ホンダ レブル500のスペックと維持費 [2017年 PC60型 | 471cc/46PS | 6MT]

このページではホンダの2人乗りクルーザーモデル、レブル500 [REBEL 2017/04モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

PC60型レブル500のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

PC60型レブル500 2017年モデルの基本スペック

PC60型レブル500の諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式2BL-PC60
お値段785,160円
排気量直列2気筒471cc
最高出力46PS[34kW]/8500rpm
最大トルク4.4kgm[43Nm]/6500rpm
WMTC燃費27.0km/L
全長幅高2190mm/820mm/1090mm
面積&体積1.796m²/1.957m³
地上&座面135mm/690mm
車両重量190kg
タイヤ前:130/90R16|後:150/80R16
ブレーキ前:ディスク|後:ディスク
750cc以下の 最高出力 ランキング
750cc以下の 最大トルク ランキング
750cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が471ccであるPC60型レブル500は、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行できるのはもちろんですが、排気量が大きいおかげでいつもの山坂道や向かい風にも怯まず立ち向かえる余裕のパワーが魅力です。

エンジンの最高出力は46馬力、最大トルクは4.4kgmで、出力だけで見れば必要にして十分なバランスの良さが光ります。

車体の大きさは全長2190mm/全幅820mm/全高1090mmで、最低地上高は135mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は690mmとなっています。

690mmのシート高はバイクとしてはかなり低いほうなので、よほどでなければ足が地に着く充足感を与えてくれることでしょう。全てを包み込む懐の深さ、全て受け入れる器の大きさは、必ずや生き方の指針となってくれるに違いありません。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.190m×全幅0.820mの面積は1.796m²で「やや大きめの車体」になります。

この1.796m²で車両価格を割ってみますと43.7万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると144.5万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、板橋区の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.190m、全幅0.820m、全高1.090mの3要素を掛けた体積の1.957m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の231位の大きさ、401-750cc以下クラスでは113車種中の52位となる大きさです。

750cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は17069円で全916車種中の388位、トルク1kgmあたりのお値段は178445円で365位、車両重量1kgあたりのお値段は4132円で708位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税13年未満1900円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代62960円
タイヤ交換費用/2本32000円
オイル交換費用/2回8000円
任意保険料40000円
年間合計金額157680円
750cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の27.0km/Lとして年間62960円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間32000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で8000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は157680円となり、維持費としては高めなことから、所有するには自分や家族に対して、それ相応の「覚悟」というものを迫られそうです。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の31480円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると20000円になりますので、維持費は10000km比で51480円安い106200円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率WMTC
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
32.4km/L356.4km52470円
[-10490]
110%
[+10%]
29.7km/L326.7km57240円
[-5720]
100%27.0km/L297.0km62960円
90%
[-10%]
24.3km/L267.3km69960円
[+7000]
80%
[-20%]
21.6km/L237.6km78700円
[+15740]
70%
[-30%]
18.9km/L207.9km89950円
[+26990]
60%
[-40%]
16.2km/L178.2km104940円
[+41980]
50%
[-50%]
13.5km/L148.5km125930円
[+62970]
750cc以下の 航続距離 ランキング

PC60型レブル500のWMTC燃費は27.0km/L、燃料タンクの容量は11.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の27.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は297.0kmで、10000km走行での燃料代は62960円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、27.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(32.4km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は52470円で済みますし、燃費が50%悪化して13.5km/Lになると、62960円から125930円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L15600円 -3300円
20円下落 150円/L16700円 -2200円
10円下落 160円/L17800円 -1100円
170円/L18900円/111.1L
10円上昇 180円/L20000円 +1100円
20円上昇 190円/L21200円 +2300円
30円上昇 200円/L22300円 +3400円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L26000円 -5500円
20円下落 150円/L27800円 -3700円
10円下落 160円/L29700円 -1800円
170円/L31500円/185.2L
10円上昇 180円/L33400円 +1900円
20円上昇 190円/L35200円 +3700円
30円上昇 200円/L37100円 +5600円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L36400円 -7700円
20円下落 150円/L38900円 -5200円
10円下落 160円/L41500円 -2600円
170円/L44100円/259.3L
10円上昇 180円/L46700円 +2600円
20円上昇 190円/L49300円 +5200円
30円上昇 200円/L51900円 +7800円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L51900円 -11100円
20円下落 150円/L55600円 -7400円
10円下落 160円/L59300円 -3700円
170円/L63000円/370.4L
10円上昇 180円/L66700円 +3700円
20円上昇 190円/L70400円 +7400円
30円上昇 200円/L74100円 +11100円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L77800円 -16700円
20円下落 150円/L83400円 -11100円
10円下落 160円/L88900円 -5600円
170円/L94500円/555.6L
10円上昇 180円/L100100円 +5600円
20円上昇 190円/L105600円 +11100円
30円上昇 200円/L111200円 +16700円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L103700円 -22300円
20円下落 150円/L111200円 -14800円
10円下落 160円/L118600円 -7400円
170円/L126000円/740.7L
10円上昇 180円/L133400円 +7400円
20円上昇 190円/L140800円 +14800円
30円上昇 200円/L148200円 +22200円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-3300円から+3400円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-5500円から+5600円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を27.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは6.3円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら32円を、10kmなら63円を、20kmなら126円を、30kmなら189円を、50kmなら315円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km32円630円7560円
10km63円1260円15120円
20km126円2520円30240円
30km189円3780円45360円
50km315円6300円75600円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して630円、10kmなら200km走行して1260円、20kmなら400km走行して2520円、30kmなら600km走行して3780円、50kmなら1000km走行して6300円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して7560円、10kmなら2400km走行して15120円、20kmなら4800km走行して30240円、30kmなら7200km走行して45360円、50kmなら12000km走行して75600円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が27.0km/L、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら794.1km(不帰の片道切符なら1588.2km)で、これは東京駅前発とすると香川県高松市の男木島灯台あたりまで行くことができる距離になります。
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レブル500
PC60型
(2020/02)
46PS
4.4kgm
27.0km/L
78.5万円