このページでは、インテグラ [2014/02モデル]が搭載しているRC70E型の直列/並列2気筒745ccエンジンの諸元と出力、体重とパワーウェイトレシオの関係をシミュレーションしています。
RC70E型エンジンの各種諸元と性能曲線図
ホンダ [インテグラ] RC71型 745cc [54PS/6.9kgm] | |
RC70E型エンジンの簡易性能曲線図 | |
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エンジン種類 排気量 | 直列/並列2気筒 745cc |
最高出力 | 54PS |
4750rpm馬力 | 45.8PS |
最大トルク | 6.9kgm |
6250rpmトルク | 6.2kgm |
リッター換算馬力 | 72.48PS/L |
リッター換算トルク | 9.26kgm/L |
単気筒容積 | 372.5cc |
1気筒あたり馬力 | 27.0PS |
1気筒あたりトルク | 3.5kgm |
平均ピストン速度 | 16.67m/s |
Bore/Stroke比 | 1.039 |
750cc以下の1L換算馬力ランキング | |
750cc以下の1L換算トルクランキング |
ここからはRC70E型エンジンの諸元から見えてくる出力特性を調べてみます。
上の図は最高出力が発生する回転数でのトルクと最大トルク、最大トルクが発生する回転数での馬力と最高出力とを線で繋いで折れ線グラフにしただけの簡易的なエンジン性能曲線図です。
これでは中間域の具合や6250rpm以降の馬力、トルクの落ち込み加減を知ることはできませんが、4750rpmでの最大トルク発生後、回転が高まるにつれてトルクが極端に落ちるのか、それともなだらかに下降するのかを知るくらいには使えるかもしれません。
エンジンのパワーバンドを最大トルクの4750rpmから最高出力の6250rpmまでの1500rpm(比率では24.0%)とすると、二輪車のエンジンとしては標準的な広さで、低中高とバランスのよい優等生的な性質を予感させます。
パワーの出方としては、最大トルク6.9kgmを生じる4750rpmでは、最高出力の84.8%となる45.8PSを、最高出力54PSを生じる6250rpmでは、最大トルクの89.9%となる6.2kgmの出力を得られます。
排気量1リットルあたりの出力は馬力が54PS/0.745Lで72.48PS/L、トルクが6.9kgm/0.745Lで9.26kgm/Lとなっています。これは二輪車に搭載されるエンジンの出力としてはやや心もとない部類ですが、その反面で日常ユースで扱いやすさが光るエンジンだと言えそうです。
ちなみに、直列/並列2気筒745ccエンジンの単気筒容積は372.5ccで、この排気量を持った各気筒それぞれが27.0PS、3.5kgmを発生させています。
最高出力が高い 直列・並列2気筒エンジンのバイク 排気量に関係なく、直列/並列2気筒エンジン搭載のバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。 |
最高出力が高い 750ccクラスのバイク 排気量が401cc-750ccの範囲にあるバイクを、最高出力(馬力)が大きいものから順番に並べたランキングです。 |
最高回転数が高い 750ccクラスのバイク 排気量が401cc-750ccの範囲にあるバイクを、最高回転数(最高出力が発生する回転数)が高いものから順番に並べたランキングです。 |
ストローク長が80.0mmであるRC70E型エンジンの場合、平均ピストンスピードは6250rpmのとき16.67m/sで、これは二輪車のエンジンとしては一般的な速度の部類です。また上限を20.0m/sとしたときの最高回転数は7500rpmになります。
RC70E型エンジンのボアは77.0mmですので、エンジンの特性を大まかに決定づけるボアストローク比は1.039のロングストローク型(ストローク量がボア径より大きい)となり、排気量と気筒数が同一のショートストローク型に比べて、低回転域の粘りが光る傾向にあるとされます。
ボアアップによる排気量増と圧縮比
ボア | 排気量 | 圧縮比 | B/S比 |
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77.0mm | 745.0cc - | 10.7 | 1.039 |
77.5mm | 754.7cc [+9.7cc] | 10.8 | 1.032 |
78.0mm | 764.5cc [+19.5cc] | 11.0 | 1.026 |
78.5mm | 774.3cc [+29.3cc] | 11.1 | 1.019 |
79.0mm | 784.2cc [+39.2cc] | 11.2 | 1.013 |
79.5mm | 794.2cc [+49.2cc] | 11.3 | 1.006 |
80.0mm | 804.2cc [+59.2cc] | 11.5 | 1.000 |
エンジンの排気量はボアとストローク、気筒数によって決まり、圧縮比は排気量と燃焼室容積によって決まります。
