このページではホンダの2人乗りロードスポーツモデル、CBR400R [2019/01モデル]の基本的なカタログスペックの紹介と、年間10000km走行での年間維持費、燃費の変化とガソリン代の関係をシミュレーションしています。
NC56型CBR400Rのエンジン性能と特性・ギヤ比と加速&最高速・タイヤサイズ変更については、ページ下部にあるリンク先をご覧ください。
NC56型CBR400R 2019年モデルの基本スペック
NC56型CBR400Rの諸元 | |
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![]() 画像は本田技研工業より引用 | |
車両型式 | 2BL-NC56 |
お値段 | 793,800円 |
排気量 | 直列2気筒399cc |
最高出力 | 46PS[34kW]/9000rpm |
最大トルク | 3.9kgm[38Nm]/7500rpm |
WMTC燃費 | 28.3km/L |
全長幅高 | 2080mm/755mm/1145mm |
面積&体積 | 1.570m²/1.798m³ |
地上&座面 | 130mm/785mm |
車両重量 | 192kg |
タイヤ | 前:120/70R17 後:160/60R17 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ディスク |
エンジンの排気量が399ccであるNC56型CBR400Rは、道路運送車両法では小型二輪自動車(250cc超)、道路交通法では普通自動二輪車(50cc超400cc以下)に属し、運転するためには普通自動二輪車免許(AT限定は不可)を取得していなければならず、初回3年、以降2年毎に車検を受ける必要があります。
免許証は「400cc以下」、車検は「250cc超」となっているせいで、太古の昔より250ccクラスと比較しては「高速道路を走れるのに車検がなくてずるい!」と嘆く声が後を絶ちません。
エンジンの最高出力は46馬力、最大トルクは3.9kgmで、出力だけで見れば必要にして十分なバランスの良さが光ります。
車体の大きさは全長2080mm/全幅755mm/全高1145mmで、最低地上高は130mm、乗れるか乗れないかを決定付ける最重要項目、足つき性を左右するシート高は785mmとなっています。
785mmのシート高はバイクとしては平均的な良くある高さなので、これに跨って足が余るようなら上のクラスも視野に入れても良いですし、届かないようならもっと股下にフレンドリーなバイクを探してみるのも一興です。
このサイトに登録してある全839車種のデータから見たお値段と車体の大きさ、車両重量の位置付けを調べてみますと、お値段としては「標準的な価格のバイク」に、駐車する際に必要となる全長2.080m×全幅0.755mの面積は1.570m²で「標準的な大きさの車体」になります。
この1.570m²で車両価格を割ってみますと50.6万円/m²となり、坪単価(1坪は3.30579m²)に換算すると167.3万円になります。これを東京都にある市区町村の平均地価(2016年時)に照らし合わせてみますと、墨田区の土地を1坪買えるくらいの金額です。
また全長2.080m、全幅0.755m、全高1.145mの3要素を掛けた体積の1.798m³で車体の大きさを評価してみますと、全体では839車種中の276位の大きさ、251-400cc以下クラスでは115車種中の51位となる大きさです。
馬力とトルク、重量あたりのコストパフォーマンスを見てみますと、1馬力当たりのお値段は17257円で全839車種中の359位、トルク1kgmあたりのお値段は203538円で424位、車両重量1kgあたりのお値段は4134円で682位となっています。
1年間のランニングコスト
年間10000km走行時の想定維持費 | ||
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項目 | 区分 | 金額 |
軽自動車税 | 250cc超 | 6000円 |
重量税 | 13年未満 | 1900円 |
自賠責保険 | 小型二輪 | 6820円 |
10000km走行燃料代 | 45940円 | |
タイヤ交換費用/2本 | 24000円 | |
オイル交換費用/2回 | 6000円 | |
任意保険料 | 40000円 | |
年間合計金額 | 130660円 | |
二輪車の維持費は自動車に比べれば身構えるほどではないにしろ、それでも一応の目安は欲しいものですので、ガソリン価格が130円/Lで年に10000km走行すると仮定した場合の想定維持費を計算してみます。
燃料代は道路事情や運転の仕方によって大きく変動しますが、ここでは燃費をWMTC燃費の28.3km/Lとして年間45940円、タイヤの持ちも千差万別で難しいのですが、10000kmで交換するとして年間24000円としています。
エンジンオイルは5000kmごとに年2回の交換で6000円とし、任意保険料は年齢や等級、補償内容(特に車両保険の有無)によって異なりますが年間40000円として計算しました。
