このページではホンダの2人乗りロードスポーツモデル、CBR600RR [2011/12モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。
PC40型CBR600RRのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。
PC40型CBR600RR 2011年モデルの基本スペック
PC40型CBR600RRの諸元 | |
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画像は本田技研工業より引用 | |
車両型式 | EBL-PC40 |
お値段 | 1,098,300円 |
排気量 | 直列4気筒599cc |
最高出力 | 78PS[57kW]/12000rpm |
最大トルク | 5.3kgm[52Nm]/10000rpm |
60kmh燃費 | 29.0km/L |
全長幅高 | 2010mm/685mm/1105mm |
面積&体積 | 1.377m²/1.521m³ |
地上&座面 | 135mm/820mm |
車両重量 | 187kg |
タイヤ | 前:120/70R17|後:180/55R17 |
ブレーキ | 前:Wディスク|後:ディスク |
750cc以下の 最高出力 ランキング | |
750cc以下の 最大トルク ランキング | |
750cc以下の シート高 ランキング |
エンジンの排気量が599ccであるPC40型CBR600RRは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では大型自動二輪車(400cc超)に属し、運転するためには大型自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。
高速道路やバイパスなど自動車専用道路を通行できるのはもちろんですが、排気量が大きいおかげでいつもの山坂道や向かい風にも怯まず立ち向かえる余裕のパワーが魅力です。
エンジンの最高出力は78馬力、最大トルクは5.3kgmで、出力だけで見れば刺激的なパワーに思わず期待が高まります。
車体の大きさは全長2010mm/全幅685mm/全高1105mmで、最低地上高は135mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は820mmとなっています。
820mmのシート高はバイクとしては平均よりも少し高いほうなので、身長や座高によっては足が届かなかったり、あるいは「爪先立ちでなんとかギリギリ…でも体重マシマシで届くようになるかも!」というケースが考えられます。
このサイトに登録してある全916車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「お値段の張るバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.010m×全幅0.685mの面積は1.377m²で「標準的な大きさの車体」になります。
この1.377m²で車両価格を割ってみますと79.8万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると263.8万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、中野区の土地を1坪買えるくらいの金額です。
また全長2.010m、全幅0.685m、全高1.105mの3要素を掛けた体積の1.521m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では916車種中の429位の大きさ、401-750cc以下クラスでは113車種中の90位となる大きさです。
馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は14081円で全916車種中の259位、トルク1kgmあたりのお値段は207226円で480位、車両重量1kgあたりのお値段は5873円で848位となっています。
1年間のランニングコスト
年間10000km走行時の想定維持費 | ||
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項目 | 区分 | 金額 |
軽自動車税 | 250cc超 | 6000円 |
重量税 | 13年経過 | 2200円 |
自賠責保険 | 小型二輪 | 6820円 |
10000km走行燃料代 | 73280円 | |
タイヤ交換費用/2本 | 32000円 | |
オイル交換費用/2回 | 8000円 | |
任意保険料 | 40000円 | |
年間合計金額 | 168300円 | |
750cc以下の 年間維持費 ランキング |
二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が170円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。
燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費を60km/h定地走行燃費の70%である20.3km/Lとして年間73280円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間32000円としています。
エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で8000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。
上記の条件での年間維持費は168300円となり、維持費としては高めなことから、所有するには自分や家族に対して、それ相応の「覚悟」というものを迫られそうです。
ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は55020円で変わりませんが、燃料代は半額の36640円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると20000円になりますので、維持費は10000km比で56640円安い111660円まで下がります。
燃費と航続距離と燃料代
比率 | 60km/h 燃費 | 航続距離 | 10000km 燃料代 |
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120% [+20%] | 34.8km/L | 626.4km | 48850円 [-9770] |
110% [+10%] | 31.9km/L | 574.2km | 53290円 [-5330] |
100% | 29.0km/L | 522.0km | 58620円 |
90% [-10%] | 26.1km/L | 469.8km | 65130円 [+6510] |
80% [-20%] | 23.2km/L | 417.6km | 73280円 [+14660] |
70% [-30%] | 20.3km/L | 365.4km | 83740円 [+25120] |
60% [-40%] | 17.4km/L | 313.2km | 97700円 [+39080] |
50% [-50%] | 14.5km/L | 261.0km | 117240円 [+58620] |
750cc以下の 航続距離 ランキング |
PC40型CBR600RRの60kmh燃費は29.0km/L、燃料タンクの容量は18.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(170円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。
カタログ燃費の29.0km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は522.0kmで、10000km走行での燃料代は58620円になります。
実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、29.0km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。
航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。
たとえば、もしカタログ燃費の120%(34.8km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は48850円で済みますし、燃費が50%悪化して14.5km/Lになると、58620円から117240円にまで跳ね上がってしまいます。
