モンキーR | 4MTのギヤ比と加速・最高速 [60km/h AB22型 1987年]

このページでは、モンキーR [1987/03モデル]が搭載している4MTのギヤ比(歯車比・減速比)と駆動力、エンジン回転数と最高速(トップスピード)との関係をシミュレーションしています。

ギヤ比(歯車比・減速比)と加速と最高速のステキな関係

ホンダ [モンキーR]
AB22型 49cc [4.5PS/0.42kgm]
純正ギヤの繋がりイメージ
ギヤギヤ比Shift-up
回転数
100kmh
回転数
8500rpm
での速度
[速度差]
1速3.272
[34.791]
-4273019.9
[ - ]
2速1.937
[20.596]
50302529033.6
[+13.7]
3速1.350
[14.355]
59201763048.2
[+14.6]
4速1.090
[11.590]
68601423059.7
[+11.5]
Fin10.633タイヤ外径432mm
レシオカバレッジ3.002

さて、AB22型モンキーRの変速機にはレシオカバレッジ3.002という、加速の力強さと最高速の伸びのバランス加減がほどよい4MTが採用されています。

これを速度の面から見てみると、1速ギヤ(3.272)の最高速19.9km/hから、最も高い4速ギヤ(1.090)の最高速59.7km/hまでの速度間(速度差は39.8km/h)を、2段のギヤで刻んで速度を上乗せしていく格好になります。

一覧表のギヤ比欄の下にある[]で囲まれた数値は、それぞれのギヤ比と一次減速比4.312および二次減速比2.466を掛けた総減速比を表記しています。

また「Shift-up回転数」は、たとえば1速ギヤで8500rpmまで回して2速ギヤにシフトアップした際に、1速ギヤと2速ギヤのステップ比(0.592)から考えると8500rpmから5030rpmまで落ちますよ、というものです。

ステップ比が大きくてシフトアップ後に回転が落ちすぎてしまい、パワーバンドを大きく外すような場合には、8500rpmより上まで回したほうが加速の雰囲気が良くなるでしょうし、逆の場合は早め早めのシフトアップが結果的に功を奏す、かもしれません。

最高出力が発生する8500rpmにおいて、最も高い4速ギヤのギヤ比1.090での速度は59.7km/h、時速100kmでの回転数は14230rpmになります。

また、最高出力が発生する回転数よりも時速100kmが出せる回転数のほうが高いので、残念ながら時速100kmへの到達は厳しい、もしくは出せてもエンジンが唸りを上げているものと思われます。

50cc以下の100km/h回転数が低いバイク ランキング

巡航時の回転数を比較的簡単に下げる方法としては、タイヤの外径を大きくする、またはフロントスプロケットの歯数を15丁から増やす、もしくはリヤスプロケットの歯数を37丁より減らすという方法があります。


レブリミットと最高速|8500rpm以降の速度


6500
rpm
8500
rpm
9400
rpm
10200
rpm
11100
rpm
1速15.219.922.023.926.0
2速25.733.637.240.343.9
3速36.948.253.357.963.0
4速45.759.766.071.778.0
PS9.011.7313.014.115.3

最高速度に大きく関係するのは最高出力ですが、ギヤ比とタイヤ径、そしてエンジン回転数を抜きにして語ることはできません。

エンジンのレブリミット(何回転まで回るのか)については、エンジンの仕様や制御方法によりけりで多種多様すぎますので、ここでは単純に最高出力が発生する8500rpmを基準として、1割増の9400rpm、2割増の10200rpm、3割増の11100rpmまで回ったとしたら、このくらいの速度になりますよ、という一覧表を作ってみました。(6500rpmは最大トルク発生回転数)

※エンジンのレブリミットは最高出力が発生する8500rpmより若干高い回転数に設定されますが、エンジンの出力は8500rpmをピークとして以降は低下する一方ですので、8500rpm以降も加速できるかどうかは未知数です。実際の最高速は走行抵抗と出力が釣り合った時点の速度になります。

オレンジ色に着色してある欄には、それぞれの回転数での平均ピストン速度を記してあります。この速度はエンジンの回転数上限を左右する要素のひとつとされ、8500rpmでの11.73m/sから回転数が増すごとに速くなり、11100rpmでは15.3m/sになります。


巡航時によくある速度での回転数

ギヤ30kmh45kmh60kmh80kmh100kmh
1速1282019230256403418042730
2速759011380151802024025290
3速52907930105801410017630
4速4270641085401139014230

ここでは1速から4速までのそれぞれのギヤごとに、それぞれの速度でどのくらいエンジンが回っているのかを調べてみます。

4速ギヤの場合、制限速度の30km/hでは4270rpm、速度リミッターのかかる60km/hでは8540rpm、サーキットなど場所は限定されますが、エンジン出力と回転数、ギヤ比が許せば狙える、かもしれない80km/hでは11390rpmまで回ります。


6500rpmと8500rpmの駆動力とトルクウェイトレシオ

最大トルク0.42kgm|車両重量67kg
ギヤ6500rpm
駆動力とTWR
8500rpm
駆動力とTWR
差分
1速67.7kgm
[0.99kg/kgm]
61.2kgm
[1.09kg/kgm]
-6.5
[+0.10]
2速40.0kgm
[1.68kg/kgm]
36.2kgm
[1.85kg/kgm]
-3.8
[+0.17]
3速27.9kgm
[2.40kg/kgm]
25.3kgm
[2.65kg/kgm]
-2.6
[+0.25]
4速22.5kgm
[2.98kg/kgm]
20.4kgm
[3.28kg/kgm]
-2.1
[+0.30]
PWR17.63kg/PS14.889kg/PS-2.74

