NS250R | MC11E型249ccV型2気筒エンジンの性能とPWR [45PS/3.6kgm 1984年]

このページでは、NS250R [1984/05モデル]が搭載しているMC11E型のV型2気筒249ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。

MC11E型エンジンの各種諸元と性能曲線図

ホンダ [NS250R]
MC11型 249cc [45PS/3.6kgm]
MC11E型エンジンの簡易性能曲線図
MC11E型エンジンの簡易性能曲線図
エンジン種類
排気量
V型2気筒
249cc
最高出力45PS
8500rpm馬力42.7PS
最大トルク3.6kgm
9500rpmトルク3.4kgm
リッター換算馬力180.6PS/L
リッター換算トルク14.4kgm/L
単気筒容積124.6cc
1気筒あたり馬力22.5PS
1気筒あたりトルク1.8kgm
平均ピストン速度16.0m/s
Bore/Stroke比0.90

ここからはMC11E型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。

上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。

これでは中間域の具合や9500rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、8500rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。

エンジンのパワーバンドを最大トルクの8500rpmから最高出力の9500rpmまでの1000rpm(比率では10.5%)とすると、やや狭いながらも高回転をキープしてスイスイ走る楽しさを味わえそうな雰囲気です。

パワーの出方としては、最大トルク3.6kgmを生じる8500rpmでは、最高出力の94.9%となる42.7PSを、最高出力45PSを生じる9500rpmでは、最大トルクの94.4%となる3.4kgmの出力を得られます。

排気量1リットルあたりの出力は馬力が45PS/0.249Lで180.6PS/L、トルクが3.6kgm/0.249Lで14.4kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としてはかなり高い部類で、「これでもか!」というほどエンジンを搾り上げて究極のパワーを得ているエンジンだと言えそうです。

ちなみに、V型2気筒249ccエンジンの単気筒容積は124.6ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが22.5PS、1.8kgmを発生させています。

V型2気筒エンジンの最高出力ランキング

ストローク長が50.6mmであるMC11E型エンジンの場合、平均ピストンスピードは9500rpmのとき16.0m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は11860rpmになります。

250cc以下の平均ピストンスピード ランキング

MC11E型エンジンのボアは56.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は0.90のショートストローク型(ストローク量がボア径より小さい)となり、排気量と気筒数が同一のロングストローク型に比べて、高回転域のキレが持ち味であるとされます。


ボアアップによる排気量増と圧縮比

ボア排気量圧縮比B/S比
56.0mm249.2cc
-
7.00.90
56.5mm253.7cc
[+4.5cc]
7.10.90
57.0mm258.2cc
[+9.0cc]
7.20.89
57.5mm262.8cc
[+13.6cc]
7.30.88
58.0mm267.4cc
[+18.2cc]
7.40.87
58.5mm272.0cc
[+22.8cc]
7.50.86
59.0mm276.7cc
[+27.5cc]
7.70.86

エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。

ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの56.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの249.2ccからどのように変化するかを調べてみました。

これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約4.5ccずつ大きくなり、+3.0mmの59.0mmまでボアアップすると276.7ccまで拡大(ノーマル比+11.0%)されます。

続いて燃焼室容積が20.8ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が7.0から約0.10ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。

250cc以下の圧縮比が高いバイク ランキング

ストローク長が50.6mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は0.90から次第に小さくなっていき、さらにショートストローク型の特性が強まって、高回転域で真価を発揮しやすい傾向になります。

※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。


体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係

PWR 3.58kg/PS | 206位/全839件
体重PWR増加
体重40kg4.47kg/PS+0.89kg
体重45kg4.58kg/PS+1.00kg
体重50kg4.69kg/PS+1.11kg
体重55kg4.80kg/PS+1.22kg
体重60kg4.91kg/PS+1.33kg
体重65kg5.02kg/PS+1.44kg
体重70kg5.13kg/PS+1.55kg
体重75kg5.24kg/PS+1.66kg
体重80kg5.36kg/PS+1.78kg
体重90kg5.58kg/PS+2.00kg
体重100kg5.80kg/PS+2.22kg

さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。

自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。

最高出力が45PSで車両重量が161kgであるNS250Rの場合、バイク単体では3.58kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると4.80kg/PS(+1.22kg)に、100kgの人では5.80kg/PS(+2.22kg)にまで悪化してしまいます。

同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。

PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を遥かに下回ります。ごく一部の限られたスポーツカーを除けば、まず負けることはなさそうです。


MC11型NS250R 1984/05モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧
NS250F
MC11型
(1984/05)
45PS
3.6kgm
36.0km/L
53.9万円