ガソリン価格の変動とガソリン代
上記では年間走行距離を10000kmとしてシミュレーションしましたが、「待てよ…?バイクを年間10000km乗るって相当だぞ…?」という内なる声が聞こえてきましたので、3000km・5000km・7000kmのパターンを追加、併せてガソリン価格の上下動によるガソリン代の変化も計算してみます。
とはいうものの、どこの世界にも好事家はおられるものでして、「年間10000km?甘い! 甘 す ぎ る !」といった場合もありましょうから、15000km・20000kmのパターンも作ってみます。
年間3000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 14500円 -3100円 |
20円下落 150円/L | 15600円 -2000円 |
10円下落 160円/L | 16600円 -1000円 |
170円/L | 17600円/103.4L |
10円上昇 180円/L | 18700円 +1100円 |
20円上昇 190円/L | 19700円 +2100円 |
30円上昇 200円/L | 20700円 +3100円 |
年間5000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 24200円 -5200円 |
20円下落 150円/L | 25900円 -3500円 |
10円下落 160円/L | 27600円 -1800円 |
170円/L | 29400円/172.4L |
10円上昇 180円/L | 31100円 +1700円 |
20円上昇 190円/L | 32800円 +3400円 |
30円上昇 200円/L | 34500円 +5100円 |
年間7000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 33800円 -7300円 |
20円下落 150円/L | 36300円 -4800円 |
10円下落 160円/L | 38700円 -2400円 |
170円/L | 41100円/241.4L |
10円上昇 180円/L | 43500円 +2400円 |
20円上昇 190円/L | 45900円 +4800円 |
30円上昇 200円/L | 48300円 +7200円 |
年間10000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 48300円 -10400円 |
20円下落 150円/L | 51800円 -6900円 |
10円下落 160円/L | 55200円 -3500円 |
170円/L | 58700円/344.8L |
10円上昇 180円/L | 62100円 +3400円 |
20円上昇 190円/L | 65600円 +6900円 |
30円上昇 200円/L | 69000円 +10300円 |
年間15000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 72500円 -15500円 |
20円下落 150円/L | 77600円 -10400円 |
10円下落 160円/L | 82800円 -5200円 |
170円/L | 88000円/517.2L |
10円上昇 180円/L | 93100円 +5100円 |
20円上昇 190円/L | 98300円 +10300円 |
30円上昇 200円/L | 103500円 +15500円 |
年間20000km走行の場合 | |
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30円下落 140円/L | 96600円 -20700円 |
20円下落 150円/L | 103500円 -13800円 |
10円下落 160円/L | 110400円 -6900円 |
170円/L | 117300円/689.7L |
10円上昇 180円/L | 124200円 +6900円 |
20円上昇 190円/L | 131100円 +13800円 |
30円上昇 200円/L | 138000円 +20700円 |
走行距離が3000kmくらいですと、ガソリン価格が30円上下したところで金額のブレ幅は-3100円から+3100円の間ですので、そうびっくりするほどではありません。5000kmでも-5200円から+5100円の変動ですから、ガソリンが高くなればなったぶんだけ、ちょっと我慢すればまだ耐えられなくもない感じです。
しかし走行距離が伸びてきますと、特に10000kmを超えたあたりからは、もともとの燃料代でさえ目が飛び出るほどなのに、ガソリン価格の高騰がもたらすお財布に与えるダメージの深刻さは激烈なものがあります。ご家庭内に財務大臣がおられる場合では、突き刺さる視線に耐え続けるタフネス・バイタリティが必要となるに違いありません。
1km走行コストと月間&年間コスト
ガソリン1リットルの価格を170円、燃費を29.0km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは5.9円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら30円を、10kmなら59円を、20kmなら118円を、30kmなら177円を、50kmなら295円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。
距離/日 | 費用/日 | 月20日 | 年換算 |
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5km | 30円 | 590円 | 7080円 |
10km | 59円 | 1180円 | 14160円 |
20km | 118円 | 2360円 | 28320円 |
30km | 177円 | 3540円 | 42480円 |
50km | 295円 | 5900円 | 70800円 |
月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して590円、10kmなら200km走行して1180円、20kmなら400km走行して2360円、30kmなら600km走行して3540円、50kmなら1000km走行して5900円という金額がかかります。
月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して7080円、10kmなら2400km走行して14160円、20kmなら4800km走行して28320円、30kmなら7200km走行して42480円、50kmなら12000km走行して70800円かかる計算になります。
二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。
ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が20.3km/L(実燃費を定地走行燃費の70%と仮定)、ガソリン1リットルが170円の時勢では往復前提なら597.1km(不帰の片道切符なら1194.1km)で、これは東京駅前発とすると石川県珠洲市の禄剛埼灯台あたりまで行くことができる距離になります。
関連:東京発!会いに行く灯台50選 | 最短65km~最長1555km
PC40型CBR600RR 2011/12モデルの各種スペック詳細ページ | |||
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エンジン エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ | ギヤ比 ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速 | タイヤ タイヤサイズ変更と加速力&最高速の変化 | 通知表 さまざまな性能評価の数値と偏差値&順位 |
【主要諸元編】同車名または同型式の車種一覧 | |||
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CBR600RR PC40型 (2020/08) | 121PS 6.5kgm 17.3km/L 109.8万円 | PC40E 直列4 599cc [6MT] | |
CBR600RR PC37型 (2005/11) | 69PS 5.2kgm 29.0km/L 109.8万円 | PC37E 直列4 599cc [6MT] |