エンジンから発生する最大トルク0.42kgmは、ギヤを介して減速する(回転数を落とす)ことで、まるで倍々ゲームのごとく増大して最終的には元の何十倍、何百倍にもなります。

たとえば1速ギヤの場合、エンジンの軸トルク0.42kgmが1速ギヤを介して3.272倍に、さらに一次減速比と二次減速比で10.633倍に、そしてこれをタイヤの半径で割ると最終的な駆動力は67.7kgmになるという寸法です。

このエンジンは8500rpmで4.5PSを発生しますから、その時点での軸トルクは0.38kgm、同じ要領で計算すると最終的には61.2kgmになります。

基本的にはこの数値が大きいほど地面を蹴って進もうとする力が強く、6500rpmと8500rpmとの落差が小さいほど高回転域でのトルクの低下が少ない、つまり加速感が持続すると言えるかもしれません。

[]内の数値は、最大トルク発生時(0.42kgm/6500rpm)での各ギヤの駆動力を、車両重量の67kgで割ったトルクウェイトレシオで、最小は1速ギヤの0.99kg/kgmとなっています。

この0.99kg/kgmという数値は決して速い部類ではありませんが、いつ何時でも身の危険を感じずに済む穏やかな性格はライダーに安心と信頼を、そして安全運転の実績を授けてくれます。

ちなみに、自動車のサイトで集計した1速ギヤTWRの平均が1.60kg/kgmでしたので、(少なくとも1速ギヤが吹け切るまでは)並大抵の自動車では太刀打ちできないものと思われます。


前後スプロケットと加速力および最高速の熱烈な関係

ここからは部品があるかどうか、装着できるかどうかは度外視して、前後のスプロケットの歯数(丁数とも)を変更することで時速100kmでの回転数や、最も高いギヤ比における8500rpmでの速度、1速ギヤでの最大駆動力がどのように変化するかを調べてみます。

フロントスプロケット(ドライブスプロケット)を変更

フロントスプロケット(15丁)の歯数を変更

歯数

歯数
100kmh
回転数
[rpm]
8500rpm
最高速
[km/h]
1速最大
駆動力
[kgm]
12丁37丁1780047.884.6
13丁1643051.778.1
14丁1526055.772.5
15丁1423059.767.7
16丁1335063.763.4
17丁1256067.759.7
18丁1187071.656.4
前スプロケ歯数と各ギヤの最高速度
ギヤ14丁15丁16丁17丁
1速18.619.921.222.5
2速31.433.635.838.1
3速45.048.251.454.6
4速55.759.763.767.7

AB22型モンキーRのフロントスプロケットは15丁ですので、これを3丁少ない12丁から3丁多い18丁まで変化させてみました。

ノーマルの15丁では時速100kmでの回転数が14230rpm、8500rpmでの速度が59.7km/h、最大駆動力が67.7kgmとなっています。

そこから12丁に減らすとギヤ比は低くなる方向に傾き、回転数が17800rpmまで上昇、速度は47.8km/hまで低下、最大駆動力は84.6kgmに向上し、最高速と引き換えに加速力を手に入れる格好になります。

3丁増やすとギヤ比は高くなる方向に傾き、回転数は11870rpmに低下、速度は71.6km/hに上昇、最大駆動力は56.4kgmに下落し、今度は加速力と引き換えに最高速を手に入れる格好になります。

この場合、巡航回転数が下がり、最高速も大きくなり、燃費も向上しそうな点がいかにも魅力的ではありますが、うっかりエンジン特性や出力に見合わぬ高いギヤ比に設定してしまうと、特にゼロ発進時においてウンともスンとも言わない激烈な鈍足マシンに豹変しかねません。


リヤスプロケット(ドリブンスプロケット)を変更

リヤスプロケット(37丁)の歯数を変更

歯数

歯数
100kmh
回転数
[rpm]
8500rpm
最高速
[km/h]
1速最大
駆動力
[kgm]
15丁34丁1309065.062.2
35丁1347063.164.0
36丁1385061.465.8
37丁1423059.767.7
38丁1462058.169.5
39丁1501056.671.3
40丁1539055.273.2
後スプロケ歯数と各ギヤの最高速度
ギヤ35丁36丁37丁38丁39丁
1速21.020.419.919.418.9
2速35.534.533.632.731.9
3速51.049.548.246.945.7
4速63.161.459.758.156.6

続いてリヤスプロケットの歯数を純正の37丁から変更した場合を見てみます。

リヤはフロントとは逆で、歯数を減らすことでギヤ比が高くなって最高速が伸び、増やすことでギヤ比が低くなって加速力が増していきます。

また、リヤはもともとの歯数が多いのでフロントの1丁ほどのインパクトはなく、1丁減らしたから、増やしたからといってもびっくりするほどには変わりません。

フロントを14丁にして加速重視か、16丁にして最高速重視かの大まかな方向性を決め、リヤの増減で微調整をする、あるいはフロントは15丁のままリヤの増減で味付けを変えるなど、スプロケット選びは考えるだけでもワクワクしてきて希望いっぱい夢いっぱいです。

※スプロケットの歯数を変更すると、車種によってはスピードメーターに誤差を生じる場合があります。車検が必要ないからとお調子に乗って弄繰り回しておりますと、メーター誤差が原因でスピード違反切符を下賜されたり、思わぬ事故にも繋がりかねませんのでご注意ください。


AB22型モンキーR 1987/03モデルの各種スペック詳細ページ

主要諸元
主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離

エンジン
エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

No Data

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【ギヤ比編】同車名または同型式の車種一覧
モンキーRT
AB22型
(1988/03)
4.5PS
0.42kgm
100.0km/L
15.9万円