ここでは実際に可能かどうかは別として、純正ピストンの77.0mmから+0.5mm刻みで+3.0mmまでのオーバーサイズピストンを組むと、排気量がノーマルの745.0ccからどのように変化するかを調べてみました。
これを見るに、ピストン径が0.5mm大きくなると排気量が約9.7ccずつ大きくなり、+3.0mmの80.0mmまでボアアップすると804.2ccまで拡大(ノーマル比+7.9%)されます。
続いて燃焼室容積が38.4ccのまま変化しないと仮定したとき、ピストン径が+0.5mm大きくなるごとに圧縮比が10.7から約0.13ずつ高まっていき、同時にノッキングのリスクも高まっていきます。
ストローク長が80.0mmのままボアを広げていくと、ボアストローク比(B/S比)は1.039から次第に小さくなっていき、ロングストローク型からスクエア型、ショートストローク型へと特性が変わっていきます。
※ナンバー付き車両でボアアップおよびストロークアップにより排気量を増大させた場合は、改造申請をして認可を受ける必要があります。また、せっかく排気量を増大させても、対応する免許を未取得であれば公道で乗ることができなくなりますのでご注意ください。
体重とパワーウェイトレシオのアヤシイ関係
PWR 4.389kg/PS | 349位/全916件 | ||
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体重 | PWR | 増加 |
体重40kg | 5.130kg/PS | +0.741kg |
体重45kg | 5.222kg/PS | +0.833kg |
体重50kg | 5.315kg/PS | +0.926kg |
体重55kg | 5.407kg/PS | +1.018kg |
体重60kg | 5.500kg/PS | +1.111kg |
体重65kg | 5.593kg/PS | +1.204kg |
体重70kg | 5.685kg/PS | +1.296kg |
体重75kg | 5.778kg/PS | +1.389kg |
体重80kg | 5.870kg/PS | +1.481kg |
体重90kg | 6.056kg/PS | +1.667kg |
体重100kg | 6.241kg/PS | +1.852kg |
750cc以下のパワーウェイトレシオ |
さて、自動車と同じくバイクにおいてもパワーウェイトレシオは速さの指標としてよく使われています。
自動車ではもともとの車重が重いので、人間が1人2人乗ったところで目が飛び出るほどには変わりませんが、自動車に比べて車重が軽く、最高出力も小さめなバイクとなると話は別です。
最高出力が54PSで車両重量が237kgであるインテグラの場合、バイク単体では4.389kg/PSですが、たとえば車両総重量を決める際の基準である体重55kgの人が乗ると5.407kg/PS(+1.018kg)に、100kgの人では6.241kg/PS(+1.852kg)にまで悪化してしまいます。
同好の士と仲睦まじくサーキット走行しているとき、前に出てやろうと愛馬にムチを入れても埒が明かない。こんなときは「同じバイクのはずなのにどうも遅い…壊れてるんじゃあ…」などとバイクのせいにしたくなりますが、ちょっとお腹周りを眺めて見るとその答えが見つかりそうです。
PWRの優劣が速さの絶対的な指標ではありませんが、自動車のサイトで調べたパワーウェイトレシオの平均が9.52kg/PSでしたので、体重55kgの人が乗車した場合であっても自動車の平均を下回ります。スポーティな自動車と同じくらいか、やや上回る運動性能を誇ってると言えそうです。
RC71型インテグラ 2014/02モデルの各種スペック詳細ページ | |||
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主要諸元 主要諸元と年間の維持費、燃費と航続距離 | ギヤ比 ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速 | タイヤ タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化 | 通知表 さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位 |
【エンジン編】同車名または同型式の車種一覧 | |||
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NM4-01 RC82型 (2016/03) | 54PS 6.9kgm 26.4km/L 87.2万円 | RC70E 直列2 745cc [6AT] | |
NM4-02 RC82型 (2016/03) | 54PS 6.9kgm 26.4km/L 87.2万円 | RC70E 直列2 745cc [6AT] | |
インテグラ RC62型 (2012/04) | 50PS 6.2kgm 38.0km/L 87.2万円 | RC61E 直列2 669cc [6AT] |