上記の条件での年間維持費は130660円となり、バイクの維持費としては高すぎず安すぎない、「バイクに乗るならこのくらいは掛かるよね」という平均的な金額です。
ちなみに、年間走行距離を5000kmとした場合、各種税金や保険料の合計は54720円で変わりませんが、燃料代は半額の22970円になり、タイヤの摩耗とオイルの消費も半分とすると15000円になりますので、維持費は10000km比で37970円安い92690円まで下がります。
燃費と航続距離と燃料代
比率 | WMTC 燃費 | 航続距離 | 10000km 燃料代 |
---|---|---|---|
120% [+20%] | 34.0km/L | 578.0km | 38240円 [-7700] |
110% [+10%] | 31.1km/L | 528.7km | 41800円 [-4140] |
100% | 28.3km/L | 481.1km | 45940円 |
90% [-10%] | 25.5km/L | 433.5km | 50980円 [+5040] |
80% [-20%] | 22.6km/L | 384.2km | 57520円 [+11580] |
70% [-30%] | 19.8km/L | 336.6km | 65660円 [+19720] |
60% [-40%] | 17.0km/L | 289.0km | 76470円 [+30530] |
50% [-50%] | 14.2km/L | 241.4km | 91550円 [+45610] |
NC56型CBR400RのWMTC燃費は28.3km/L、燃料タンクの容量は17.0Lですので、この2つを使うことで航続距離を計算でき、燃費とガソリン価格(130円/Lと仮定)を使うことで10000km走行の燃料代を計算できます。
カタログ燃費の28.3km/Lで走行できるとした場合、ガス欠になるまで走ったときの航続距離は481.1kmで、10000km走行での燃料代は45940円になります。
実際には運転の良し悪しや都市部での渋滞、山坂道の有無によって燃費はダイナミックに上下しますので、28.3km/Lの120%燃費から50%燃費までを10%刻みで変化させて計算したものも作ってみました。
航続距離については燃費が伸びれば距離も伸び、悪化すれば距離も短くなりますが、ガソリン代については「燃費が10%悪化すると燃料代も10%負担増!」という単純なものではなさそうです。
たとえば、もしカタログ燃費の120%(34.0km/L)で走行できれば、10000kmを走行するのにかかる燃料代は38240円で済みますし、燃費が50%悪化して14.2km/Lになると、45940円から91550円にまで跳ね上がってしまいます。
1km走行コストと月間&年間コスト
ガソリン1リットルの価格を130円、燃費を28.3km/Lとした場合の1kmあたりの走行コストは4.6円となっています。たとえば職場や学校など目的地までの距離が5kmなら23円を、10kmなら46円を、20kmなら92円を、30kmなら138円を、50kmなら230円を、お財布から零れ落としながら走ってゆくイメージです。
距離/日 | 費用/日 | 月20日 | 年換算 |
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5km | 23円 | 460円 | 5520円 |
10km | 46円 | 920円 | 11040円 |
20km | 92円 | 1840円 | 22080円 |
30km | 138円 | 2760円 | 33120円 |
50km | 230円 | 4600円 | 55200円 |
月に20日間使用するとした場合の月間走行コストは、日々の走行距離が5kmであれば月間100km走行して460円、10kmなら200km走行して920円、20kmなら400km走行して1840円、30kmなら600km走行して2760円、50kmなら1000km走行して4600円という金額がかかります。
月20日で1年間使用した場合の年間走行コストは、日に5kmであれば年間1200km走行して5520円、10kmなら2400km走行して11040円、20kmなら4800km走行して22080円、30kmなら7200km走行して33120円、50kmなら12000km走行して55200円かかる計算になります。
二輪車は趣味性の高い乗り物ゆえに、ご家族やパートナーからの理解を得にくい面があり、維持費の乱れは100年の恋でさえも一気に−273.15℃まで冷え切らせてしまいます。少しでもお財布が痛まないよう、定期的なオイル交換と小まめな空気圧点検を欠かさないようにしたいものです。
ふと自分探しの旅に出ようと思い立ち、1万円札を1枚握りしめて家を飛び出したとき、どこまで遠くへ行けるかを計算してみますと、燃費が28.3km/L、ガソリン1リットルが130円の時勢では往復前提なら1088.5km(不帰の片道切符なら2176.9km)で、これは東京駅前発とすると山口県下関市の角島灯台あたりまで行くことができる距離になります。
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