ホンダ ゴールドウイングのスペックと維持費 [2018年 SC79型 | 1833cc/126PS | 6MT]

このページではホンダの2人乗りクルーザーモデル、ゴールドウイング [GOLDWING 2018/04モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。

SC79型ゴールドウイングのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。

SC79型ゴールドウイング 2018年モデルの基本スペック

SC79型ゴールドウイングの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式2BL-SC79
お値段2,732,400円
排気量水平対向6気筒1833cc
最高出力126PS[93kW]/5500rpm
最大トルク17.3kgm[170Nm]/4500rpm
WMTC燃費17.7km/L
全長幅高2475mm/925mm/1445mm
面積&体積2.289m²/3.308m³
地上&座面130mm/745mm
車両重量365kg
タイヤ前:130/70R18|後:200/55R16
ブレーキ前:Wディスク|後:ディスク
1000cc超の 最高出力 ランキング
1000cc超の 最大トルク ランキング
1000cc超の シート高 ランキング

エンジンの排気量が1833ccであるSC79型ゴールドウイングは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。

バイクとしては最上位のクラスとなるので当然バイパスも高速道路も走行できますが、その質において下位クラスとは大きく異なり、颯爽と駆け抜けていく姿はまさに風と呼ぶに相応しいものです。

エンジンの最高出力は126馬力、最大トルクは17.3kgmで、出力だけで見れば刺激的なパワーに思わず期待が高まります。

車体の大きさは全長2475mm/全幅925mm/全高1445mmで、最低地上高は130mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は745mmとなっています。

745mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。

このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「まさに高嶺の花と呼ぶに相応しいバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.475m×全幅0.925mの面積は2.289m²で「かなり大柄な豊満ボディ」になります。

この2.289m²で車両価格を割ってみますと119.4万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると394.7万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、豊島区の土地を1坪買えるくらいの金額です。

また全長2.475m、全幅0.925m、全高1.445mの3要素を掛けた体積の3.308m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の10位の大きさ、1000cc超クラスでは108車種中の10位となる大きさです。

1000cc超クラスの車体が大きいバイク ランキング

馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は21686円で全916車種中の531位、トルク1kgmあたりのお値段は157942円で279位、車両重量1kgあたりのお値段は7486円で886位となっています。


1年間のランニングコスト

年間10000km走行時の想定維持費
項目区分金額
軽自動車税250cc超6000円
重量税13年未満1900円
自賠責保険小型二輪6820円
10000km走行燃料代96050円
タイヤ交換費用/2本40000円
オイル交換費用/2回10000円
任意保険料40000円
年間合計金額200770円
1000cc超の 年間維持費 ランキング

二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。

燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の17.7km/Lとして年間96050円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間40000円としています。

エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で10000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。

上記の条件での年間維持費は200770円となり、この金額を目にした人は「趣味にこれだけの金額を注ぎ込めるお財布の厚みとは、一体どんなものだろうか…」と天を仰ぎ見ると言います。

ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の48025円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると25000円になりますので、維持費は10000km比で73025円安い127745円まで下がります。

燃費と航続距離と燃料代

比率WMTC
燃費
航続距離10000km
燃料代
120%
[+20%]
21.2km/L445.2km80190円
[-15860]
110%
[+10%]
19.5km/L409.5km87180円
[-8870]
100%17.7km/L371.7km96050円
90%
[-10%]
15.9km/L333.9km106920円
[+10870]
80%
[-20%]
14.2km/L298.2km119720円
[+23670]
70%
[-30%]
12.4km/L260.4km137100円
[+41050]
60%
[-40%]
10.6km/L222.6km160380円
[+64330]
50%
[-50%]
8.8km/L184.8km193180円
[+97130]
1000cc超の 航続距離 ランキング

SC79型ゴールドウイングのWMTC燃費は17.7km/L、燃料タンクの容量は21.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。

カタログ燃費の17.7km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は371.7kmで、10000km走行での燃料代は96050円になります。

実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、17.7km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。

航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。

たとえば、もしカタログ燃費の120%(21.2km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は80190円で済みますし、燃費が50%悪化して8.8km/Lになると、96050円から193180円にまで跳ね上がってしまいます。

