ホンダ マグナ50のスペックと維持費 [1995年 AC13型 | 49cc/3.9PS | 4MT]

このページではホンダの1人乗りクルーザーモデル、マグナ50 [MAGNA50 1995/04モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

AC13型マグナ50のエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

AC13型マグナ50 1995年モデルの基本スペック

AC13型マグナ50の諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式A-AC13
お値段299,000円
排気量単気筒49cc
最高出力3.9PS[2.9kW]/8000rpm
最大トルク0.38kgm[3.7Nm]/6000rpm
30kmh燃費100.0km/L
全長幅高1960mm/760mm/945mm
面積&体積1.490m²/1.408m³
地上&座面165mm/635mm
車両重量96kg
タイヤ前:80/100R16|後:80/100R12
ブレーキ前:ディスク|後:ドラム
50cc以下の 最高出力 ランキング
50cc以下の 最大トルク ランキング
50cc以下の シート高 ランキング

エンジンの排気量が49ccであるAC13型マグナ50は、道路運送車両法では第一種原動機付自転車(50cc以下/原付一種)、道路交通法では原動機付自転車に属し、運転するためには原動機付自転車免許を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎の車検を受ける必要がありません。

高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行することはできませんが、概ね車体が安く、小排気量ゆえに燃費が良く、税金が安く、任意保険も自動車保険の特約を使えるなどお財布へのダメージの少なさは特筆すべきものです。

エンジンの最高出力は3.9馬力、最大トルクは0.38kgmで、出力だけで見れば扱いやすい安寧なパワーの心地よさが魅力です。

車体の大きさは全長1960mm/全幅760mm/全高945mmで、最低地上高は165mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は635mmとなっています。

635mmのシート高はバイクとしてはかなり低いほうなので、よほどでなければ足が地に着く充足感を与えてくれることでしょう。全てを包み込む懐の深さ、全て受け入れる器の大きさは、必ずや生き方の指針となってくれるに違いありません。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お求めやすいバイク」に、駐車する際に必要となる全長1.960m×全幅0.760mの面積は1.490m²で「標準的な大きさの車体」になります。

この1.490m²で車両価格を割ってみますと20.1万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると66.4万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、昭島市の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長1.960m、全幅0.760m、全高0.945mの3要素を掛けた体積の1.408m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の461位の大きさ、50cc以下クラスでは146車種中の12位となる大きさです。

50cc以下クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は76667円で全916車種中の912位、トルク1kgmあたりのお値段は786842円で912位、車両重量1kgあたりのお値段は3115円で400位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税50cc以下2000円
重量税なし0円
自賠責保険原付4935円
10000km走行燃料代21250円
タイヤ交換費用/2本10000円
オイル交換費用/2回4000円
任意保険料25000円
年間合計金額67185円
50cc以下の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を30km/h定地走行燃費の70%である70.0km/Lとして年間21250円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間10000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で4000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間25000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は67185円となり、これは泣く子も黙る破格の安さ、とてつもなくお財布に優しい倹約家、永遠の愛を誓いあえる頼もしい相棒です。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は31935円で変わりませんが、燃料代は半額の10625円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると7000円になりますので、維持費は10000km比で17625円安い49560円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率30km/h
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
120.0km/L960.0km14170円
[-2830]
110%
[+10%]
110.0km/L880.0km15450円
[-1550]
100%100.0km/L800.0km17000円
90%
[-10%]
90.0km/L720.0km18890円
[+1890]
80%
[-20%]
80.0km/L640.0km21250円
[+4250]
70%
[-30%]
70.0km/L560.0km24290円
[+7290]
60%
[-40%]
60.0km/L480.0km28330円
[+11330]
50%
[-50%]
50.0km/L400.0km34000円
[+17000]
50cc以下の 航続距離 ランキング

AC13型マグナ50の30kmh燃費は100.0km/L、燃料タンクの容量は8.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の100.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は800.0kmで、10000km走行での燃料代は17000円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、100.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(120.0km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は14170円で済みますし、燃費が50%悪化して50.0km/Lになると、17000円から34000円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L4200円 -900円
20円下落 150円/L4500円 -600円
10円下落 160円/L4800円 -300円
170円/L5100円/30.0L
10円上昇 180円/L5400円 +300円
20円上昇 190円/L5700円 +600円
30円上昇 200円/L6000円 +900円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L7000円 -1500円
20円下落 150円/L7500円 -1000円
10円下落 160円/L8000円 -500円
170円/L8500円/50.0L
10円上昇 180円/L9000円 +500円
20円上昇 190円/L9500円 +1000円
30円上昇 200円/L10000円 +1500円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L9800円 -2100円
20円下落 150円/L10500円 -1400円
10円下落 160円/L11200円 -700円
170円/L11900円/70.0L
10円上昇 180円/L12600円 +700円
20円上昇 190円/L13300円 +1400円
30円上昇 200円/L14000円 +2100円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L14000円 -3000円
20円下落 150円/L15000円 -2000円
10円下落 160円/L16000円 -1000円
170円/L17000円/100.0L
10円上昇 180円/L18000円 +1000円
20円上昇 190円/L19000円 +2000円
30円上昇 200円/L20000円 +3000円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L21000円 -4500円
20円下落 150円/L22500円 -3000円
10円下落 160円/L24000円 -1500円
170円/L25500円/150.0L
10円上昇 180円/L27000円 +1500円
20円上昇 190円/L28500円 +3000円
30円上昇 200円/L30000円 +4500円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L28000円 -6000円
20円下落 150円/L30000円 -4000円
10円下落 160円/L32000円 -2000円
170円/L34000円/200.0L
10円上昇 180円/L36000円 +2000円
20円上昇 190円/L38000円 +4000円
30円上昇 200円/L40000円 +6000円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-900円から+900円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-1500円から+1500円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

また走行距離が伸びてきても、もともとの燃費が良いので給油量も知れたもの、払うお金もまた知れたものです。もちろん安いに越したことはないのですが、「ガソリンが高くなった!もうだめだ維持できない!売る~~~ッ!」と突っ走るほどではありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を100.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは1.7円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら9円を、10kmなら17円を、20kmなら34円を、30kmなら51円を、50kmなら85円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km9円170円2040円
10km17円340円4080円
20km34円680円8160円
30km51円1020円12240円
50km85円1700円20400円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して170円、10kmなら200km走行して340円、20kmなら400km走行して680円、30kmなら600km走行して1020円、50kmなら1000km走行して1700円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して2040円、10kmなら2400km走行して4080円、20kmなら4800km走行して8160円、30kmなら7200km走行して12240円、50kmなら12000km走行して20400円かかる計算になります。

せっかく維持費の安さにかけては右に出るものがないほどなのですから、「1円でも無駄な出費はしないぞ!」という高い志を持ってエンジンオイルや空気圧管理の基本メンテナンスをこなし、ベアリングやチェーンの劣化にも気を配って、燃費に対する意識の高さを世に示したいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が70.0km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら2058.8km(不帰の片道切符なら4117.6km)で、これは東京駅前発とすると青森県大間町の大間崎(本州最北端)から山口県下関市の毘沙ノ鼻(本州最西端)あたりまで行くことができる距離になります。
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AC09型
(1992/03)
3.9PS
0.43kgm
110.5km/L
29.9万円