130mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は650mmとなっています。

650mmのシート高はバイクとしてはかなり低いほうなので、よほどでなければ足が地に着く充足感を与えてくれることでしょう。全てを包み込む懐の深さ、全て受け入れる器の大きさは、必ずや生き方の指針となってくれるに違いありません。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.405m×全幅0.825mの面積は1.984m²で「やや大きめの車体」になります。

この1.984m²で車両価格を割ってみますと41.8万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると138.2万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、練馬区の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.405m、全幅0.825m、全高1.090mの3要素を掛けた体積の2.163m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の148位の大きさ、401-750cc以下クラスでは113車種中の40位となる大きさです。

750cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は18852円で全916車種中の447位、トルク1kgmあたりのお値段は131667円で185位、車両重量1kgあたりのお値段は3318円で499位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税13年経過2200円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代57430円
タイヤ交換費用/2本32000円
オイル交換費用/2回8000円
任意保険料40000円
年間合計金額152450円
750cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である25.9km/Lとして年間57430円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間32000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で8000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は152450円となり、維持費としては高めなことから、所有するには自分や家族に対して、それ相応の「覚悟」というものを迫られそうです。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は55020円で変わりませんが、燃料代は半額の28715円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると20000円になりますので、維持費は10000km比で48715円安い103735円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率60km/h
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
44.4km/L621.6km38290円
[-7660]
110%
[+10%]
40.7km/L569.8km41770円
[-4180]
100%37.0km/L518.0km45950円
90%
[-10%]
33.3km/L466.2km51050円
[+5100]
80%
[-20%]
29.6km/L414.4km57430円
[+11480]
70%
[-30%]
25.9km/L362.6km65640円
[+19690]
60%
[-40%]
22.2km/L310.8km76580円
[+30630]
50%
[-50%]
18.5km/L259.0km91890円
[+45940]
750cc以下の 航続距離 ランキング

RC53型シャドウ ファントムの60kmh燃費は37.0km/L、燃料タンクの容量は14.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の37.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は518.0kmで、10000km走行での燃料代は45950円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、37.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(44.4km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は38290円で済みますし、燃費が50%悪化して18.5km/Lになると、45950円から91890円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L11400円 -2400円
20円下落 150円/L12200円 -1600円
10円下落 160円/L13000円 -800円
170円/L13800円/81.1L
10円上昇 180円/L14600円 +800円
20円上昇 190円/L15500円 +1700円
30円上昇 200円/L16300円 +2500円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L19000円 -4000円
20円下落 150円/L20300円 -2700円
10円下落 160円/L21700円 -1300円
170円/L23000円/135.1L
10円上昇 180円/L24400円 +1400円
20円上昇 190円/L25700円 +2700円
30円上昇 200円/L27100円 +4100円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L26500円 -5700円
20円下落 150円/L28400円 -3800円
10円下落 160円/L30300円 -1900円
170円/L32200円/189.2L
10円上昇 180円/L34100円 +1900円
20円上昇 190円/L36000円 +3800円
30円上昇 200円/L37900円 +5700円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L37900円 -8100円
20円下落 150円/L40600円 -5400円
10円下落 160円/L43300円 -2700円
170円/L46000円/270.3L
10円上昇 180円/L48700円 +2700円
20円上昇 190円/L51400円 +5400円
30円上昇 200円/L54100円 +8100円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L56800円 -12200円
20円下落 150円/L60900円 -8100円
10円下落 160円/L64900円 -4100円
170円/L69000円/405.4L
10円上昇 180円/L73000円 +4000円
20円上昇 190円/L77100円 +8100円
30円上昇 200円/L81100円 +12100円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L75700円 -16200円
20円下落 150円/L81100円 -10800円
10円下落 160円/L86500円 -5400円
170円/L91900円/540.5L
10円上昇 180円/L97300円 +5400円
20円上昇 190円/L102700円 +10800円
30円上昇 200円/L108100円 +16200円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-2400円から+2500円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-4000円から+4100円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を37.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは4.6円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら23円を、10kmなら46円を、20kmなら92円を、30kmなら138円を、50kmなら230円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km23円460円5520円
10km46円920円11040円
20km92円1840円22080円
30km138円2760円33120円
50km230円4600円55200円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して460円、10kmなら200km走行して920円、20kmなら400km走行して1840円、30kmなら600km走行して2760円、50kmなら1000km走行して4600円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して5520円、10kmなら2400km走行して11040円、20kmなら4800km走行して22080円、30kmなら7200km走行して33120円、50kmなら12000km走行して55200円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が25.9km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら761.8km(不帰の片道切符なら1523.5km)で、これは東京駅前発とすると徳島県阿南市の蒲生田岬灯台(四国最東端)あたりまで行くことができる距離になります。
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