ガソリン価格の変動とガソリン代

上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。

とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。

年間3000km走行の場合
30円下落 140円/L23800円 -5100円
20円下落 150円/L25500円 -3400円
10円下落 160円/L27200円 -1700円
170円/L28900円/169.5L
10円上昇 180円/L30600円 +1700円
20円上昇 190円/L32300円 +3400円
30円上昇 200円/L33900円 +5000円
年間5000km走行の場合
30円下落 140円/L39600円 -8500円
20円下落 150円/L42400円 -5700円
10円下落 160円/L45200円 -2900円
170円/L48100円/282.5L
10円上昇 180円/L50900円 +2800円
20円上昇 190円/L53700円 +5600円
30円上昇 200円/L56500円 +8400円

年間7000km走行の場合
30円下落 140円/L55400円 -11900円
20円下落 150円/L59400円 -7900円
10円下落 160円/L63300円 -4000円
170円/L67300円/395.5L
10円上昇 180円/L71200円 +3900円
20円上昇 190円/L75200円 +7900円
30円上昇 200円/L79100円 +11800円
年間10000km走行の場合
30円下落 140円/L79100円 -17000円
20円下落 150円/L84800円 -11300円
10円下落 160円/L90400円 -5700円
170円/L96100円/565.0L
10円上昇 180円/L101700円 +5600円
20円上昇 190円/L107400円 +11300円
30円上昇 200円/L113000円 +16900円

年間15000km走行の場合
30円下落 140円/L118700円 -25400円
20円下落 150円/L127200円 -16900円
10円下落 160円/L135600円 -8500円
170円/L144100円/847.5L
10円上昇 180円/L152600円 +8500円
20円上昇 190円/L161100円 +17000円
30円上昇 200円/L169500円 +25400円
年間20000km走行の場合
30円下落 140円/L158200円 -33900円
20円下落 150円/L169500円 -22600円
10円下落 160円/L180800円 -11300円
170円/L192100円/1129.9L
10円上昇 180円/L203400円 +11300円
20円上昇 190円/L214700円 +22600円
30円上昇 200円/L226000円 +33900円

走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-5100円から+5000円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-8500円から+8400円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。

しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。

1km走行コストと月間&年間コスト

ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を17.7km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは9.6円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら48円を、10kmなら96円を、20kmなら192円を、30kmなら288円を、50kmなら480円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。

距離/日費用/日月20日年換算
5km48円960円11520円
10km96円1920円23040円
20km192円3840円46080円
30km288円5760円69120円
50km480円9600円115200円

月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して960円、10kmなら200km走行して1920円、20kmなら400km走行して3840円、30kmなら600km走行して5760円、50kmなら1000km走行して9600円という金額がかかります。

月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して11520円、10kmなら2400km走行して23040円、20kmなら4800km走行して46080円、30kmなら7200km走行して69120円、50kmなら12000km走行して115200円かかる計算になります。

二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。

ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が17.7km/L、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら520.6km(不帰の片道切符なら1041.2km)で、これは東京駅前発とすると三重県志摩市の安乗埼灯台または大王埼灯台あたりまで行くことができる距離になります。
関連:東京発!会いに行く灯台50選 | 最短65km~最長1555km


SC79型ゴールドウイング 2018/04モデルの各種スペック詳細ページ

エンジン
エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比
ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤ
タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化

通知表
さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位
【主要諸元編】同車名または同型式の車種一覧
ゴールドウイング
[Tour]
SC79型
(2018/04)
126PS
17.3kgm
17.7km/L
273.2万円
ゴールドウイング
[Tour DCT]
SC79型
(2018/04)
126PS
17.3kgm
18.2km/L
273.2万円
ゴールドウイング
[GL1800 F6B]
SC68型
(2015/11)
118PS
17.0kgm
21.8km/L
273.2万円
ゴールドウイング
[GL1800 F6C]
SC68型
(2015/11)
117PS
17.1kgm
25.0km/L
273.2万円
ゴールドウイング
[GL1800]
SC68型
(2015/11)
109PS
16.4kgm
20.0km/L
273.2万円
ゴールドウイング
[US]
SC47型
(2004/05)
109PS
16.4kgm
20.0km/L
273.2万円
ゴールドウイング
[GL1500SE]
SC22型
(1990/02)
98PS
15.2kgm
26.1km/L
273.2万円